アンジュルムの単独公演「ANGERME 2026 Spring final 陰と陽 DUALITY」が、昨日6月23日に東京・日本武道館で開催された。
2025年6月の前リーダー上國料萌衣の卒業後、同年8月に長野桃羽が加入し9人体制となったアンジュルム。同年11月リリースのアルバム「Keep Your Smile!」でオリコン週間デジタルアルバムランキング初登場1位を獲得し、今年6月に開催された国際イベント「ASIA CULTURE FESTIVAL 2026」では「アジア・ベストパフォーマンスグループ賞」を受賞するなど、新体制でも目覚ましい躍進を遂げている。
「ANGERME 2026 Spring final 陰と陽 DUALITY」は、今年4月にスタートした春ツアー「ANGERME 2026 Spring Tour ~陰と陽~」の千秋楽。会場に大勢のファンが集まったほか、Huluでのライブ配信、全国53館の映画館および台北でのライブビューイングも実施された。公演タイトル「DUALITY」に込められた“二面性”や“二重性”というテーマの通り、9人はツアーを通じて磨き上げてきた“陰”と“陽”という正反対の魅力を存分に発揮。7月22日にリリースするニューシングルの収録曲「BaBaBa Burning Love!」「愛が愛のままでいられますように」を含む計26曲を披露して会場を盛り上げた。
鋭い視線で観客を魅了した「陰」パート
公演本編はメンバーの鋭い視線が印象的な「陰」パート、晴れやかな笑顔が弾けた「陽」パートで構成された。「陰」パートは「プリズンブレイカー」でスタートし、センターステージから力強い歌声が響く。終盤には後藤花のフェイクが冴えわたった。さらに9人は「次々続々」「マナーモード」「愛されルート A or B?」を立て続けに披露して観客の心をたぐり寄せた。
続くブロックでは、スマイレージ時代から数えて通算37枚目のシングルより「BaBaBa Burning Love!」をパフォーマンス。本作が加入後初の参加シングルとなった長野をはじめ、9人はエスニックな楽曲の世界観に乗せて熱を帯びたステージを展開した。その後、「全然起き上がれないSUNDAY」「限りあるMoment」をシリアスな表情で披露した彼女たちは、2チームに分かれてパフォーマンスを繰り広げていく。橋迫鈴、川名凜、為永幸音、後藤、長野の5人は「出すぎた杭は打たれない」を勇ましく歌唱し、銀吹雪がきらめく演出も交えて観客を魅了。一方、伊勢鈴蘭、松本わかな、平山遊季、下井谷幸穂の4人は「愛さえあればなんにもいらない」「ミラー・ミラー」「泳げないMermaid」のメドレーを繊細かつ情感豊かに歌い上げ、日本武道館をディープな空気で包み込んだ。
笑顔と幸福感に満ちた「陽」パート
VTRを経て、息つく間もなく「陽」パートがスタート。まずは橋迫、川名、為永、後藤、長野の5人が、顔を見合わせ肩を寄せ合いながら歌った「カクゴして!」を皮切りに「上手く言えない」「悠々閑々 gonna be alright!!」へとつなぐメドレーを披露し、会場を幸福感で満たす。そして伊勢、松本、平山、下井谷の4人が金吹雪が舞う中で「ハデにやっちゃいな!」を派手にパフォーマンスして勢いづけたのち、再び9人がステージに結集。「トラブルメーカー」「アイノケダモノ」で挑発的な視線を向けたかと思えば、「ライフ イズ ビューティフル!」ではステージの各所から客席へ個性豊かに愛嬌を振りまいた。
「人生、すなわちパンタ・レイ」冒頭のセリフパートは、直前のMCでスポットライトを浴びたメンバーが担当する“ルーレット形式”に。今回選ばれた平山はメンバーの顔を見ながら「私!?」とわずかに戸惑いを見せつつも、メロディが流れると軽やかにセリフを決めてみせた。公演終盤のブロックに突入すると、アンジュルムは「悔しいわ」で観客と声を合わせ、「46億年LOVE」では客席からの熱烈なコールとクラップにさらに後押しを受ける。「THANK YOU, HELLO GOOD BYE」ではメンバーが互いの絆を確かめ合うような笑顔を浮かべ、センターステージに色とりどりの風船が降り注いだ。
「背伸びをせずに、私たちらしく成長することができた」
暗転した会場に「アンジュルム!」コールが鳴り響いたのち、アンジュルムは真っ白なスカートスタイルの新衣装を身にまとって再登場。「大器晩成」でアンコールがスタートすると、金銀の吹雪や白いテープが盛大に舞う中で観客の力強いコールが会場を揺らした。続く「Celebrate! Celebrate!」では、ステージ横のLEDモニタが全面ピンクに染まり、きらめくピンクの吹雪が噴き上がる華やかな演出が展開された。
本編5曲目の「BaBaBa Burning Love!」からほぼノンストップでライブを駆け抜けてきたメンバーは、ここでひと息つき、ファンへ向けて思いを語る。加入1年目の長野は「終わったときに自分が変わったなって、自分自身で思えるようなツアーにしたい」という目標を掲げていたと明かし、「言葉ではうまく表せないんですけど、(自身の変化が)ちょっとは『わかったかな』みたいな気がしています」と確かな成長を口に。川名はリーダー就任から1年が経つ伊勢について「本当に芯の部分がすっごく熱いんですよ」と称え、「そのエネルギーを受けたメンバーも共通認識としてパフォーマンスをしながら、やってこられたなと思います」と振り返った。
橋迫はスピーチ中に涙をこらえながら「愛しているものを思い浮かべたときに『大切にして、守りたい』みたいな感情が生まれる。愛しているものにアンジュルムの環境も含まれていて。私はアンジュルムというこの場所を大切にしながら、がんばっていきたいです」とグループへの深い愛をにじませる。伊勢は「私たちなりに背伸びをせずに、私たちらしく成長することができた」とツアーを総括し、「もっともっといろんな表現をしていけるようにがんばっていきたいなと思いますので、またぜひ会いに来てくれたらうれしく思います」とファンに感謝の気持ちを伝えた。
そしていよいよライブは残り2曲。アンジュルムは最新シングルより「愛が愛のままでいられますように」を披露し、ラテン調のメロディに乗せた情熱的なパフォーマンスでファンの心を震わせる。今ツアーのラストを飾ったのは、千秋楽でのみセットリストに組み込まれた「光のうた」。センターステージに真っ白な光が差し込む中、観客とともに“未来”を確かめ合うようにまっすぐな歌声を響かせた9人は、晴れやかな笑顔で「陰と陽」のステージを大団円へと導いた。
セットリスト
「ANGERME 2026 Spring final 陰と陽 DUALITY」2026年6月23日 日本武道館
01. プリズンブレイカー
02. 次々続々
03. マナーモード
04. 愛されルート A or B?
05. BaBaBa Burning Love!
06. 全然起き上がれないSUNDAY
07. 限りあるMoment
08. 出すぎた杭は打たれない / 橋迫鈴、川名凜、為永幸音、後藤花、長野桃羽
09. 愛さえあればなんにもいらない~ミラー・ミラー~泳げないMermaid / 伊勢鈴蘭、松本わかな、平山遊季、下井谷幸穂
10. カクゴして!~上手く言えない~悠々閑々 gonna be alright!! / 橋迫鈴、川名凜、為永幸音、後藤花、長野桃羽
11. ハデにやっちゃいな! / 伊勢鈴蘭、松本わかな、平山遊季、下井谷幸穂
12. トラブルメーカー
13. アイノケダモノ
14. ライフ イズ ビューティフル!
15. 人生、すなわちパンタ・レイ
16. 悔しいわ
17. 46億年LOVE
18. THANK YOU, HELLO GOOD BYE
<アンコール>
19. 大器晩成
20. Celebrate! Celebrate!
21. 愛が愛のままでいられますように
22. 光のうた


