挫・人間のワンマンライブ「挫人間単独公演地獄式新入生歓迎会弍零弍六」が昨日4月14日に東京・渋谷CLUB QUATTROにて開催された。春の陽気が訪れ、進学や就職に合わせて新生活を送る人々が集った東京。そんなフレッシャーたちを祝うべく、挫・人間は渋谷で“地獄式新入生歓迎会”を繰り広げた。
新生活、送ってますか? 私はなんにも変わりません
浪曲風の客入れBGMでフロアに厳かなムードが漂う中、挫・人間は恒例のインスト曲「dead link」をバックに颯爽とステージへと登場。下川リヲ(Vo, G)の学生時代の禍々しい私怨が詰め込まれた初期曲「人類」、“無理”コールが飛び交うアップテンポなナンバー「ダンス・スタンス・レボリューション」と序盤から激しい楽曲群で隅っコ(挫・人間のファンの呼称)たちを沸かせた。
声児(B, Cho)の「新入生おめでとう! 返事!」という呼びかけに合わせ、隅っコたちは元気よくレスポンスしていたが、下川は「皆さん新生活を送ってるんですか? 私はなんにも変わんないです」「こんなバンドを長年やってて変わりようがないです」と後ろ向きにコメント。サングラスをかけ、突然イメージチェンジを図ったサポートギタリスト・キョウスケ(ex. 爆弾ジョニー)に対しても「ギターの練習ばっかりしてるから、こんな変になっちゃって……」と辛辣に吐き捨てた。
下川リヲ=イフリート説浮上
ライブで披露されることが少ないレア曲「キス!キス!キス!」、タイチサンダー(サポートドラム / ex. 爆弾ジョニー)の激しいドラミングが冴え渡る「恋の奴隷」を挟み、「大人の事情」プレイ前にはキョウスケが即興でギターソロを披露。ブルースからの影響を感じさせる奏法により、挫・人間には珍しいアダルトな雰囲気を生み出すことで、センチメンタルな心情を描いた「わりきれないよ」「ゲームボーイズメモリー」へとスムーズにつなげた。
しかし「さよならベイベー」を終えたあと、下川は突然同窓会に誘われたことを話題に挙げ、ここまで築き上げてきたアダルトなムードを破壊。「『20代過ぎてもバンドやっててなんなの?』とか思われてるのかもしれない」「あいつらがユウナなら私は召喚獣。炎の獣イフリートと呼んでください」と「ファイナルファンタジーX」を例に、自身の立場の異常さを説明した。
除霊、もう何回目になるんでしょう?
その後、挫・人間は“君”に対する複雑な感情を吐露した「サラバ17才」、“We are the champion”コールがご機嫌な「はじけるべき人生」で本編を終えると、長尺のMCを交えたアンコールへと突入。声児が「もっと一緒にいたいよね……」と切なげに語りかけると、下川は「今のセリフ、偽物の緒方恵美さんみたいだった」「オタクのみんなは風呂で『温かいや……』とか言って真似するんですよ」と茶々を入れて場をかき乱した。
そのテンションのまま、下川は「皆様の怨念が生み出した化け物、それが私です」「私は皆様のために歌おうと思ったことは1回もないです」と身も蓋もない発言を連発し、「皆様のためにできることが1つだけあります。そう、除霊です」と「下川最強伝説」披露を示唆。渋谷CLUB QUATTROでのワンマンで幾度も初恋相手を“除霊”してきた下川は「もう何回目になるんでしょう?」と自虐的に語りつつ、隅っコたちと拳を突き上げた。そして「マジメと云う」の「かっとばせ!マジメ!」コールで隅っコの背中を押し、“地獄式新入生歓迎会”はつつがなくお開きとなった。
セットリスト
挫・人間「挫人間単独公演地獄式新入生歓迎会弍零弍六」2026年4月14日 渋谷CLUB QUATTRO
01. 人類
02. ダンス・スタンス・レボリューション
03. 念力が欲しい!!!!!~念力家族のテーマ~
04. ソモサン・セッパ
05. キス!キス!キス!
06. チャーハンたべたい
07. 恋の奴隷
08. 大人の事情
09. わりきれないよ
10. ゲームボーイズメモリー
11. さよならベイベー
12. 絶望シネマで臨死
13. セルアウト禅問答
14. サラバ17才
15. はじけるべき人生
<アンコール>
16. 下川最強伝説
17. マジメと云う


