超ときめき♡宣伝部がフルオーケストラと共演するワンマンライブ「billboard classics 超ときめき♡宣伝部 オーケストラ超最強説!!」が2026年2月1日に東京・すみだトリフォニーホールで開催された。
この公演は小室哲哉、倉木麻衣ら数々の著名アーティストと共演してきた藤原いくろうによる指揮・編曲のもと、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が演奏を担当し、オーケストラのアレンジで超とき宣の楽曲を届けるコンサート。超とき宣は約3年前にイベントで藤原と初共演し、オーケストラとのコラボレーションを経験したが、今回はそこからスケールアップした、単独でのフルオーケストラライブが実現した。6人の歌声をじっくりと堪能できる環境、新たな視点で選曲されたセットリスト、多彩な楽器による壮麗なアレンジ……通常のワンマンライブとは異なる角度で超とき宣の楽曲の魅力が浮き彫りになり、会場に集まった宣伝部員(超とき宣ファンの呼称)はその音世界に夢中になった。
季節の移ろいを感じさせる青春ストーリー
チケットが早々にソールドアウトし、場内は大勢の宣伝部員で満員に。ステージ後方のパイプオルガンが荘厳な存在感を放ち、来場者の心を躍らせるような特別な高揚感が開演前から漂っていた。ライブは休憩を挟んだ2部構成で、前半に展開されたのは等身大の青春を描いた楽曲を並べ、季節の変遷を感じさせる1本のストーリーを表現するステージ。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と藤原が舞台上にスタンバイしたのち、超とき宣の6人が拍手に包まれながら舞台上に登場すると、映画「2001年宇宙の旅」に使用されたことで知られる交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」の導入部「日の出」が最初に演奏され、映画のような物語が幕を開けることを観客に予感させる。そして超とき宣とオーケストラは1曲目に「ときめきパーティ」を披露。冒頭でシロフォンや木管楽器の美しい音が跳ね、楽曲に軽やかな印象をもたらした。
その後、超とき宣は歌詞の世界観に対するイメージを膨らませるようにして曲間にポエトリーリーディングを挟みながら、次々に楽曲を披露。観客は着席したままその音世界に浸った。優美なバイオリンの音色で始まった「Memories」では、2番からアンサンブルが強固になり、間奏でヴィヴァルディ「四季」の「春」第1楽章が響く特別なアレンジも。そのあとに続く、メンバーの伸びやかな歌声に込められた情感が鮮やかに際立った。また、嫉妬心を矢継ぎ早に吐露する「ししし!」も奥深く絢爛な仕上がりに。ライブの鉄板曲「初恋サイクリング」は宣伝部員がコールを叫んだり、サビで列を形成する“初恋トレイン”の振付を真似するのがおなじみだが、今回はみずみずしい初恋の思いを表現する歌と演奏に観客全員がじっと聴き入った。
「遠くであがる花火 二人並んで見てた」が響くと、季節は一気に夏に。弦楽器の音を中心にはかなく切ないムードが会場全体に広がり、間奏で杏ジュリアが見せる優美なバレエのダンス、曲の終わりに6人が肩を寄せ合って花火を見上げる姿に観客の視線が釘付けになった。そこから純真な恋心を描いた「いちず色のベンチ」「ゼッタイだよ」を通して季節は秋、さらに冬へと移ろっていく。オーケストラならではの繊細かつしとやかな音像が楽曲の世界観に立体的な輪郭を与える中、1部の最後に届けられたのは「さくら燦々」。晴れ晴れとした歌声とオーケストラの調べが、再び温かな春を迎えたことを観客に告げた。
会場に広がった熱いコールと感動的なムード
20分の休憩を挟んでスタートした後半は、超とき宣の代表曲を詰め込んだ通常のワンマンに近い形式に。客席の宣伝部員は立ち上がって鑑賞し、ペンライトを振りつつコールを叫びながら前のめりにライブを楽しんだ。ライブの人気曲「トゥモロー最強説!!」で勢いよくコンサートが再開すると、さっそく息の合った力強いコールがこだまし、場内の温度が一気に上昇していく。そして1部に引き続き、オーケストラによる壮美な演奏がパフォーマンスに奥行きを与え、超とき宣の歌とダンスを強力にバックアップ。1部で緊張感をまといながら歌唱していたメンバーの表情も柔らかいものに変わり、朗らかな笑顔が弾けた。
本公演初のMCに移り、元気いっぱいに挨拶しつつ藤原や楽団、ピアニストの榊原大を紹介したメンバーは、その後も愛嬌やエネルギーに満ちたパフォーマンスを展開。「きっとスタンダード」ではストリングスやピアノの音色が楽曲の主人公の切実な心情の機微を、「STAR」ではきらびやかな演奏が夢に向かっていくひたむきな思いを強調し、楽曲のスケールをアップさせた。このほか、「すきっ!~超Ver~」「最上級にかわいいの!」といったTikTokをきっかけに人気に火が付いたヒット曲もセットリストに。「最上級にかわいいの!」はオリジナル音源でもストリングスのサウンドが盛り込まれているが、生演奏ならではのリッチで流麗な感触が加えられる。続いて「夢がとまらない!」がまっすぐに響き、大盛り上がりのうちに公演本編が終了した。
超とき宣や藤原、オーケストラの面々は大きな拍手に包まれながら退場するも、アンコールを求める拍手や歓声に応えて再び舞台へ上がる。ステージに熱い視線が注がれる中、ここで披露されたのは友達への感謝の気持ちをつづった感動的なナンバー「Dear friend」。ライブで披露される機会が少ないうえ、3月28、29日のワンマンライブをもって杏ジュリアが卒業するというグループの状況も相まって客席に静かなどよめきが起こった。オーケストラが生み出す柔らかなハーモニー、感情のこもった歌声が会場全体に染み渡る。坂井仁香が「ありがとう 一緒に笑って泣いてくれたこと」と歌っている途中、声を詰まらせて思わず涙すると、客席からもすすり泣く音が。場内に感傷的なムードが広がったが、超とき宣はこの曲を歌いきったのち、晴れやかな笑顔を浮かべてラストナンバーへ。2025年に大きな“バズ”を生み出し、超とき宣の知名度をより一層押し上げた「超最強」を披露し、貴重なフルオーケストラライブを華やかに締めくくった。
セットリスト
「billboard classics 超ときめき♡宣伝部 オーケストラ超最強説!!」2026年2月1日 すみだトリフォニーホール
01. ときめきパーティ
02. Memories
03. ししし!
04. 初恋サイクリング
05. 遠くであがる花火 二人並んで見てた
06. いちず色のベンチ
07. ゼッタイだよ
08. さくら燦々
09. トゥモロー最強説!!
10. ギュッと!
11. きっとスタンダード
12. STAR
13. すきっ!~超Ver~
14. 最上級にかわいいの!
15. 夢がとまらない!
<アンコール>
16. Dear friend
17. 超最強


