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パソコン音楽クラブが豪華ゲストたちと奏でた、10年間の集大成と11年目への新たな挑戦

肩を組むパソコン音楽クラブ。(Photo by Kosuke Ito)
4分前2026年01月31日 2:06

2025年に結成10周年を迎えたパソコン音楽クラブが、1月24日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)にてアニバーサリーイヤーを記念したワンマンライブ「PMC 10th Anniversary One man Live at Zepp Shinjuku」を開催した。この日の公演で彼らは、初期の楽曲から最新曲まで、これまでコラボレーションしてきた多彩なゲストを次々に迎えながら披露。10年間の歩みを総括すると同時に、その先の10年へと視線を向けるライブを展開した。

歴史を彩ってきたゲスト陣が次々に登場

会場が暗転すると、ステージ上の大きなモニタに過去のパソコン音楽クラブのさまざまな映像が走馬灯のように流れ出す。そして「それは まるで 永遠に続く 消えない 風景」という「Inner Blue」のサビのフレーズがアカペラで響き渡り、それを皮切りにこれまで彼らが発表してきたボーカル曲が次々とカットアップされていく。2人の10年間が凝縮されたオープニング演出に、フロアの期待感は高まっていった。

ライブは1stアルバム「DREAM WALK」の1曲目「走在」でスタート。パソコン音楽クラブの2人が定位置に着き、柴田碧が「よろしくお願いします!」とシャウトすると、フロアから大きな歓声が沸き起こった。そのままライブ仕様にリミックスされた「Waterfront」へ。荒々しいレイヴサウンドで会場は瞬く間に熱気で満たされる。その後もノンストップで疾走し続ける強烈なビートとリンクするように、柴田と西山真登の背後のモニタには2人の姿を用いた、tsuchifumazuによる独特なセンスの映像が映し出され、視覚的にも強烈な高揚感をオーディエンスに与えていく。

「UFO-mie」では、この日の最初のゲストとしてThe Hair Kidが登場。勢いのあるラップでフロアを煽り、観客も腕を突き上げながら「DJ!」と声を合わせる。The Hair Kidを皮切りに、ここからはパソコン音楽クラブの歴史を彩ってきたゲスト陣が次々に登場し、歌い終えるたびに2人にお祝いの言葉を贈っていく。

中盤は最新アルバム「Love Flutter」の収録曲を中心としたセットへ。2人目のゲストとして呼び込まれたMFSは、赤一色の妖しく危険な照明に包まれながら「Please me」をラップし、それまでの祝祭感からドープな雰囲気に空気を一変させた。

石野卓球「おめでとう! たかだか10周年!」

続いて登場したLAUSBUBのMeiは、まずは「Day After Day」を披露。ビートを強調したアッパーかつアグレッシブなアレンジのトラックに乗せ、その清涼感と透明感のある歌声を響かせて、会場を心地いい陶酔感で満たしていく。さらに高橋はそのままステージに残って「Drama」も歌唱。大歓声が上がり、フロアの熱量はさらに高まっていった。「Memory of the moment」では、Le Makeupが「Empty」を歌う音源がミックスされ、モニタにも本人の映像が映し出されるなど、不在のボーカリストともリンクするような演出が見られた。

ノンストップでフロアを踊らせ続けてきた2人だが、ここでパソコン音楽クラブのライブとしては珍しいMCタイムへ。西山は満員のフロアを見渡して、チケットがソールドアウトしたことに感謝を述べつつ、「『活動10年とかとっくに過ぎてるわ』みたいな先輩もいるんで恐縮ですが、めちゃくちゃうれしいです」と喜びを爆発させた。また柴田は、昨年9月に東京・LIQUIDROOMで開催したパソコン音楽クラブの10周年イベントにて、出演者だった石野卓球(電気グルーヴ)から「おめでとう! たかだか10周年!」と声をかけられたというエピソードを披露。これに対し西山は「一番ありがたい言葉でした」と振り返り、アニバーサリーなどの要所要所で自分たちに関わってくれた人々が集まってくれることについて、「こういう仕事をやっててよかったなと思いました」と感慨深げに語った。

ドラマーを迎えて、11年目に向けての新たなトライ

後半戦は、11年目に向けての新たなトライとして、サポートドラマーに竹村仁を迎えた編成でのパフォーマンスを初披露。西山のフィンガードラムと、竹村の生ドラムによる掛け合いは、ここまでのテクノユニット的な佇まいとはひと味違う、バンド的な躍動感を生み出した。活動10年を経て挑む新たなチャレンジに、観客も新鮮な驚きを感じながら体を揺らしていた。

そして生ドラムの導入でグルーヴが変化したステージに、パソコン音楽クラブが先輩と慕うtofubeatsが登場。生演奏で刻まれるドラムンベースのリズムに乗せて、2人のアニバーサリーを祝うように楽しげに「ゆらぎ」を歌い上げた。

tofubeatsを送り出したあとで、2人はこの日のライブについて、さまざまな人の助けを借りながら、次の10年につながる内容にしたかったと語る。西山が「先週出した曲もそういうことができまして」と前振りすると、長谷川白紙がステージへ。サポートドラムを含む編成のまま、1月14日に配信リリースされたばかりの“11年目”最初の曲「tenk(e)i」が披露された。さらに長谷川はそのままステージに残り「hikari」へ。優しく歌い上げる彼の神々しさすら感じる佇まいに、フロアは興奮の渦に包まれた。

原曲よりスピードアップした「Inner Blue(PMC168 Remix)」では、ドラマーが爆撃機のごとく手数の多いドラムを乱打。バンドセッションのようなダイナミックなステージを展開し、パソコン音楽クラブの新たな一面を印象付けた。「Child Replay」では、ゲストボーカルとして柴田聡子が登場。人力ドラムンベースの上で優しく響く歌声に、観客は腕を振り上げて盛り上がる。

アンコールで登場したシークレットゲストとは

ここでドラマーも退席し、ステージ上は再び2人だけに。モニタにはスタッフロールとともに、過去作のジャケットやこれまでのフライヤーといった、彼らの10年間の歴史が次々と映し出される。そして本編最後に披露されたのは「reiji no machi」。オリジナル音源そのままのアレンジで、それまでの凝ったVJとは対照的に、バックには原曲のミュージックビデオがそのまま流された。曲の途中、西山が柴田の肩を叩いてステージ前方へ連れ出し、2人で肩を組みながら観客とともに合唱。満員のフロアを笑顔で満たして本編は締めくくられた。

アンコールでは、シークレットゲストとしてchelmicoのRachelが登場。披露されたのはもちろん、chelmicoをフィーチャリングした「PUMP!」だ。Rachelはステージ上を縦横無尽に跳ね回りながら、サプライズに沸くフロアへ向けて「踊れ!」と煽る。途中から西山もマイクを持って、前方へ出てRachelと一緒に歌唱。そしてラストに、もう1人のシークレットゲストとして川辺素を迎えて「海鳴り」が披露された。パソコン音楽クラブの2人も前に出て、3人で楽しそうに歌っていると、フロアからも自然と歌声が。温かな余韻を残しながら、メモリアルな一夜は大団円を迎えた。

なお、このライブの熱狂は終演後も止むことなく、同会場ではアフターパーティ「PMC 10th Anniversary Grand Party “SHIFT+ALT”」も開催。親交の深いアーティストやDJたちを多数迎えて、記念すべき祝祭は朝まで続いた。

セットリスト

パソコン音楽クラブ「PMC 10th Anniversary One man Live at Zepp Shinjuku」2026年1月24日 Zepp Shinjuku(TOKYO)

01. 走在
02. Water Front
03. Nikitiki
04. Dehors(VIP)
05. Double Trouble
06. UFO-mie feat. The Hair Kid
07. Fabric
08. Please me feat. MFS
09. Colors
10. ARP Bass
11. Day After Day feat. Mei(LAUSBUB)
12. Drama feat. Mei(LAUSBUB)
13. Memory of the moment
14. Performance Part(w/Drum)
15. ゆらぎ feat.tofubeats(w/Drum)
16. tenk(e)i feat. 長谷川白紙(w/Drum)
17. hikari feat. 長谷川白紙(w/Drum)
18. Inner Blue(PMC168 Remix)(w/Drum)
19. Child Replay feat. 柴田聡子(w/Drum)
20. reiji no machi
<アンコール>
21. PUMP! feat. Rachel
22. 海鳴り feat. 川辺素

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