ART-SCHOOLが昨日2月25日に大阪・梅田CLUB QUATTROでトリビュートライブ「Dreams Never End vol.5」を行った。
ART-SCHOOLは結成25周年を記念してリリースされたトリビュートアルバム「Dreams Never End」と連動したライブを昨年10月から行っている。トリビュートライブの各公演には、アルバムに参加したアーティストが出演。5公演目となる「Dreams Never End vol.5」には、奈良県出身のLOSTAGEとAge Factoryが集った。
Age Factory
レーベルの後輩でもあるAge Factoryは、ART-SCHOOLの「あと10秒で」から影響を受けて制作したという「Blood in blue」でライブを開始。四つ打ちのビートに乗せて美しいメロディを紡ぎ上げ、オーディエンスの胸を昂らせる。ライブ序盤から彼らはアクセル全開で、UK.PROJECT移籍後の2020年に発表したアルバム「EVERYNIGHT」の収録曲「Dance all night my friends」「HIGH WAY BEACH」をパフォーマンス。清水英介(Vo, G)は「ART-SCHOOLのトリビュートに参加できたこと、うれしく思います。今日は最後までよろしくお願いします」と告げ、「Rest/息」で剥き出しの歌声を響かせた。
勢いのあるドラミングからスタートしたのは、Age Factoryがトリビュートアルバムでカバーした楽曲「MISS WORLD」。刹那的な空気をまとったエモーショナルなアレンジと魂のこもったプレイに駆り立てられるように、フロアには多くの拳が突き上がった。その熱をはらんだまま彼らは「Everynight」を披露して幻想的な夜へとオーディエンスを誘ったあと、昨年発表したアルバム「Sono nanika in my daze」から「Because」「漆黒」「3」を続けて届け、より深く濃密な世界を描き出していく。最後には力強く駆け抜けるように「GOLD」を演奏し、残響音の中でメンバーはステージを去って行った。
LOSTAGE
ART-SCHOOLの長年の盟友であるLOSTAGEは「巡礼者たち」でライブをスタート。五味岳久(Vo, B)は「トリビュートに誘ってくれて、どうもありがとうございました。誘われると思ってへんかった」と顔をほころばせ、ART-SCHOOLと最初に対バンした頃のことを振り返って「お互いにこじらせてて、最初はしゃべってなかった」と懐かしそうに語った。その後、LOSTAGEは昨年12月にリリースした新曲「逆光」を爽快にプレイ。さらにドキュメンタリームービー「A DOCUMENTARY FILM OF LOSTAGE ひかりのまち」の楽曲「ひかりのまち」を飾り気のない歌声でまっすぐに届けた。
「『カバー曲をやらへんパターンってあるのかな?』って聞いたんですけど、今のところ、このイベントではみんなやってるらしい。『あえてやらへんパターンもありなんちゃうん?』って思ったけど、どっちがいい?」とフロアを見渡した五味岳久。これから始まるカバーへのオーディエンスの期待に満ちた視線を浴び、彼は「緊張するなあ。歌詞とか間違えたら、ART-SCHOOLの古参のファンの人は怖いでしょ?(笑)」と冗談を飛ばす。そして五味拓人(G)の「やれるかわからんけどやってみようか」、五味岳久の「精一杯やらせていただきます」という言葉を経て、胸を揺さぶるようなメロディアスなギターリフとともに「斜陽」の演奏が始まった。ART-SCHOOLと一緒にツアーを回っていた頃によくライブで聴いていた曲の中から選んだという「斜陽」は、ART-SCHOOLにとっても節目で演奏してきた大切な楽曲だ。この日、LOSTAGEは「僕らはトリビュートにギリギリ滑り込めたと思う」と繰り返し笑っていたが、盟友のLOSTAGEだからこそ奏でられるART-SCHOOLの思いをすくい取ったカバーを、オーディエンスは大切に受け取っていた。
ART-SCHOOL
2組からバトンをもらったART-SCHOOLは、イノセントでポップな世界観を持つナンバー「Just Kids」「ローラーコースター」を届け、オーディエンスの目の前に柔らかな光を描き出していく。さらに「Bug」で美しいサウンドスケープを生み出したあと、戸高賢史(G)は「奈良の国宝のような2バンドが参加してくれました。本当にありがとうございます。出会った頃から変わらず2組とも変わらずライブがカッコよくて。僕らもいいライブをしないといけないんじゃないですかね」と話す。すると木下理樹(Vo, G)も「気合いが入っています」と意気込み、その言葉の通り、熱を込めて本家の「MISS WORLD」を豪快に轟かせた。
ここから彼らは「乾いた花」を皮切りに、「ウィノナ ライダー アンドロイド」「BOY MEETS GIRL」といったバンド初期に生まれた楽曲でフロアを沸かせていく。昨年の結成25周年イヤーに再録したナンバー「Outsider」ではオーディエンスが一斉に拳を振り上げ、会場はすさまじい熱気に包まれた。
アンコールを求める拍手に呼ばれ、ART-SCHOOLの5人は再びステージに姿を表す。戸高は「関西でLOSTAGEとAge Factoryと対バンするというのは最初に出てきたアイデア。この対バンができて本当にうれしかったです」と言葉にし、木下も感慨深げな表情を浮かべた。ライブのラストを飾ったナンバーは「斜陽」。幻想的なオレンジの光に彩られながら、ノスタルジーを感じさせるドラマチックな演奏とともにライブはエンディングを迎えた。
セットリスト
ART-SCHOOL「Dreams Never End vol.5」2026年2月25日 梅田CLUB QUATTRO
Age Factory
01. Blood in blue
02. Dance all night my friends
03. HIGH WAY BEACH
04. Rest/息
05. Yellow
06. MISS WORLD
07. Everynight
08. Because
09. 漆黒
10. 3
11. GOLD
LOSTAGE
01. 巡礼者たち
02. こぼれ落ちたもの
03. High Fidelity
04. 逆光
05. ひかりのまち
06. 斜陽
07. SURRENDER
08. 瞬きをする間に
ART-SCHOOL
01. Just Kids
02. ローラーコースター
03. Bug
04. MISS WORLD
05. LOST CONTROL
06. real love / slow dawn
07. 乾いた花
08. ウィノナ ライダー アンドロイド
09. BOY MEETS GIRL
10. Outsider
11. FADE TO BLACK
<アンコール>
12. UNDER MY SKIN
13. 斜陽
公演情報
ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE 「Dreams Never End vol.6」
2026年3月18日(水)神奈川県 KT Zepp Yokohama
<出演者>
ART-SCHOOL / ASIAN KUNG-FU GENERATION
ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE 「Dreams Never End vol.7」
2026年4月3日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
<出演者>
ART-SCHOOL / MO'SOME TONEBENDER / syrup16g


