青春ヶ丘俊光のワンマンライブツアー「青春ヶ丘俊光 Concert Tour 2026 LOVE & WILD」が6月27日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールでファイナルを迎えた。
1月より約6カ月間にわたって全国13カ所で行われた本ツアー。その最終日となる東京公演は、台風7号および8号の接近が危惧される中での開催となったものの、幸いにも会場の恵比寿はさほど苛烈な風雨には見舞われず、無事に昼夜2公演が予定どおり実施された。この記事では夜公演の模様をレポートする。
会場入口には悪天候を押して駆けつけた来場者のために巨大な傘立てが用意され、みるみるうちに色とりどりの傘でぎゅうぎゅうのすし詰め状態に。場内もそれとまったく同じように、鮮やかなグリーンのグッズタオルを肩からかけたファンがフロアを埋め尽くした。開演を待ちきれない様子のざわめきがヒューイ・ルイスやOasisなどの楽曲による客入れBGMをかき消し続ける中、暗転した場内から怒号のような叫声と熱烈な手拍子が沸き上がる。そこへバンドメンバーが1人ずつステージにスタンバイし、おもむろにリバービーな力強いエイトビートとレイジーなギターリフの投下を開始。これに導かれて真っ赤なタンクトップとデニムジャケットに身を包み、頭髪をグレージュに染め上げた青春ヶ丘俊光が舞台袖から躍り出ると、会場は耳をつんざくような歓声で満たされた。
「Let's roll!!!」で激しく幕を開けたステージは、息をつかせる間もなく繰り出される「I don't stop playing!!」や「BAKANINARE」といったアッパーチューンの連発で、オーディエンスをさらなる熱狂の渦へと巻き込んでいった。青春ヶ丘俊光は盛大なコール&レスポンスやシンガロングを起こしながら、フロアを狂乱のるつぼに陥れる。そんな客席に向かって「君たちはクレイジーですね! 台風来てるんだよ?」と独特の言い回しで感謝の言葉を放った青春ヶ丘俊光は、6年ぶりに染めたという髪についてうれしそうに報告して喝采を浴びたのち、さらにアグレッシブなヘヴィナンバーを畳みかけて会場を青春ヶ丘俊光ワールドに飲み込んでいった。
「Revolver」の間奏では唐突に「そっち行くわ」と告げ、客席に転がり降りてクラウドサーフを開始した青春ヶ丘俊光。たちまちフロアの群衆は彼を中心にギュッと密度を上げる形で集結し、無数の腕が波となって青春ヶ丘俊光の体をたゆたわせ始める。青春ヶ丘俊光はオーディエンスに背中を預けた状態でエネルギッシュな歌声を届けながら、「運べ運べ! ゆっくり!」と自身をフロア後方にまで運ぶよう指示。たどり着いた先で屈強な男性客に肩車を求めるなどファンとの密接なコミュニケーションを存分に楽しんだのち、青春ヶ丘俊光は「愛してるって叫んでくれよ! ブチ上げろー!」などと絶叫しながら、その場で次曲「浪漫ticSTAR」へと突入した。
ファンらの見事な連携でイントロが終わる前にステージまで送り届けられた青春ヶ丘俊光は、デニムジャケットを脱ぎ捨ててタンクトップ姿で同曲を熱唱。一致団結してともにパフォーマンスを作り上げた聴衆を「最高じゃねえか」とねぎらったのち、ハーフシャッフルビートのミディアムチューン「ONLY ONE」、8分の6拍子のピアノバラード「hello」で束の間のクールダウンパートを設けた。
わずか2曲のクールダウン後はすぐさまアグレッシブなステージへと回帰し、怒涛のラストスパートへ。曲目が進むごとにエモーションが加速していく様子の青春ヶ丘俊光は、高速マイナーチューン「HANAKOTOBA」、ハイトーンボーカルと客席のジャンプが化学反応を起こす四つ打ちダンスナンバー「勇敢な臆病者よ、愛する君よ。」、盛大なコール&レスポンスとタオル回しが繰り広げられるパンキッシュな「SPLENDOR」、軽快な16ビートに乗せて切実な叫びが轟く「夢で逢いましょう」を立て続けに披露。有無を言わさぬ連続コンボで会場のボルテージを天井知らずに上昇させた彼は、とどめとばかりに陽気なシャッフルビートのピアノブギー「アイマクレイジー」をお見舞いする。客席からは息の合った「Ah嫌嫌」コールが終始大音量で届けられ、そのハイクオリティなコーラスワークに青春ヶ丘俊光も満足げな表情を浮かべた。
「なんなんだろうな、これは! わかんないよ! 幸せだよー!」とあふれる思いを言葉にならない言葉で表現する青春ヶ丘俊光に、会場中から温かな拍手喝采が贈られる。「正しく日本語なんか理解しようとしなくていいよ! 心があればいいんだよ!」と自身の思いを語ったのち、改めて1月からのツアーを振り返った青春ヶ丘俊光。「今日この恵比寿をもって、完全に素晴らしいツアーになったと思う。それは来てくれた1人ひとり、みんなのおかげ。本当にありがとう」と述べ、続けて「14年間YouTubeを続けてきたからこそ、こういった出会いがあったと思うし、この瞬間を味わえた。でも、楽しいことばっかり続かないんだよな。壁にぶち当たったときにみんなの背中を押してあげる、そんな存在でありたいと心から思っています。これからもどうか一緒に人生を歩んでください」と呼びかける。そして「何度でも言わせてくれ、愛してるぜ! 清く正しく狂っていこうぜ!」と高らかに告げ、青春ヶ丘俊光はこの日ライブ初披露となったダブルビートのメロコアチューン「狂想歌」を熱量高くパフォーマンス。華々しくライブのゴールテープを切った。
アンコールに応えて再びステージに降り立った青春ヶ丘俊光は、「しゃあない、もうちょっと遊んでやるか」と不遜に言い放ってオーディエンスを狂喜させ、「LOVE SONG」「スーパースター」とディスコビートナンバーを連発。スタンドマイクをガンマイクさながらに客席に突き出してシンガロングを煽り、「一番高いジャンプ見せてください!」の言葉でフロアを激しく波打たせる。そして数十秒間に及ぶ長尺のお辞儀と「また会おう!」のひと言を残し、青春ヶ丘俊光は嵐のようにステージをあとにした。
セットリスト
「青春ヶ丘俊光 Concert Tour 2026 LOVE & WILD」6月27日(土)恵比寿ザ・ガーデンホール
01. Let's roll!!!
02. I don't stop playing!!
03. BAKANINARE
04. Dog & Soul
05. Revolver
06. 浪漫ticSTAR
07. ONLY ONE
08. hello
09. HANAKOTOBA
10. 勇敢な臆病者よ、愛する君よ。
11. SPLENDOR
12. 夢で逢いましょう
13. アイマクレイジー
14. 狂想歌
<アンコール>
15. LOVE SONG
16. スーパースター


