INUWASIが7月5日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で、バンドセット東名阪ツアー「INUWASI BAND SET 東名阪 LIVE TOUR 2026〝狗鷲昊閃〟」のファイナル公演を開催した。
「ホールをライブハウスに変えにきました」
本公演は今年5月に大阪で始まった東名阪ツアーの集大成であり、彼女たちにとって初のホール会場でのワンマンライブとなった。ステージにはINUWASIの6人に加え、今回のバンドメンバーである慎之甫(G)、MACKY(G)、ビトク(B / Sailing Before The Wind)、にっち(Dr / 夕闇に誘いし漆黒の天使達)が登場した。
おなじみのSE「Rapture」が鳴り響き、会場の期待感が膨らんでいく中、ライブは不動のキラーチューン「Altair」で鮮烈に幕を開けた。すずめの「やってきたぞ! LINE CUBE SHIBUYA! 一緒に最高の日にしていこうぜ!」という力強い煽りを合図に、客席の熱気が急上昇。落ちサビ前には、がるむが「一度きりの人生楽しんだもの勝ち!」と叫んで客席を鼓舞した。そこからレトロデジタルなイントロが印象的な「Twilight」、観客のコールが会場いっぱいに響き渡る「Change」と続き、クラップが沸き起こる中、ライカの歌い出しから「Landscape」へとなだれ込む。「REONE」では情緒的なアコースティックギターのサウンドとともにライカ、すずめへとマイクをつなぎ、分厚いバンドアンサンブルへと発展するドラマチックなアプローチがオーディエンスを夢中にさせた。
最初のMCに移ると、はのんまゆが「ついに来てしまったよ」と感慨深げにコメント。カリヲリは「指定席だから『立って』って言おうかと思ったら、みんなすでにスタンドアップしてくれていた」とホール特有の光景に笑顔を見せた。新衣装がゴージャスな“猫耳”仕様であることに触れ、「INUWASIなのに猫がいる」と笑いを誘うひと幕も。ライカは「改めて夢に向かっていける環境に感謝を届けられるようなライブにしたい」と言葉を紡ぎ、直前まで楽屋で緊張し続けていたことを明かしつつも、「みんなの顔を見たら安心した」とファンへ感謝の気持ちを伝えた。
その後、カリヲリの「INUWASIの歴史の1ページ、一緒に刻んでいけますか!」という言葉を合図に「RAIDER×RAIDER」でパフォーマンスが再開。グリーンのライトと派手なレーザーが飛び交う中、ヘビーなバンド演奏に乗せてメンバー紹介が行われ、がるむの激しいシャウトが響き渡った。続く「Believin'」では、六椛の力強くまっすぐな歌声とがるむのシャウトが強烈なアクセントとなり、INUWASIの表現の幅を証明する。すずめの「今日はホールをライブハウスに変えにきました! 限界までいけるか!」という叫びとともに投下された「Fike in the light」の曲中には、サイン入りのボールをバズーカで客席へ発射する演出も。はのんまゆは「でかい声まだまだ出し切っていこうぜ!」と煽り、観客の「おい! おい!」という声を引き出した。そして6人は数多のLEDビジョンとレーザーが空間を彩った「0n top 0f a11 tHa+」のラストに美しいユニゾンを響かせ、圧倒的な熱量の中で前半戦を締めくくった。
メジャー3rd EPリリースを発表、歓声の中でホールを掌握
次のMCではライカが先ほどバズーカで放ったボールが「昨日サインしたほやほやのボール」であることを明かしたほか、ツアー初日に情報解禁されたアニメ「異世界ごはん旅」のオープニング主題歌「Butterfly」について「夢が叶った」と喜びを語る。さらに六椛の口から、メジャー3rd EP(タイトル未定)が9月16日にリリースされることが発表されると、会場は大歓声に包まれた。
「今日の日のためにバンドアレンジされた新曲を披露します」とライカが告げたのち、INUWASIはダンサブルな四つ打ちのロックダンスナンバーである「Butterfly」をパフォーマンス。「Realize」を経て突入したラウドパンクナンバー「Seeker」では、神々しい照明の光が降り注ぐ中、がるむの獰猛なシャウト、すずめと六椛の伸びやかな歌声、ヘビーな演奏が一体となり、混沌としつつも美しい情景を描き出した。ファストコア / ハードコア調の「ケルベゾイド」では、再びがるむが壮絶なデスボイスを轟かせた直後、轟音の上でかわいい猫のような仕草を見せ、そのギャップで観客を魅了する。「NEWERA」の曲中には観客による息の合った“MIX”が炸裂。楽曲の後半、会場全体が拳を突き上げて大合唱する壮大な景色が広がった。
カリヲリが「みんな本当に大好きです」と語ると、メンバーはステージを降りて客席通路を歩き、ファンとハイタッチを交わしながら「Planetes」を歌唱。ホールという空間を掌握し、場内の熱気をより一層上昇させながら「Endless」「Starlit sky」をエモーショナルに届けた。さらに彼女たちはアコースティックギターの音色で始まる「Mother Earth」を情感たっぷりに歌い上げ、そこから「ゼロクロニクル」「Sirius」と駆け抜けた。
すずめの問いかけに送られた熱い声援と拍手
ライブ終盤のMCで、すずめは1年前に本公演の開催が決まったときのことを振り返り、「正直、ここに立つ自信がなくて『立ちます』と言えなかった」と当時感じていた不安な気持ちを素直に吐露。彼女が「発表したときにXを見ていたら、喜んでくれる人たちが多かったんですけど、私たちがLINE CUBEに立つことを『ダサい』って言われて……ダサいんですかね?」と問いかけると、客席からは即座に熱い否定の声と、メンバーを肯定する割れんばかりの拍手が沸き起こった。客席の温かい反応を受け、すずめは深くうなずきながら「夢を目指している人を見てバカにする人もいるけど、ここにいる皆さんは私たちを信じてどんなときも応援してくれて本当に感謝しています。私たちが応援してもらったようにいつも背中を押していきたいと思っているし、夢は絶対叶うと思うから、ステージに立っている姿を見ていてほしい」と熱い思いを口に。「今回は次のワンマンのお知らせが本当に決まっていなくて。だけど私はこのINUWASIで大きなステージに立ち続けたいし、また笑顔で会いたい。次のワンマンやツアーが決まったときは、また来てくれますか?」と彼女が問いかけると、再び大きな拍手が送られた。
ツアーのラストを飾ったのは、平地孝次提供の楽曲「Dive Into U」。派手な金テープが宙を舞う中、ライカの「これからもよろしくね!」という言葉を合図にメンバーは観客と一斉にジャンプし、「以上、時代を創るアイドルグループINUWASIでした!」と深く一礼してステージをあとに。終演後のスクリーンには6人の思いがつづられた手書きのメッセージが表示され、グループ史上最大規模の挑戦となったLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演は熱い余韻を残して幕を閉じた。
セットリスト
「INUWASI BAND SET 東名阪 LIVE TOUR 2026〝狗鷲昊閃〟」ファイナル公演 2026年7月5日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
SE. Rapture
01. Altair
02. Twilight
03. Change
04. Landscape
05. REONE
06. RAIDER×RAIDER
07. Believin'
08. Fike in the light - Intro / Fike in the light
09. Axenxion
10. nightmare mode
11. 0n top 0f a11 tHa+
12. Butterfly
13. Realize
14. Seeker
15. ケルベゾイド
16. NEWERA
17. Planetes
18. Endless
19. Starlit sky
20. Mother Earth
21. ゼロクロニクル
22. Sirius
23. Dive Into U


