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TenTwenty×フレデリックが初対バン、互いへのリスペクトで踊らせ合った一夜

TenTwenty(Photo by Tetsuya Yamakawa)
7分前2026年06月25日 12:04

TenTwentyの自主企画イベント「Eleven Back vol.4」が6月18日に東京・Kanadevia Hall(TOKYO DOME CITY HALL)、25日に大阪・なんばHatchで行われた。東京公演にはフレデリックが、大阪公演にはGRAPEVINEがゲストとして出演。この記事では東京公演の模様をレポートする。

「Eleven Back」は2023年にスタートした自主企画で、毎回TenTwentyに縁の深いアーティストやリスペクトするアーティストを迎えて行われている。今回のフレデリックも斎藤宏介(Vo, G)や須藤優(B)とは親交の深い間柄。2組の熱量が炸裂したステージで、双方のファンを大いに楽しませた。

フレデリック

ゲストのフレデリックのステージは「KITAKU BEATS」で幕開け。三原健司(Vo, G)の艷やかな歌声をオーディエンスのハンドクラップが彩り、歌詞のとおりに“素敵な夜”にふさわしい一体感が生み出されていく。健司の「TenTwenty、呼んでくれてありがとうございます!」という言葉に続いて「シンセンス」「スパークルダンサー」を連投。三原康司(B, Cho)、赤頭隆児(G)、高橋武(Dr)が織りなすグルーヴで観客を心地よく踊らせた。

TenTwentyとの対バンが実現したことを「長い付き合いで、ついにツーマンができるのがうれしいです」と喜んだ健司は、イベントタイトルの「Eleven Back」の由来をトランプの大富豪のルール“イレブンバック”から来ていると予想。「イレブンバック知ってる人? あれ、地域によって違いがあんねんて。兵庫県宝塚市にはなかったけど大阪で知って」とルールの地域差について熱弁し、「このトークも8出したら終わるんで」と八切に掛けた冗談を言うも、客席の反応に「思ったよりウケんかった……」とこぼして和ませる。その傍らで高橋は地声で「サッカーのスリーバックやフォーバックのように、11人全員で守れば強いってことだと思います!」と斜め上の考察を叫び、さらなる笑いを誘った。

「ジャンルにとらわれない音楽をやっている、マジで信頼してる兄さん方。今日は俺たちもしっかり音楽に向き合える日にしたい」と健司が意気込みを語ったあとは、その言葉を裏付けるように「ナイトステップ」「sayonara bathroom」で場内の空気を変える。しっとりとしたアンサンブルでオーディエンスを酔わせたのち、康司の力強いベースラインがサウンドを牽引する「悪魔」で会場のテンションを再びヒートアップさせたフレデリック。「銀河の果てに連れ去って!」を疾走感たっぷりに披露したのち、ラストは三原兄弟のボーカリゼーションが炸裂した「Happiness」、そして「名悪役」のエモーショナルなパフォーマンスで締めくくられた。

TenTwenty

オーガナイザーのTenTwentyが最初に披露した曲はイベントのタイトルでもある「Eleven Back」。須藤が刻む小気味よい四つ打ちのリズムでホールを揺らしたあとは「きみは幽霊」「あれ」のダイナミックな音像を奏で、フロアの熱量を高めていく。ひと呼吸置いた斎藤が「フレデリックがめちゃくちゃいいライブをしてくれたので、僕らも返さなきゃと思ってます」と言葉を添えて披露されたのは「Light & Shadow」。歌詞やサウンドの1つひとつとシンクロした美しいライティングが楽曲の世界に深みを与えた。

GOTO(Dr)の力強いドラミングが印象的な「正者の行進」に続いては、鮎京春輝(Key)のピアノイントロから「like the rain」へ。前半では斎藤がピアノの音色に乗せて美しいボーカルを響かせ、後半では壮大なバンドアンサンブルが繰り広げられる。4人が鳴らす、聴く人を包み込むようなサウンドは徐々に不穏な空気感のセッションへと変化。そのまま「マツリカは夜に咲く」が始まると、客席からは大きな歓声が沸き起こった。

MCで斎藤は、先程の高橋の発言を踏まえ「『Eleven Back』というタイトルは、サッカーで11人で守ったほうが強くなるという、そういう気持ちがこもってます!(笑)」とわざとらしく述べて笑わせる。タイトルは健司の考察どおりに大富豪のルールから取ったと説明した斎藤は「憂鬱な日が楽しみになったり、何かがひっくり返ることがあるのがライブ。人生を変えられるほどじゃないけど、1日がひっくり返るような楽しいイベントがしたい、という思いです」と真意を明かした。須藤は直前のフレデリックのライブを「まんまと踊らされましたね。改めて『演奏うまっ!』ってなった」と絶賛。斎藤も「しかも今日『オドループ』やってなくない? あれを封印してあんなライブされたら……」と、代表曲なしで場内を熱狂に導いた4人に賛辞を送った。

「スプレー」を穏やかに奏でたのち、「Answer5」の間奏ではそのテンポが徐々に上がっていく。そのまま始まったのは直前に話題に上がったばかりの、フレデリックの「オドループ」。TenTwentyの遊び心に満ちた演出に双方のファンが大喜びする中、ステージ上の4人は「Answer5」と「オドループ」のマッシュアップでさらに会場を沸かせた。本編ラストは「Border=Border」「Abyss Red」でオーディエンスのテンションをピークに高めたTenTwenty。アンコールでは「ハレ」を披露し、盟友との幸福な一夜の幕を閉じた。

セットリスト

「TenTwenty presents Eleven Back vol.4」2026年6月18日 Kanadevia Hall(TOKYO DOME CITY HALL)

フレデリック

01. KITAKU BEATS
02. シンセンス
03. スパークルダンサー
04. ナイトステップ
05. sayonara bathroom
06. 悪魔
07. 銀河の果てに連れ去って!
08. Happiness
09. 名悪役

TenTwenty

01. Eleven Back
02. きみは幽霊
03. あれ
04. Light & Shadow
05. 正者の行進
06. like the rain
07. マツリカは夜に咲く
08. スプレー
09. Answer5×オドループ(フレデリック)
10. Border=Border
11. Abyss Red
<アンコール>
12. ハレ

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