JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

「ハイスタでいられることがすごく幸せ」Hi-STANDARD、熱狂のKアリーナ横浜ファイナル

Hi-STANDARD(撮影:西槇太一)
19分前2026年04月26日 10:07

Hi-STANDARDが4月19日に神奈川・Kアリーナ横浜で全国ツアー「Screaming Newborn Baby Tour」のファイナルを開催。アーカイブなしの全世界生配信も行われ、大勢のファンが今のハイスタのライブを見届けた。

ハイスタ、新たな旅の始まり

「Screaming Newborn Baby Tour」は、難波章浩(Vo, B)、横山健(G, Vo)、正式メンバーにZAX(Dr / The BONEZ、Pay money To my Pain)を迎えた新体制ハイスタにとって初のツアー。彼らは、2023年2月にこの世を去った恒岡章(Dr)を含めたハイスタとしての生き様を示す最新ミニアルバム「Screaming Newborn Baby」を携え、昨年12月の東京・新代田FEVERでの“Pre-Show”を経て、今年1月に新潟・朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンターでツアーをスタートさせた。

ツアーファイナルのKアリーナ横浜公演は、開演前から興奮に包まれ、その模様を捉えた動画がほぼリアルタイムでHi-STANDARDのSNSに投稿されるなど、場外にも会場の熱気が伝えられた。そして歓声に包まれる中、「Screaming Newborn Baby」の巨大なバックドロップが掲げられ、いよいよライブが始まった。

「まだまだ終わらない旅を始めよう!」という難波の言葉から3人は一斉に音を鳴らし、「Endless Trip」でライブの幕を開ける。激しいモッシュが巻き起こった。「All Generations」のあと、難波は「今、ハイスタがあるのはNOFXの存在があったからこそ」と話し、NOFXコールを誘ってから、「Song About Fat Mike」へとつなげた。1997年発表のパンクアンセム「Fighting Fists, Angry Soul」が投下されると、爆発的な盛り上がりの中、スタンディングエリアから最上階までを埋め尽くす観客の無数の拳が力強く掲げられた。

序盤からアリーナエリアの盛り上がりはすさまじく、次々にクラウドサーフする客がステージへと押し寄せていた。そんな光景を喜び、歓迎しつつも、難波が「ケガだけはさせないように、暴れろよ!」、横山が「言っておくけど、くれぐれも上の階のやつは飛んでくるなよ!」と発言。周囲への配慮を忘れずにライブを楽しむように呼びかけた。

「ハイスタでいられることがすごく幸せ」

「Growing Up」で会場全体が大きく波打つと、続く「The Gift」では温かなメッセージを乗せたメロディアスな旋律がアリーナを飲み込んだ。難波が「またいろんなところに行きたいなあ」と漏らした本音に続いて披露されたのは、The Mamas & the Papas「California Dreamin'」のカバー。原曲を破壊し、メロディックパンクへと再構築したこのカバーでは、難波と横山がシャウトし、哀愁漂うギターソロが炸裂。演奏後、難波とZAXがリラックスした様子で拳を突き合わせる姿は、現在の3人の盤石な信頼関係を物語っていた。

「俺がやりたいのはハイスタ」「アルバム作ろうか」と、さりげなくもファンが歓喜する言葉を放った難波。横山と飾らないやり取りをしたあと、インストナンバー「Pink Panther Theme」を経て、恒岡章(Dr)とともにレコーディングした最後の楽曲「I'm A Rat」へ。難波、横山、そして恒岡の遺志を受け継ぐZAXの3人が鳴らす音は、紛れもない“ハイスタの現在地”を証明していた。さらに約27年前の楽曲「Nothing」で会場一体のシンガロングが響き、「The Sound Of Secret Minds」で横山が唯一メインボーカルを取るなど、バンドの歴史をなぞるようなシーンが続く。

中盤、横山がステージでタバコを燻らせる一服タイムを経て、ライブはさらに加速。ザ・ドリフターズを想起させる「A Ha Ha」や、メンバーが20代の頃に作られた税金への不満を歌う「Pentax」など、キャッチーでコミカルさを内包した楽曲が連投された。「はじめてのチュウ」の名カバー「My First Kiss」を経て、横山がサッカー日本代表のチャントのメロディを奏でると、フロアからは地鳴りのような「ニッポン!」コールが沸き起こり、そのまま「Teenagers Are All Assholes」へ。熱狂するオーディエンスであふれるアリーナに、エネルギッシュなハーモニーが響き渡った。

その後、「Stand By Me」から「Brand New Sunset」へと続くブロックでは、Kアリーナがこの日一番のエモーショナルな空気に包まれる。難波は感極まった様子で「ツアーが終わっちゃうなあ。最後まで来れてよかった!」と語ったかと思いきや、「みんな、“ハイスタの妖精”になって!」と独特の表現で観客を鼓舞。クリオネのポーズを観客に指南する難波の奔放っぷりにたじろぐ横山だったが、横山も難波の揺るぎないスピリチュアルトークに押され、クリオネのポーズを取った。インスト曲「Tinkerbell Hates Goatees」を経て、観客が掲げたスマートフォンのライトが星空のように輝いた「Starry Night」、そして「Our Song」と続き、会場にいるメンバー、観客の心はひとつになった。

「ハイスタでいられることがすごく幸せです」と横山が静かに感謝を伝え、難波が「輝くのを忘れんな! Stay Gold!」と叫び、日本が誇るメロディックパンクの名曲「Stay Gold」を投下。3人が奏でるパワフルな演奏に、この日最大級のモッシュとダイブが巻き起こったあと、「Maximum Overdrive」、そして愛に満ちた「Can't Help Falling In Love」が演奏され、本編が締めくくられた。

「俺たちはハイスタだ!」

アンコールでは、難波が「恒ちゃんと一緒にやろう」と呼びかけ、「Dear My Friend」へ。間奏の「Hey! Where are you now?」という問いかけなど、楽曲のメッセージがオーディエンスの胸に深く突き刺さる。続く「Moon」の前には難波が「みんなハイスタ」と発言。横山が「それは乱暴ですよ?(笑)」と軽くいさめる。難波は柔らかな口調で愛を込め、「みんなハイスタ、みんな恒ちゃんなんだよ」と持論を押し切り、そんな思いを込めて「Moon」を恒岡と観客に捧げた。「Moon」はZAX、横山、難波の現体制になって最初にできあがった楽曲。恒岡と過ごした日々を回想しつつ、「To become the greatest grandpa band(最高の“ジジイバンド”になってやる)」というバンドの決意が込められている。

切なくも力強いメロディが響く「Close To Me」のあとに演奏された「Mosh Under The Rainbow」では、フロアにいくつものサークルが形成され、このうえなくハッピーなバイブスで会場が満たされる。難波が話した「みんなハイスタ」を体現するかのような、全員が主役という雰囲気でいっぱいだった。演奏後、そんな余韻を残しつつ、一度はステージを去ろうとしたハイスタだったが、再び楽器を構え、「My Heart Feels So Free」を披露。難波が「何がロックだ! 何がパンクだ! 関係ねえ! 俺たちはハイスタだ!」と話し、続けて横山も「俺たち、Hi-STANDARD!」と力強く宣言。ハイスタは「Just Rock」を最後に投下し、熱狂のままにツアーの幕を閉じた。難波、横山、ZAXは抱き合ったあと、それぞれが観客のいるフロアに飛び込んでいった。

セットリスト

Hi-STANDARD「Screaming Newborn Baby」2026年4月19日 Kアリーナ横浜

01. Endless Trip
02. All Generations
03. Song About Fat Mike
04. Fighting Fists, Angry Soul
05. Growing Up
06. The Gift
07. California Dreamin'
・Pink Panther Theme
08. I'm A Rat
09. Nothing
10. The Sound Of Secret Minds
・Pacific Sun
11. A Ha Ha
12. Pentax
13. My First Kiss
14. Teenagers Are All Assholes
15. Stand By Me
16. Stop Time
17. Another Starting Line
18. Brand New Sunset
・Tinkerbell Hates Goatees
19. Starry Night
20. Our Song
21. Stay Gold
22. Maximum Overdrive
23. Can't Help Falling In Love
<アンコール>
24. Dear My Friend
25. Moon
26. Close To Me
27. Mosh Under The Rainbow
28. My Heart Feels So Free
29. Just Rock

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

Hi-STANDARD

来週もHi-STANDARD特集!「EIGHT-JAM」ハイスタ特集の完結編オンエア決定

14日
3人そろっての地上波番組への出演は初となるHi-STANDARD。©テレビ朝日

Hi-STANDARDが3人で地上波初出演、「EIGHT-JAM」ハイスタ特集でバンドの歴史語る

21日
Hi-STANDARD(撮影:半田安政)

Hi-STANDARDが3.11仙台で熱狂のライブ、まさかの「AIR JAM」開催発表も

約1か月
Hi-STANDARDロゴ

Hi-STANDARD主催「AIR JAM 2026」開催決定!11月に千葉・ZOZOマリンスタジアムで

約2か月
「第18回CDショップ大賞2025」授賞式の様子。

Hi-STANDARDとkurayamisakaが「CDショップ大賞」受賞、RADWIMPSトリビュートは特別賞に

約2か月
Hi-STANDARD。中央が横山健(G, Vo)。

横山健が今夜「電電電波♪」にギター持ち込み、あのちゃんの前で奇行に走る

約2か月
「FUJI ROCK FESTIVAL '26」第1弾発表

「フジロック」に藤井風、XG、Riddim Saunterら登場!ヘッドライナーはThe xx、Khruangbin、Massive Attack

2か月
Hi-STANDARD「Screaming Newborn Baby」ジャケット

Hi-STANDARD「Turning Back」「Standing Still」始まりの朱鷺メッセ公演ダイジェスト公開

3か月
Hi-STANDARD「A Ha Ha」ミュージックビデオより。

Hi-STANDARDが銭湯で演奏!“ドリフ感”取り入れた「A Ha Ha」ミュージックビデオ公開

4か月