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UNISON SQUARE GARDEN現体制ラストライブ、未来永劫を照らした最後の鼓動「あなたが火を点けてくれたおかげ」

UNISON SQUARE GARDEN(撮影:Viola Kam[V'z Twinkle])
6分前2026年07月17日 3:05

UNISON SQUARE GARDENの現体制ラストライブ「UNISON SQUARE GARDEN LIVE 2026『Sentimental Period』」が、7月15日に千葉・幕張メッセ国際展示場にて開催された。

結成から22年、現体制にピリオドを打つライブ

UNISON SQUARE GARDENは2004年7月に結成され、2008年7月にシングル「センチメンタルピリオド」でメジャーデビュー。2024年7月には結成20周年記念ライブを東京・日本武道館で開催するなど活躍してきたが、今年4月末にメンバーの鈴木貴雄(Dr)が今回のライブをもって脱退すること、バンドとしても活動休止に入ることが発表された。現体制ラストライブの「Sentimental Period」には約3万人のファンが集結。オリジナルメンバー3人による最後のステージを惜しんだ。

オープニングSEのイズミカワソラ「絵の具」が流れる中、普段のライブでは静かにメンバーの登場を待つオーディエンスは思いを抑えきれないかのように大きな拍手を送り続ける。ステージに現れた鈴木は穏やかな眼差しで客席を見つめ、田淵智也(B)と斎藤宏介(Vo, G)を迎えた。1曲目として斎藤が叫んだタイトルは「フレーズ、ボトル、バイバイ!」。幕張メッセ中をどよめきが包み、笑顔で腕を上げる人がいる一方で斎藤が歌う「またいつか会えたらいいから Hello, 今夜も楽しかったね」「忘れられない今日になった!」という歌詞に早くも感極まってしまう人も。オーディエンスのさまざまな感情が行き交ううちに始まったのは「アナザーワールド」。3人が鳴らすエモーショナルなサウンドは、観客の情緒を早くもかき乱していった。

大会場を彩るダイナミックな演出も

斎藤の「UNISON SQUARE GARDENです!」という挨拶からは「オリオンをなぞる」へ。ミラーボールがきらめく中で軽やかに広いステージを飛び回る田淵、緻密なドラムを刻む鈴木、涼し気な歌声を届ける斎藤は観客の安心感と一体感を高める。続く「カオスが極まる」ではステージ後方の巨大なLEDスクリーンに赤と黒のカオティックな映像が流れ、ユニゾンのライブでは珍しい演出でオーディエンスの度肝を抜いた。その一方、「MR. アンディ」では温かなイントロに大歓声と息もぴったりのハンドクラップが沸き起こる。鈴木は柔らかな笑顔を浮かべつつ、斎藤や田淵とハーモニーを重ねた。

曲間の小休止でもメンバーの名前を叫ぶ声がそこかしこから響く中、斎藤は「最後までよろしく!」と言い放ち、「君の瞳に恋してない」「桜のあと (all quartets lead to the?)」へつなげる。虹色や桜色のライトがメンバー3人、そしてオーディエンス3万人を照らし、幸福感に満ちた空間が作り上げられた。鈴木の「1、2、3、4!」というカウントからは「場違いハミングバード」が始まり、巨大LEDスクリーンから放たれるまばゆい光が3人の鮮烈なアンサンブルを照らし出す。その後も「Invisible Sensation」「オトノバ中間試験」「天国と地獄」と、ライブに欠かせないキラーチューンを連投した3人。感傷的な空気を押し流すように鳴り響くダークかつヘビーなサウンドにオーディエンスは酔いしれ、青を基調とした映像が曲の世界を彩った「傍若のカリスマ」では3万人の大合唱が幕張メッセを揺らした。

熱狂と一瞬の静寂、そしてファンが慣れ親しんできた鈴木の丁寧なチューニングの音を経て、ライブは後半へ。ピンスポットを浴びた斎藤が荒々しさを交えた声で「終わりの鐘が鳴ったから……」と「WINDOW開ける」を歌い始めると、観客は現実に引き戻されたような表情で逆光を浴びた顔の見えない3人に見入る。そんなオーディエンスと思いをつなぎ合うように披露されたのは「クローバー」そして「harmonized finale」。この日に聴くにはあまりにも切ないフレーズの数々を歌い上げる斎藤の傍らで、田淵と鈴木は柔和な笑みを浮かべつつ丁寧なリズムを刻んだ。

3人体制で最後に披露された曲は

楽しさの中に悲しみを隠しきれないファンに寄り添うように「さわれない歌」が披露されたあとは「箱庭ロック・ショー」「ガリレオのショーケース」といったナンバーで再び場内のテンションを高める。田淵と鈴木が向かい合ってパワフルな低音を響かせたり、間奏で斎藤と田淵がステージ上を追いかけっこしたりと、目の前で繰り広げられる光景はあまりにもいつも通りだ。そして始まったのは今回のライブのタイトルにも冠せられたメジャーデビュー曲「センチメンタルピリオド」。会場中のファンの目にその姿とその音を焼き付けるように、LEDスクリーンには3人の姿が3分割で大写しされた。

オーディエンスのラストスパートを促すように斎藤が「あと3曲」と告げて突入した「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」で、観客のテンションはピークに達する。すさまじい手数を繰り広げる鈴木、マイクスタンドを振り回してコーラスを叫び歌う田淵、美しい高音ボーカルを響かせる斎藤、この3人でしか届けられない光景にオーディエンスは全身全霊で集中していった。「シュガーソングとビターステップ」では明るく照らされた客席エリアに斎藤も笑顔を見せ、エンディングに向けてメンバーとファンが幸せな空気を届け合った。

「UNISON SQUARE GARDENでした!」と斎藤が叫び、この日のラストナンバーとして披露されたのは「Catch up, latency」。斎藤が「敬具、結んでくれ 僕たちが正しくなくても」という最後のフレーズを最初に歌い始めると、涙を浮かべるファンが続出。3人の思いを受け取りこの日のライブを結ぼうとするかのように、オーディエンスは最後まで力強く腕を掲げてメンバーの熱演に応えた。

鈴木貴雄の最後の挨拶「自分を燃やし続けます」

ここで斎藤は「ラスト、オンドラムス、タカオスズキ!」と叫び、鈴木の最後のドラムソロへ導いた。斎藤と田淵が見守る中、ラストステージを噛みしめるようにどっしりと始まったドラムソロは緩急自在の展開を見せ、途中では片手で叩きつつもう片手でペットボトルを開けて飲み物を飲んだり、立ち上がってアグレッシブに叩いてみせたりと、見応え十分のパフォーマンスで観客を楽しませる。最後に踏みしめるバスドラは心臓の鼓動のリズムのように穏やかに響き、鈴木も自分の胸を叩く。その音は徐々にスピードを緩め、静かに停止した。

通常のライブであればそれぞれステージを去っていた3人が、この日は鈴木を中心に横に並び、ファンの拍手と「ありがとう!」という声を浴びる。斎藤と田淵が鈴木に拍手を送りつつ先にステージを降りたあと、鈴木はマイクを握って最後の挨拶をした。

「あなたが火を点けてくれたおかげで今日まで生きて来れました。お返しはできているだろうか、いつもいつもそう思いながらドラムを強く打ちつけてきました。どうか俺もまたあなたに火を渡せていますように。そしてまたいつかどこかで会えて、あなたに火を渡せる自分でいられるよう、それまで自分を燃やし続けます。UNISON SQUARE GARDENでした! またね!」

涙声の歓声を浴びながら袖に去った鈴木は最後に左胸を3回叩き、笑顔でステージをあとにした。オーディエンスからは名残惜しそうにアンコールを求める手拍子が起こり、規制退場を呼びかけるスタッフの声といつまでも入り混じり続けた。

今年12月には今回のライブの模様を収録した映像作品のリリースが決定。これに先駆け10月には2024年に行われたリバイバルツアー「UNISON SQUARE GARDEN Revival Tour "Catcher In The Spy"」、11月には2025年開催のツアー「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2025『Charisma & Princess』」の映像作品がリリースされる。各アイテムの発売日や収録内容詳細は後日発表される。

セットリスト

「UNISON SQUARE GARDEN LIVE 2026『Sentimental Period』」2026年7月15日 幕張メッセ国際展示場

01. フレーズボトル・バイバイ
02. アナザーワールド
03. オリオンをなぞる
04. カオスが極まる
05. MR. アンディ
06. 君の瞳に恋してない
07. 桜のあと (all quartets lead to the?)
08. 場違いハミングバード
09. Invisible Sensation
10. オトノバ中間試験
11. 天国と地獄
12. 傍若のカリスマ
13. WINDOW開ける
14. クローバー
15. harmonized finale
16. さわれない歌
17. 箱庭ロック・ショー
18. ガリレオのショーケース
19. センチメンタルピリオド
20. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
21. シュガーソングとビターステップ
22. Catch up, latency
・ドラムソロ

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