aikoの2年ぶりの全国ツアー「Love Like Pop vol.25」が6月30日に大阪・フェスティバルホールにてファイナルを迎えた。この記事では6月6日の東京・東京ガーデンシアター公演の模様をレポートする。
ステージを覆い隠す真っ赤な緞帳が開くとともに、aikoとバンドメンバーが姿を現し「星の降る日に」のきらびやかなイントロが流れ出す。その瞬間オーディエンスは大きな拍手と歓声でリアクション。待ちに待ったライブ開演への喜びをハンドクラップという形に変えて、目の前のaikoに届けるように打ち鳴らす。その後aikoは「うん。」「れんげ畑」とソウル色の強いアレンジのパフォーマンスを繰り広げ、スウィング感あふれるビッグバンド風の演奏にしなやかな歌声を乗せていく。「みんなが来てよかったなと思えるライブを絶対やります! とりあえず嫌なことは床に垂れ流してほしいです。楽しさだけを体にミチミチにしてほしいです」と今日のライブへの思いを語ったaikoは、「男子! 女子! そうでない人!」という定番のコールで会場をひとつにした。
さらにaikoは「透明ドロップ」「花風」と、序盤とはムードの異なる、ロックテイストの爽快なナンバーを畳みかけ、会場を興奮状態へと誘い込む。aiko特有の複雑で浮遊感のあるメロディが印象的な「skirt」では、エモーショナルなサウンドと歌声が会場中に響き渡り、演奏が終わるや否や割れんばかりの拍手がこだました。MCでは突如aikoがアカペラで「果てしない二人」を歌い出し、バンドメンバーがドゥーワップ風のコーラスを添える場面も。阿吽の呼吸を感じさせる贅沢な即興パフォーマンスに客席からは感嘆の声が湧き上がった。
時に鬼気迫るパフォーマンス中の姿と打って変わって、MCで見せるファンとの親密な距離感やサービス精神の旺盛さもaikoのライブの魅力の1つだ。公演中盤、途中入場した観客を見つけた彼女は「今来たんですか? 仕事かあ。好きな曲ありますか?」と質問。リクエストに応えて「雲は白リンゴは赤」をワンコーラス歌い上げ、会場をチアフルな空気で包み込んだ。
鍵盤の弾き語りによる「あかときリロード」「大切だった人」で切なく伸びやかな歌声が届けられたのち、にぎやかに演奏されたのは「消しゴム」。ゴージャスなライティングのもと軽快なサウンドが鳴らされ、観客は力強く両手を叩く。続けてaikoは「予告」「ストロー」とアッパーチューンを連発。舞台を端から端まで走り回り、飛び跳ね、強く軽く歌声を紡ぐ。さらに「キラキラ」や近年の代表曲「相思相愛」を披露した彼女は、ラストに最新曲「Cry High Fly」を歌唱。スケール感のあるサウンドに乗せて抜けのいい高音を聴かせていく。ラストサビでは金テープが勢いよく噴射し、高揚した雰囲気の中でステージが締めくくられた。
アンコールに応えて再びaikoが姿を現すと、「青空」でライブが再開され、切なくもさわやかな音と歌声がガーデンシアターに満ちていく。初夏の訪れを感じさせる「KissHug」では胸を締めつけるようなボーカルに観客がじっと耳を傾けた。続く「オレンジな満月」でライブは終了と思いきや、ダブルアンコールに突入。メロウな「果てしない二人」や、言わずと知れたキラーチューン「ボーイフレンド」などが次々とパフォーマンスされる。ライブに欠かせない定番曲「be master of life」では鮮烈なシャウトが炸裂し、客席が爆ぜるように揺れ動く。むせ返るような熱気の中で、さらにライブはトリプルアンコールへ。「未来を拾いに」「シアワセ」を立て続けに歌い上げ、3時間40分という長尺ライブで無尽蔵なスタミナを見せたaikoは、最後に「終わりー!!」と無邪気に叫び、ライブの幕を勢いよく下ろした。
セットリスト
「Love Like Pop vol.25」2026年6月6日 東京ガーデンシアター
01. 星の降る日に
02. うん。
03. れんげ畑
04. Smooch!
05. 桃色
06. 透明ドロップ
07. 花風
08. skirt
09. 三国駅
10. 恋人
11. あかときリロード
12. 大切だった人
13. 消しゴム
14. 予告
15. ストロー
16. キラキラ
17. 相思相愛
18. Cry High Fly
<アンコール>
19. 青空
20. KissHug
21. オレンジな満月
<ダブルアンコール>
22. 果てしない二人
23. 二人
24. Loveletter
25. ボーイフレンド
26. be master of life
<トリプルアンコール>
27. 未来を拾いに
28. シアワセ


