WANIMAのライブツアー「WANIMA 2026 TOUR "Excuse Error"」が6月22日に東京・SGC HALL ARIAKEでファイナルを迎えた。
「WANIMA 2026 TOUR "Excuse Error"」はWANIMAにとって約12年ぶりとなるミニアルバム「Excuse Error」が3月にリリースされたことを記念して行われたツアー。4月11日の熊本・天草市民センター公演からSGC HALL ARIAKE公演まで、全17公演が開催された。最終公演でWANIMAはバンドの現在地を示すように、ミニアルバムの収録曲を中心に全21曲を披露した。
開演時刻を迎えると、白煙に包まれながらKENTA(Vo, B)、KO-SHIN(G, Cho)、FUJI(Dr, Cho)がステージに登場して歓声を浴びる。KENTAが「"Excuse Error"ツアー東京、開催します!」と狼煙を上げると、オープニングナンバー「Die on Young fellow」へ。アルバムの1曲目も飾っているこの曲を、KENTAは自身の経験を通して若い世代にメッセージを伝えるようにエネルギッシュに歌唱する。初期衝動を感じさせる激しいサウンドと、新機軸の広がりのある音色が混ざり合い、WANIMAは冒頭から新たなモードを見せつけた。
音楽ナタリーでの「Excuse Error」のインタビューで、「今回のミニアルバムはすごく平熱で自分たちに向き合ってる」と語ったKENTA。その言葉を体現するように、この日のWANIMAのパフォーマンスは情熱的でありながらも、活動を積み重ねてきたからこその冷静な側面ものぞくものに。KENTAはしっかりと観客を眺めながら、「Peace Junkie」でジャンプを誘い文字通り会場の地面を揺らすと、「十分だった」でクラップやタオル回しを発生させ、ファンの心を捉えて会場の一体感を高めた。そしてアルバムの曲順通り「十分だった」からストリングスの音色がアクセントとして際立つ「inside」へつなげられる。多くの人たちが想像するWANIMAとは少しイメージが異なる、冷静ながらも燃える青い炎のような重厚感のあるサウンドがSGC HALL ARIAKEに響き渡った。
ここまで5曲中4曲ミニアルバムの収録曲よりピックアップし、冒頭から「Excuse Error」の世界観を存分に伝えたWANIMA。ここからは近年のWANIMAのディスコグラフィを彩る楽曲群が多く並べられた。WANIMAは2023年リリースのフルアルバム「Catch Up」より疾走感のある「夏暁」、昨年リリースのEP「Off-Leash」よりギターリフが唸る「Best you」、昨年公開された映画「俺ではない炎上」の主題歌「▽おっかない▽」といったパワフルなバンドサウンドの楽曲を連投。音源とはひと味違うバンドのグルーヴを炸裂させるとともに、観客の熱量を受け、フレッシュな楽曲をファンとともに育て、たたき上げていった。
中盤にはサポートメンバーとして“へいへい”こと宗本康兵(Key)が加わり、ウィンドチャイムやキーボードの音色が夜空を彷彿とさせる「MIYASHITA」を演奏。しっとりとした雰囲気になったところで、KENTAが亡くなった祖母に対して、生前は憎まれ口を叩くことが多かったものの、その存在の大切さに気付いたことを話し、「みんなも大切な人に『ありがとう、愛しとるよ』って伝えて」と言葉を残す。そしてへいへいのキーボードとKENTAのボーカルによる弾き語りで、祖母への思いがこめられた「存在」を披露。柔らかな歌声が響き渡り、フロアに感動的なムードが広がった。本編最後はアルバムのラストナンバーでもある「現在地」。WANIMAはアカペラアレンジや壮大なメロディでオーディエンスの胸を打った。
アンコールではまずKENTAが登場すると、少し前にKENTAとKO-SHINが行った腰の手術について、たっぷり長尺でマイペースにトークを繰り広げてファンの笑いを誘った。そしてステージに3人がそろうと、KENTAは「間違えながらもマシになってる、止まりながらも進んでるというのをテーマに掲げて、この17本回ってきました。いつも支えてくださっているスタッフさんとメンバーとここに集まったみんなと胸張って終わりたいなという気持ちでいます。こっから先、俺らはもっともっと、明るい未来を目指していこうと思います。やけん、こんな俺らですけど、変わらずに付いてきてください。」と語った。そしてWANIMAはダンサブルな「オドルヨル」、爽快感のあるサウンドの「シグナル」、このライブを締めくくるにふさわしい「ともに」とキラーチューンをドロップして観客のボルテージを最高潮に高めてツアーの幕を下ろした。
セットリスト
「WANIMA 2026 TOUR "Excuse Error"」2026年6月22日 SGC HALL ARIAKE
01. Die on Young fellow
02. Peace Junkie
03. ヒューマン
04. ⼗分だった
05. inside
06. 夏暁
07. Best you
08. Do Gang
09. ▽おっかない▽
10. Matatabi
11. フルボコ
12. MIYASHITA
13. 存在
14. Still Here
15. THANX
16. BIG UP
17. トビウオ
18. 現在地
<アンコール>
19. オドルヨル
20. シグナル
21. ともに
※「▽おっかない▽」の▽は炎の絵文字が正式表記。


