maya ongakuのニューアルバム「Nothing Space Music」が8月7日に配信、8月12日にCDでリリースされる。
彼らにとって2023年8月発表の「Approach to Anima」以来3年ぶり、2枚目のフルアルバムとなる本作には、“沈黙”に焦点を当て、より内省的かつ深度のあるサウンドを追求した8曲が収められる。タイトルにも使用されている「Nothing Space」はメンバーがアルバム制作中に思い浮かべた空間のイメージで、空と海、陰と陽、音と沈黙といった境界が溶け合う広大な場所を指している。
また明日6月24日にはアルバム収録曲「Astral Echoes(反響とゆらめき)」が先行配信されることも決まった。
園田努(Vo, G)によるセルフライナーノーツ「『Nothing Space Music』に寄せて」
いつからだろうか。
音を聴いていると、その音が塗りつぶしてしまった、そこにあるはずだった沈黙のことを考えるようになったのは。
幸運なことに、僕らはこれまでの活動で、世界中のたくさんの人々に音楽を届けてきた。
ただ、大きな音を鳴らすたびに、心の中には少しずつ、そこにあるはずだった沈黙の存在が積み重なっていった。
このアルバムは、その心に溜まった沈黙を音楽として、もう一度つくりなおす試みである。
おそらく、僕らにはその必要があったのだと思う。
制作の過程で、頭の中に「Nothing Space」というひとつの空間の存在が浮かび上がってきた。そこは単なる無ではなく、過去・現在・未来、あらゆる時間の記憶が漂う巨大な広がり。
境界感覚はほどけ、空と海、陰と陽、音と沈黙、そのすべてがひとつづきに混ざり合う場だった。
音と沈黙の境界をなくす音楽があるとしたら、それはどのようなものだろうか。そんな問いを抱えながら制作を続けるうちに、「Nothing Space」は、僕たちが生きているこの世界そのものだと知った。
境界や分断は、この世界に存在する。
ただ、僕らの音楽に触れることが、この世界に存在するさまざまな境界を、もう一度見つめ直すきっかけになることを願う。
2026年6月10日 園田 努
maya ongaku「Nothing Space Music」収録曲
01. Vanishing Waves(消滅していく波たちへ)
02. Astral Echoes(反響とゆらめき)
03. Thinkingscape(思考風景)
04. Flowing(流体思想)
05. Hisoku Blue(秘色の青)
06. In Nothing Space(真空にて)
07. You are Silence(あなたは沈黙)
08. Permanent Waves(消滅しない波へ)


