堂本剛クリエイティブプロジェクト.ENDRECHERI.のライブツアー「NEW CHAPTER」が、5月2日に大阪・オリックス劇場で開幕した。
新たな一面を打ち出す「NEW CHAPTER」
4月10日に47歳の誕生日を迎えた堂本は、直後に開催したバースデーライブ「.ENDRECHERI. 2026 HAPPY BIRTHDAY LIVE『47』」で新章の始まりをほのめかしていた。彼の故郷である奈良の“お隣”大阪で初日を迎えたツアーは、随所にアーティストとしての新たな一面を打ち出した内容に。以降のテキストには公演の一部ネタバレが含まれるので、今後ツアーに参加予定の人はご注意を。
細部までこだわりが宿る演出の数々
過去のライブでも自身の人生観をテーマに掲げ、それに沿ったセットリストや演出を取り入れてきた堂本だが、今回は「これまでの自分と向き合いながら、新しい自分へ会いに行く」という“自己更新”や“脱皮”といったキーワードがふさわしいテーマを設定。紫、オレンジ、白をベースにした和の要素も感じさせる艶やかなトップス、動くたびに虹色にきらめくニッカポッカというファッションに身を包んだ彼は、腕に定評のあるバンドメンバーと音による交歓を重ね、ステージ上で大いに躍動した。
なお、ライブでは生の音を届けることはもちろん、映像や照明に至るディテールまで徹底的なこだわりを見せる堂本。この日はホール会場ならではの空間を生かしたライティングやレーザーによる演出をふんだんに盛り込みつつ、全楽曲の歌詞を自身の背後に設置されたスクリーンに投影していくというパフォーマンスにも挑戦。単に歌詞を映し出すのではなく、楽曲ごとにフォントや映像のコンセプトを変えるなど、自身が紡いできた言葉をこれまで以上にダイレクトな形で表現し、細部に至るまでアーティストとしてのこだわりを見せた。
J-POPも壮大な曲も…観客を驚かせた新曲群
「これまでの自分と向き合いながら、新しい自分へ会いに行く」というテーマは演出に限らず、選曲にも反映され、会場を沸かせることに。中でも堂本自身が「『こんな曲も歌うんや』というタイプの曲もあるんで楽しみにしていてほしい」とインタビューで明言していた新曲群は、これまでのようなファンクをベースにした楽曲はもちろん、壮大なサウンドスケープを描くミディアムチューン、てらいのない歌詞が胸を打つストレートなJ-POP、本人いわく“オシャンティー”なメッセージソングなど実に多彩。客席を埋め尽くす観客は、序盤に放たれた「自分の心を解放して共鳴しよう」という堂本の言葉に呼応するように、時には体を揺らし、時には真剣な眼差しをたたえ、思い思いの形で目の前で繰り広げられる「NEW CHAPTER」にふさわしいパフォーマンスを堪能した。
新しいことに挑む貪欲さを見せる一方、.ENDRECHERI.のライブには欠かせない“定番”は健在。毎回ハイライトとなっている長尺のファンクセッションでは、堂本が紫のカスタムギターを弾き倒し、バンドメンバーはこの日限りのフレーズ、プレイ、歌で応えていく。クライマックスで繰り広げられた一期一会のセッションは会場を興奮の渦に巻き込み、これまで同様に大きな盛り上がりを生み出した。
「ありがとう」の気持ちを曲に込めて
そしてファンクセッション同様、堂本のライブの定番といえば、時にはスタッフから制止がかかる長尺のMC。初日らしい言葉が多く紡がれたこの日、堂本はアーティスト活動に限らず活動すべての工程に関わる中でのこれまでとの違いをユーモアたっぷりに語りつつ、「昔よりも『音楽作ってるな』という感じがする」と充実した笑みを浮かべて語った。
また5月31日に活動を終える後輩の嵐についても触れ、ラストツアーに足を運んだエピソードを披露。「会場がもう虹色すぎて、素晴らしかったです」と嵐ファンと共鳴した瞬間を振り返る。そして「いろんな人の人生を大切に思ったり、応援したりする気持ちが自分の中でいろんな色として混ざり合って、虹が生まれちゃうみたいな」「『ありがとう』とか『感謝』の気持ちを込めながら書きました」「歴史が移り変わり、フィールドを変え、環境が変わり、これまでの自身の人生を振り返る中で、お世話になった人々を思い、今もつながってくださる人々を思って作った」と今だから生まれた最新曲「Heart of Rainbow」について丁寧に語った。
終盤で「これからもファンクミュージックを軸に、いろんな音楽にチャレンジしていきたいと思います」と、敬愛するジョージ・クリントンのように80歳を超えても音楽活動を続けることを誓った堂本。その“いろんな音楽”をひと足先に味わえるツアー「NEW CHAPTER」は、6月28日の神奈川・横浜BUNTAIまで続く。
公演情報
.ENDRECHERI. 2026 LIVE TOUR「NEW CHAPTER」(※終了分は割愛)
2026年5月5日(火・祝)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2026年5月6日(水・振休)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2026年5月23日(土)奈良県 なら100年会館 大ホール
2026年5月24日(日)奈良県 なら100年会館 大ホール
2026年5月29日(金)京都府 ロームシアター京都 メインホール
2026年5月31日(日)兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール
2026年6月27日(土)神奈川県 横浜BUNTAI
2026年6月28日(日)神奈川県 横浜BUNTAI


