宮田和弥(Vo / JUN SKY WALKER(S))の還暦を祝うライブイベント「宮田和弥還暦LIVE“60's Flight”」が、誕生日当日である2月1日に東京・Spotify O-EASTで開催された。宮田がボーカリストを務め2003年から2009年まで活動したバンド・ジェット機が一夜限りの復活を果たし、ジュンスカと貴重な対バンを繰り広げた。
約17年ぶりにジェット機復活、おなじみの出で立ちで登場
ジェット機は宮田JET(Vo)こと宮田と、akkin JET(G)ことakkin、野田JET(B)こと野田タロウ、川西JET(Dr)こと川西幸一(ユニコーン)が2003年に結成したバンド。今回のライブは2009年7月の解散ライブ以来、約17年ぶりのステージとなった。
2階席まで超満員となったO-EASTのステージに、4人は以前と同じ白シャツ姿で登場。メンバー同士で笑顔を交わしつつ1曲目「Do the dance」を軽快に奏でてフロアにすさまじい熱気を巻き起こした。サンプラーを手にした宮田が鳴らすイントロでオーディエンスがどよめいたのは「赤いヒヨコ」。続く「jumpin'」では川西が鳴らす力強いタムの音色に乗せてハンドクラップが起こり、宮田はジェット機としてのひさびさのライブを噛み締めるように「変わらぬ気持ちが今 此処にある」という歌詞を歌い上げた。
3曲を歌い終えた宮田は「皆さんおひさしぶりです、ジェット機です!」と挨拶し、メンバーを紹介。そして「今日は60歳のお祝いということで。このあと世界的バンドのJUN SKY WALKER(S)も出てきますが(笑)、まずはジェット機タイムを楽しんでください」と観客に呼びかけた。その後も4人は「PEKINGESE」「My world」など、ジェット機の軌跡を飾った懐かしのナンバーを連投。宮田がakkinや野田と肩を組む姿に、フロアからは大歓声が起こった。
またいつ会えるかわからないけど、そのときはまた
MCでは宮田がジェット機の結成当時を振り返る。川西から「小林雅之に負けない最高のエイトビートを叩いてやるから俺とバンドを組もう」と声をかけられ、「ジュンスカを超えていく」という意味で川西がバンド名を付けたと振り返る宮田だが、いまいちピンときていない様子の川西に「まあ、思いつきで言ってんだろうね」と苦笑い。この日の宮田はエビスジーンズに白シャツ、赤い腕章というジェット機ではおなじみの出で立ちだが、バンドの解散後も大切に保存していた実物を身に着けてきたとのこと。しかしほかの3人の着用アイテムは当時の実物だったり、そうでなかったりとバラバラ。宮田は「ジェット機への思いがそれぞれの格好からよくわかる……」とこぼして、ファンの笑いを誘った。
今回の復活ライブのために当時のスタッフも再集結したという裏話を宮田が明かしたあと、「risky」「Stand by me」で場内の一体感は再びピークを迎える。宮田の「またいつ会えるかわかりませんけど、そのときはまた集まってください!」という言葉に続き、最後に披露されたのは「Fly high」。オーディエンスは4人とのしばしの別れを惜しむように大合唱を届けた。曲が終わったあと、川西の「ハッピーバースデー、和弥!」という言葉を合図にakkinと野田、川西はサプライズで「Happy Birthday to You」を演奏。宮田を大喜びさせてライブを締めくくった。
宮田和弥60歳、ジュンスカで2ステージ目
続いて始まったジュンスカのライブでは、宮田は“丙午”を象徴する赤いレザージャケットで登場し「MY GENERATION」をパワフルに歌い上げる。「JACK&BETTY」のパンキッシュなサウンドを届けたあとは「歩いていこう」で観客の力強いコールを巻き起こした。「元気ですか? 疲れてませんか?」とフロアに呼びかけた宮田は「2ステージ目ですよ(笑)。60歳、織田信長だったら死んでますよ(笑)。でもジュンスカもユニコーンもメンバーみんな元気で、僕らの世代はまだがんばれる」とボヤきつつも頼もしい表情を見せた。
その後は「風見鶏」「さらば愛しき危険たちよ」と、エモーショナルなミディアムバラードを連投したジュンスカ。長いキャリアに裏打ちされた芳醇なサウンドで観客を圧倒したあとは、一転して和やかなMCに突入する。森純太(G)は10代からの付き合いである宮田との関係性を「この年齢になるまで一緒にいるのは笑っちゃうな、と。家に泊まりに行ったり、犬の散歩に行ったり……そこからここまで来れてることに感動してます」としみじみ語る。サポートメンバーを務めて約5年になる市川勝也(B)は「この3人は老け知らずで。歳を取ることに対して勇気をもらえます」とリスペクトを明かし、宮田と同学年ながら9カ月前に還暦を迎えている小林雅之(Dr)は「やっと同い年だなって(笑)。あまり60だとは思ってないけど、本当にこの日を迎えられてうれしいです」と喜んだ。
生きてる限り皆さんの街に行きます
宮田がファンに対し「子供や、もう孫がいる方もいるのでは。この歳になって意味がわかる曲だと思います」と語りかけて始まったのは、自らの子供が生まれたときに書いたという曲「ユアソング」。感動的な雰囲気でフロアを満たしたあとは「Let's Go ヒバリヒルズ」「いつもここにいるよ」とキラーチューンを連投する。最後に宮田は「今年もツアー60本はやります。体力の続く限り、生きてる限り皆さんの街に行きます。60歳からの始まりにこの歌を贈ります!」と宣言し、「START」を高らかに歌った。
アンコールでは森がサプライズで宮田の写真をあしらった大きなケーキを運び込み、ファンとともに改めて誕生日を祝う。宮田は「還暦は“還る”というから、ここから初心に帰って。70歳、80歳まで一緒に(ライブを)できるように」と節目を迎えた思いを語り、その言葉を体現するように昨年リリースした最新曲「レジスト」をパフォーマンスした。「全部このままで」でライブを締めくくったのち、ステージ上にはジュンスカとジェット機のメンバーが勢ぞろい。仲良く記念撮影をして、貴重な一夜に幕を下ろした。
なお今回のライブの模様が映像配信サービスにて公開されることも決定した。配信日程などの詳細は後日アナウンスされる。
セットリスト
「宮田和弥還暦LIVE“60's Flight”」2026年2月1日 Spotify O-EAST
ジェット機
01. Do the dance
02. 赤いヒヨコ
03. jumpin’
04. PEKINGESE
05. shining
06. My world
07. LINE
08. risky
09. Stand by me
10. Fly high
JUN SKY WALKER(S)
01. MY GENERATION
02. JACK&BETTY
03. 歩いていこう
04. 風見鶏
05. さらば愛しき危険たちよ
06. トムの唄
07. ユアソング
08. Let's Go ヒバリヒルズ
09. いつもここにいるよ
10. START
<アンコール>
11. レジスト
12. 全部このままで


