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yutori、バンド史上最大規模ツアー完走し次章へ「あなた1人のためにずっと歌を歌うから」

「yutori ONEMAN TOUR 2026"Bless you!"」の様子。(撮影:エド ソウタ)
4分前2026年06月10日 10:03

yutoriの全国ワンマンツアー「yutori ONEMAN TOUR 2026"Bless you!"」の国内公演のファイナルが、6月7日に神奈川・KT Zepp Yokohamaで行われた。

「yutori ONEMAN TOUR 2026"Bless you!"」はyutori史上最大規模のワンマンライブツアー。全国9都市で開催され、6月21日には台北、27日にはソウルでの追加公演が決定している。国内ファイナルとなった神奈川公演で、yutoriは全18曲を熱演。等身大の感情をつづった楽曲の数々で、観客1人ひとりの感情に寄り添うyutoriらしいステージを繰り広げた。

疾走感たっぷりの幕開け

割れんばかりの拍手の中、佐藤古都子(Vo, G)、内田郁也(G)、豊田太一(B)、浦山蓮(Dr)の4人がステージに登場。佐藤にひと筋のスポットライトが当たると、ライブは「君と癖」でスタートした。疾走感たっぷりの演奏からそのまま「センチメンタル」になだれ込み、佐藤の「ここにいる全員で最高の1日にしよう。最後までついておいで」という言葉をきっかけに会場の温度は一気に上昇。観客はエネルギッシュな演奏に呼応するようにハンドクラップを合わせていく。
続いて披露されたのは、3月リリースの最新ミニアルバム「心の微熱」の収録曲「村人A」。「僕じゃダメですか? 足りないものなら何でもあげるからさ」という素直で切実な思いを訴えかけるような歌声が響き渡り、「月と私のかくれんぼ」ではミラーボールがきらめく中、佐藤の「あなたの心が感じたまま、思うがまま、この時間をどうぞ最後の最後まで遊んでいってね」という呼びかけにフロア全体が手を左右に振って応える。ノスタルジックなラブソング「爪色とグラスの縁」では、佐藤がハンドマイクを手にステージ上を歩き回りながら温度感のある歌声を届ける。一方、失恋の痛みを生々しく描き出す「音信不通」や「安眠剤」では内田、豊田、浦山が力強く奏でるサウンドが佐藤の歌唱を後押し。リアルな感情を歌い上げるyutoriならではの切なさと緊張感が同居する世界観へと観客を引き込んでいった。

日々の暮らしに、yutoriは寄り添う

ここで佐藤は客席に「今ここにいる君が日々暮らしている中、うれしいことだけじゃなくて、嫌なことだったり、苦しくなるようなことがきっとあると思います」と語りかける。「そんな繰り返しの中にある小さな思い出を大切に、大事に持っていてほしいと思います」という言葉に続いて、日常の中で生まれる寂しさや温もりを歌った「生活」、恋愛の痛みや葛藤とヒリヒリした感情を赤裸々に描き出した「愛してるって嘘ついた」が展開されると、観客はステージから届けられる感情の1つひとつを噛みしめるように聴き入った。

感情の解放を後押しするバンドサウンド

「数%のハッピーエンド」でライブは後半戦に突入。これまでの空気から一変して、激しく点滅する照明やカラフルなビームが場内を照らす中、アグレッシブなロックサウンドが鳴り響く。そこから「お前らそんなもんじゃねえだろ」という佐藤の煽りとともに畳みかけられた「NOT MUSIC」では叫び声のような歌声と観客の大音量のコールが熱狂の渦を生み出し、「有耶無耶」ではドラム、ベース、ギターと続くソロ回しに会場中が沸騰。すると佐藤も「よくできました」とご満悦な様子を見せる。「H@BREAK」では再びハンドマイクを手にした佐藤が衝動を解き放つような歌声でオーディエンスを熱く揺さぶり、客席ではヘッドバンギングが繰り広げられるひと幕も。

「あなた1人のためにずっと歌を歌うから、また帰っておいで」

yutoriの楽曲の多面性が存分に披露され会場全体が余韻に浸る中、佐藤は「また何かあったら帰っておいで。嫌なことあっても、うれしいことあっても、あなた1人のためにずっと歌を歌うから、また帰っておいで」と優しく呼びかける。「スピード」「煙より」でフロアを包み込んだあと、「これから先、あなたの心の中に孤独を怖がるあなたがいるなら、この歌を送ります」と前置きした彼女は、オレンジ色のライトに照らされながらひと言ずつ語りかけるように「僕らは孤独だ」を歌い上げる。会場に集まった1人ひとりの“孤独”を掬い上げ客席を一体感で包み込むと、yutoriは充実した表情でステージを去った。

間髪をいれずに沸き起こったアンコールの声に応え、再びステージに立ったyutori。ここで佐藤が今秋に京都、宮城、愛知、大阪、東京の5都市で対バンツアー「yutori 2MAN TOUR 2026 『対 vol.2』」を行うことを発表すると、バンドの勢いを体現するような朗報に会場が大きく沸き立つ。その熱気を引き継ぐように「煩イ」が披露されたあと、佐藤は自身の過去や自分が歌い始めた理由を述懐し「歌を歌っているときだけは自分をすごく好きになれた」という素直な思いと、自分を見つけてくれたメンバーや観客への感謝の思いを告白。最後は「あなたの心の居場所になれますように。あなたが日々悩むことだったり、苦しむことには意味があるから。心の熱をお大事に」とメッセージを送り、温かな余韻を残す「巡ル」でライブを締めくくった。

セットリスト

「yutori ONEMAN TOUR 2026"Bless you!"」2026年6月7日 KT Zepp Yokohama

01. 君と癖
02. センチメンタル
03. 村人A
04. 月と私のかくれんぼ
05. 爪色とグラスの縁
06. 音信不通
07. 安眠剤
08. 生活
09. 愛してるって嘘ついた
10. 数%のハッピーエンド
11. NOT MUSIC
12. 有耶無耶
13. H@BREAK
14. スピード
15. 煙より
16. 僕らは孤独だ
<アンコール>
17. 煩イ
18. 巡ル

公演情報

yutori ONEMAN TOUR 2026"Bless you!" ※終了分は割愛

2026年6月21日(日)台北 MOONDOG
2026年6月27日(土)ソウル Musinsa Garage

yutori 2MAN TOUR 2026「対 vol.2」

2026年10月25日(日)京都府 KYOTO MUSE
<出演者>
yutori / and more

2026年11月2日(月)宮城県 仙台MACANA
<出演者>
yutori / and more

2026年11月13日(金)愛知県 THE BOTTOM LINE
<出演者>
yutori / and more

2026年11月21日(土)大阪府 BIGCAT
<出演者>
yutori / and more

2026年11月29日(日)東京都 Spotify O-EAST
<出演者>
yutori / and more

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