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SUPER BEAVERが結成20周年イヤーを回想、“メンバー監修なし”のドキュメンタリー映画を語る

SUPER BEAVERと若菜俊哉監督。
9分前2026年05月22日 12:05

SUPER BEAVERの初のライブ&ドキュメンタリー映画「SUPER BEAVER LIVE & DOCUMENTARY -現在地-」が本日5月22日より全国で公開され、東京・TOHOシネマズ 新宿で行われた初日舞台挨拶にメンバーと若菜俊哉監督が登壇した。

何を一番大切に考えて音楽をやってるのか

本作は昨年結成20周年を迎えたSUPER BEAVERのアニバーサリーイヤーの1年間に密着した作品。カメラが捉え続けたメンバーの素顔やライブ映像が収められている。映画はメンバーの監修がないまま完成。渋谷龍太(Vo)は本作を観ないことを公言している。

渋谷は千葉・ZOZOマリンスタジアム公演やライブツアーなどを詰め込んだアニバーサリーイヤーを振り返り、「ハードでしたね。しんどかったな。楽しいこともすごく多かったですけど、一番に出てくるのはその言葉かもしれない。なんでしんどかったのかと言うと……やっぱり何をしたら楽しいかな、喜んでくれるかなとまず考えていたからだと思う。それに対して自分が追いつかなくなって、勝手に自分の首を絞めていた」と率直に話す。そして「SUPER BEAVERというバンドが何を一番大切に考えて音楽をやってるのかを考えたときに『うれしいな、楽しいなと思ってほしい』という気持ちがものすごく強い。というか、それしかない。なので、大変だなとは思うけど、それが大切なんだなということを再確認できたことがよかったなと思います」とまっすぐに語った。

藤原"37才"広明(Dr)も「みんなでアイデアを出しまくって、『いいじゃん。やりたいね。絶対喜んでくれるよ』って決めていったら、ものすごいスケジュールになっていた。『俺らいつ休むんだよ』みたいな」と怒涛の1年を回顧し、「でもよくよく考えると、ここ10年ぐらいずっとそうだったかもしれない。けど、その中でしんどいと思うときももちろんあったんですけど、長くここまでやれたのは、いろんな人の思いがすごく自分のエネルギーになってるから。大変なこともあったけど、すごくありがたいなという気持ちで20周年イヤーを過ごしていました」と思いを噛み締めた。

考えるきっかけになりました

SUPER BEAVERが多忙を極める中、1年間ずっと現場に映画の密着カメラが入っていたという。柳沢亮太(G)は「ずっといるなという(笑)。そういうふうに思うときもあったんですけど、この映画を作るにあたって、1年間ずっと付いてくれている方から、これまでのこと、これからのこと、昨日のことをけっこう事細かに質問されて。それに対して自分なりにその瞬間に思ってることを言葉にしてきて。それによって、正直20周年が始まる前は別に20年という月日に対してなんとも思ってなくて『早かったような長かったような』という月並みな言葉を言っていたんですけど、ものすごく長い時間をかけてSUPER BEAVERというバンドは今日までやってきたんだなと考えるきっかけになりました」と感慨深げに言葉にする。上杉研太(B)も「いつでもいてくださって、撮影する側も相当大変だったと思います。ずっとカメラを回してくださって、それによって自問自答できることもありましたし、バンドというものをより濃く感じることができた」と密着期間を振り返った。

若菜監督はSUPER BEAVERのメンバーと同世代で、「めざましテレビ」のプロデューサーでもある。彼が「見返せば700時間くらい素材があり。それを観ていたら、あっという間に年末年始が過ぎていた」と苦笑いすると、渋谷は「彼とは密着を通じて一緒に飲みに行くくらい仲よくなった。率先していろんなことをやりたいと言って、先頭に立って旗を振ってくれていたけど、後悔した瞬間がいくつもあったと思う。そういう若菜をはじめ、いろんな方の力が集結してこの作品になったなと感慨深いですね」としみじみと語った。

これを作ることになったときにすごく悩んだ

司会者から「それでも“観ない”という思いは変わりませんか?」と尋ねられた渋谷は「それとこれとは話が別なんですよね。そもそもこのドキュメンタリーを撮影するにあたって、『僕は作品ができあがっても観ない』ということを条件に撮ってもらいました」と改めて宣言。「これから作品を観てもらうのに、お前そんなこと言うなって言うことを今から言うよ」と前置きしたうえで、「俺はやっぱりステージ至上主義です。ステージに立って発信するもの、レコーディングして届けるものが俺たちにとってのすべてです。それだけ見ていてほしい。個人的には。だからドキュメンタリーというものを通して、俺たちが苦悩してる姿を見せる機会はいらないと今でも俺は思ってる。だから、これを作ることになったときにすごく悩んだね」とはっきりとした口調で述べた。

さらに渋谷は「でも、第三者の視点から見たときに、このバンドがどういうバンドなのかはどう見えるのかなとは思った。もしも俺がめちゃくちゃ好きなバンドのドキュメンタリー映画が公開されるっていうことになったら、俺もそこに座ってるもんね。そういう興味はある」と客席を見渡しながら言葉を続け、「そういうふうにいろんなことを感じていただけるのであれば、自分たちはエンタメの1つになる」と話す。そして「『バンドというのはこういうもんだよ』という生々しいドキュメントを、作ってくれたと思ってる。『バンドってこんな幸せなもんだぜ、イェーイ』みたいなものを作りたいとは彼(若菜)はひと言も言っていなくて、『生々しいものを観てほしい』とすごく言っていた。その意思が伝わってるような作品がこれから上映されるんだと思います」と観客に言葉を送った。

なおイベントの最後には5月27日に誕生日を迎える渋谷と、6月1日が誕生日の藤原へのバースデーサプライズとして、花束が渡された。

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