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AKB48の功労者・向井地美音がグループ卒業、13年のアイドル人生に幕

向井地美音(AKB48)©AKB48
9分前2026年05月01日 3:05

3代目AKB48グループ総監督を務めた向井地美音のAKB48メンバーとして最後の舞台となる卒業公演が、4月30日に東京・秋葉原にあるAKB48劇場で開催された。

AKB48グループ総監督を経験

2013年に第15期生として加入し、約13年にわたってグループの中核を担ってきた向井地。2014年の38thシングル「希望的リフレイン」で初選抜入りを果たし、2016年の44thシングル「翼はいらない」では表題曲の初センターに抜てきされた。2019年に3代目AKB48グループ総監督に就任。その後、コロナ禍という未曾有の困難の中でもグループを牽引し、歴代総監督の中で最も長く、その任をまっとうした。2024年に総監督の座を倉野尾成美に引き継いだ向井地は、昨年12月にグループからの卒業を発表。そして先月4月3日には東京・国立代々木競技場第一体育館で卒業コンサート「向井地美音卒業コンサート ~私の夢は、AKB48~」が開催された。多数のOGメンバーが駆け付けるサプライズもある中、向井地の“AKB48愛”を象徴する温かなステージが展開された。

向井地美音と思い出の楽曲たち

AKB48劇場での向井地の卒業公演は、13年前に自身の劇場公演デビューを飾った「パジャマドライブ」公演の1曲目「初日」で開幕。峯岸チーム4時代の「手をつなぎながら」公演から「チャイムはLOVE SONG」、峯岸チームK時代の「最終ベルが鳴る」公演から「ボーイフレンドの作り方」と続き、劇場での軌跡をたどるような構成でオープニングから会場の熱気を一気に高めた。開演前の影ナレから号泣していた向井地だったが、冒頭のMCでは「開演前に泣きすぎてしまったんですけど、ここに立ってみたら本当に楽しくて、いつもの劇場の安心感を感じて、すごく幸せだなと思います。先に涙を流した分、最後まで笑顔で行けるかな……?」といつも通りの笑顔で語りかけた。

中盤に向井地は2024年12月の劇場リニューアルオープンとともに開幕した「ここからだ」公演より、自身初の劇場公演オリジナルメンバーとして参加したユニット曲「振り向きざまのキッス」を伊藤百花、福岡聖菜とともにパフォーマンス。さらにチームAキャプテン時代の「重力シンパシー」公演から「女神はどこで微笑む?」など、思い入れの深い楽曲を次々と披露し、本編の締めくくりには初センターを務めた「翼はいらない」を届けた。

アンコールでは向井地のAKB48人生を振り返る映像が流れ、ピンクのチェック柄の卒業ドレスをまとった向井地がステージへ。卒業ソング「向かい風」を仲間たちと目を合わせながら歌い上げ、「大声ダイヤモンド」ではキラキラの笑顔でパフォーマンスを届けた。

「AKB48は私の夢であり、青春であり、人生のすべてでした」

卒業スピーチで向井地は、「セットリストは自分が劇場でやってきたオリジナル公演の中から1曲ずつ思い出を振り返るような形で披露させていただきました」と目を潤ませながら語り、スタッフ、メンバー、そしてファンそれぞれへ丁寧に感謝の言葉を紡いだ。メンバーに向けて「“向かい風もいつか追い風になる”ということを、一番はメンバーのみんなに伝えたい。みんなにもこの先いろんなことが待ってると思うけど、青空をあきらめないでほしいです」と優しく語りかけ、ファンには「みんなのおかげで『私のアイドル人生、本当に正解だったんだな、やりきったな』って思うことができました」と心からの感謝を伝えた。

そしてラストナンバーとして選ばれたのは、向井地が「AKB48楽曲の中で一番好き」と語る「引っ越しました」。13年間の思いを乗せたパフォーマンスに、ファンはこの日一番の“みーおん”コールで応え、会場が1つになった。「AKB48の向井地美音だったことを一番の宝だと思って生きていきます。AKB48は私の夢であり、青春であり、人生のすべてでした」と、最後までAKB48への愛を言葉に乗せた向井地。先輩メンバーの卒業やコロナ禍という“向かい風”が吹いた時代も献身的にグループを支えてきた彼女の13年を労う、温かい拍手に包まれながら、卒業公演は幕を閉じた。

向井地美音 卒業スピーチ全文

ついにこの瞬間が来ちゃいましたね、また泣いちゃうんですけど……。卒業公演のセットリストは自分が劇場でやってきたオリジナル公演の中から1曲ずつ思い出を振り返るような形で披露させていただきました。皆さんも「この公演よく観に行ったな」「このチームだったみーおんに出会ったな」とか思い出してくれてたらうれしいです。卒業コンサートもやりたいこと全部詰め込ませていただけてすごく幸せだったし、それでも入りきらなかったのが劇場での思い出とかチームだったので、最後は劇場での思い出・景色をもう1回今のメンバーのみんなと見れたらと思って、この演目にさせていただきました。

開演前は泣いちゃったんですけど、公演中は本当に楽しくて、劇場というのが私たちメンバーにとって一番安心できる原点だったんだなと、最後の最後まで肌で感じることができました。ファンの皆さんの笑顔とか、大きな“みーおんコール”とか、13年でこんなにたくさんの愛に出会うことができたんだなと噛み締めさせていただきました。いつも生誕祭とかスピーチは一言一句ちゃんと考えるタイプだったんですけど、今日は本当にあんまり決めずにその場に立ってみて、素直に出る言葉を伝えれたらなと思います。卒コンのときは、自分のAKB48人生を通して伝えたかったことを言えたので、それぞれの皆さんに感謝を伝えたいと思います。

まずはスタッフの皆さんから。
卒業発表してから、今日までの間にも、楽曲もそうですし、卒業ソングとかミュージックビデオとか、かわいいグッズだったりとか、こういうドレスとか。お花とか演出とか、本当にもういろんなことを、スタッフの皆さんの愛情で叶えさせていただいて。こんなに私、幸せな卒業させてもらっていいのかなっていうぐらい幸せでした。本当今まで以上にスタッフの皆さんとも深くお話しさせてもらう機会とか、最後に感謝を伝えさせてもらう機会がすごく多くて、本当にAKB48ってこういうたくさんのスタッフの皆さんがいらっしゃって、そのおかげで私たちはこんなキラキラしたステージに立てているんだなっていうのを、最後の最後に改めて感じられたというか。13年間、私を育ててくださったすべてのスタッフの皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

そして、メンバーのみんな。
メンバーの顔を見ると泣いてしまうという特徴があります(笑)。やっぱり、ちっちゃいときから芸能界もやってきて、学生としての青春をあまり満足に過ごせたわけではなかった私にとって、いろんな年齢のメンバーがいて、同世代だけではなくなってしまったけど、そんなみんなと過ごした時間が一番の青春でした。学校のクラスメイトみたいでもあり、兄弟みたいでもあり、家族みたいでもあり、そして何より同じ夢を目指す仲間でもあり……本当にそんなみんなに出会えたことがすごく幸せだったなって思います。この13年でたくさんの先輩方を見送ってきたりとか、その時々で自分の支えになってくださったメンバーってたくさんいらっしゃるんですけど、みんなが卒業していったときに「私の卒業を誰が見送ってくれるのかな」って思ったりもしたけど、今日こんなに大好きなみんなが隣にいてくれて、同じステージに立ってくれて。最後の最後までAKB48で幸せな時間を過ごすことができたなって思いました。

卒業コンサートで一番伝えたかったことは、本当に「向かい風もいつか追い風になる」っていうことだったんですけど、それはもちろんコンサート会場にいらっしゃった皆さんに伝えたい気持ちだけど、一番は私はメンバーのみんなに伝えたくて、そういうお話をさせてもらいました。絶対にみんなにもこの先いろんなことが待ってるって思うけど、青空をあきらめないでほしいです。今日「僕の太陽」を歌ってるときも、まさにメンバーに対しての気持ちだなって思いました。AKB48の歌詞を歌ってる中で「君」っていう言葉がその時々によってメンバーだったり、ファンの皆さんだったり、AKB48に対してだったり、いつもそういう風に重ねて歌っていたので、その気持ちが今日の公演でも伝わっていたらうれしいなって思いました。メンバーのみんな、本当にありがとう!

そして最後は、ファンの皆さん。
もうすでにちらほら泣いてくれていて、うれしいなって思ってるんですけど。昨日は最後の握手会ということで、本当ギリギリまで皆さんと直接お会いさせていただく時間を作らせてもらいました。私がAKB48に入ったのって、自分自身がすごくAKB48が好きで夢だったし、自分が青春したかったし、よくよく考えたら、自分自身のために私はAKB48になったと思うんです。でも、握手会でみんなの話をたくさん聞いてる中で、そんな私の存在が少しでもみんなの人生に影響を与えてたりとか、がんばろうっていうパワーだったりとか、光になれていたのかもって思いました。すごく自分に自信のない私だけど、みんなのおかげで「私のアイドル人生、本当に正解だったんだな、やりきったな」って思うことができました。私はAKB48にすべてを捧げてきたので、卒業するときはもう表の舞台に立つことはないんじゃないかなって昔から思ってたし、そうしようってなんとなく決めていて、カッコよく去ろうって思っていたけど……こうやって卒業が近付いてきて、やっぱりみんなのことが大好きすぎて。みんなと会えないって無理だし、これからもずっと一緒に青春していきたいなって思っています。あまり先のことはまだ決まってないし、どんな人生が待ってるかわからないですけど、絶対にまたみんなと会えるので、そのときまで待っていてください。13年間こんな私のことを愛してくれて、応援してくれて、推しメンにしてくれてありがとうございました!

5月からは「AKBオタクに戻ります」っていう話もしたじゃないですか。それはもちろんそうだなと思いつつ、こんなに泣いてるけど、やっぱりまだどこか実感が湧いてない自分もいたりして「なんでだろう?」って思ったら「卒業してもずっとAKB48の気持ちなんだろうな」って思ったんですよね。現役でAKB48にいる中でも、劇場に出れない何カ月とか、握手会がない何カ月とか普通にあるように、私の人生も多分これからその時間がたまたま長いだけで、ずっと心の中ではAKB48だと思い続けて……おかしいか(笑)でも、AKB48の向井地美音だったっていうことを、本当に自分の人生の一番の宝物として生きていきます。これからも向井地美音、そして、まだまだ未来に向かって進んでいくAKB48の応援をよろしくお願いします!

これからのAKB48の活躍を誰よりも楽しみにしてるし、みんなのAKB48としての物語を、いいことも悪いことも含めて、そういう物語をいっぱい見れるのをすごく楽しみにしてます。そしてみんなががんばって歴史を積み重ねた先に、また30周年とか、40周年、50周年っていう未来が待ってるとしたら、いつかそこに呼ばれるぐらいビッグになれるようにがんばります(笑)これからもAKB48、そして、元AKB48であった自分に恥じないような、人生を送っていきたいなって思っております。本当にありがとうございました!

セットリスト

「向井地美音 卒業公演」2026年4月30日 AKB48劇場

・overture 2.0
01. 初日
02. チャイムはLOVE SONG
03. ボーイフレンドの作り方
04. 振り向きざまのキッス
05. 女神はどこで微笑む?
06. 摩天楼の距離
07. そばかすのキス
08. 僕の太陽
09. 翼はいらない
<アンコール>
10. 向かい風
11. 大声ダイヤモンド
12. 引っ越しました

出演者:AKB48 現役メンバー23名
向井地美音 / 伊藤百花 / 岩立沙穂 / 大盛真歩 / 小栗有以 / 倉野尾成美 / 坂川陽香 / 佐藤綺星 / 下尾みう / 鈴木くるみ / 髙橋彩音 / 田口愛佳 / 千葉恵里 / 徳永羚海 / ⻑友彩海 / 永野芹佳 / 橋本陽菜 / 花田藍衣 / 福岡聖菜 / 武藤小麟 / 八木愛月 / 山内瑞葵 / 近藤沙樹

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