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Maverick Momがメジャー1stアルバム携え初の全国ツアー完走、最大キャパの東京公演で見せた真骨頂

「Maverick Mom ONEMAN TOUR 『TRAVESSIA』」の様子。(Photo by 金子千夏)
6分前2026年07月17日 12:05

Maverick Momの全国ワンマンツアー「Maverick Mom ONEMAN TOUR『TRAVESSIA』」が、7月17日にバンドの地元石川のライブハウス・金沢AZにてファイナルを迎えた。この記事では、本ツアー最大のキャパシティとなった7月10日の東京・ヒューリックホール東京でのセミファイナル公演の模様をレポートする。

結成4カ月で「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」のオーディションで優勝し、その後も「LIVE the SPEEDSTAR」出演やSpotifyによる「RADAR: Early Noise 2026」選出など石川県発の“カオティックポップロックバンド”として着実に功績を積み上げてきたMaverick Mom。彼らは5月にリリースしたメジャー1stフルアルバム「Travessia」を携え、バンド初の全国ワンマンツアーに臨んだ。

冒頭から繰り広げられる“四者四様”のパフォーマンス

青い照明と波の音が場内を満たす中、「overture」をリアレンジしたSEに乗せてメンバーが姿を現す。ステージが鮮明に照らし出されると、最新アルバム「Travessia」のリード曲「カラクリ」でライブは華やかに幕を開けた。南出大史(Vo, G)が「魅惑のダンスを踊りましょう」と高らかに歌い上げると、客席のボルテージは早くも高まっていく。そのまま流れるように、バンドの過去と未来を歌った「Travessia」へ。南出の伸びやかなボーカルがホールの隅々まで反響する中、中野武瑠(G)がギターをかき鳴らし、ON(Dr)とタイゾー(B)がアイコンタクトを交わすなど、メンバーは“四者四様”な姿を見せる。

続いて彼らはラップ調のフレーズが印象的な「イエローメッセンジャー」、各楽器のソロプレイが光る「Monster」を間髪をいれず披露。「孤独に解く」では、川谷絵音(indigo la End、ゲスの極み乙女、ジェニーハイ、ichikoro、礼賛)による緻密なアレンジに4人が呼吸を合わせ、立体的なアンサンブルを編み上げていった。撮影可能公演でありながら、多くの観客がスマートフォンを構えずに拳を突き上げる光景は、Maverick Momのパフォーマンスがいかに現場での体験として機能しているかを物語っていた。

愛と向き合うように演奏を届ける

妖艶なムードが漂う「ドメスティックシークレット」からは、愛と向き合うようにしてじっくりと演奏を届けるセクションへ。ディレイの効いたギターと吐息混じりの歌声が楽曲の世界観を醸成していく。彼らはファン1人ひとりの幸せを祈るように「君の幸福を願った」と歌う「スイセン」、ストレートな愛を告げる「徒花」と“花”にまつわるナンバーを連ねると、さらに「ジーニアス」をドロップ。南出が「歌え 愛したあの人に届くまで」と叫ぶ姿は、バンドとして前進する強い決意を感じさせた。

サックスプレイヤーのewikも登場

「真っすぐな愛を無駄にはしないよ」と呼びかける「ポラリス」からは、希望を描く楽曲が続く。「ジーニアス」での「祈るだけ」という歌詞に対し、「ポラリス」では「祈るだけじゃ変わらないから」と能動的な姿勢に変化。その物語性も、複数のソングライターを擁するMaverick Momの深みだ。さらに彼らはライブの勢いを加速させるように「Fancy」「アスニヒカル」とアップチューンを投下。エッジの効いた「Transcend even God」では、サックスプレイヤーのewikをゲストに迎え、この日限りのシティポップアレンジで会場を艶やかに彩った。

終盤に差し掛かると、Maverick Momは「ホールワンマンの後半ででっかくてスケールの大きい曲をやりたい!」という思いで南出が制作した「希望の唄」を披露。続けて、疾走感あふれる新曲を初披露してファンを喜ばせた。そして「G.A.P.P.A」を皮切りに「Shower!!!!!」「ドライヤー」と畳みかけ、国内外でバイラルヒットを記録したキラーチューン「儚夏」へ。何度も演奏を重ねて磨き上げてきた堂々たるステージングで、場内の熱気を引き上げた。

「Travessia」に込めた思い

本編ラストのMCで南出はメジャーデビューアルバムについて触れ、「『Travessia』は、本当に自分たちの人生を乗っけたような。自分たちが伝えたいメッセージというものを、そろそろ僕たちが好き勝手やって作る領域じゃなくなってきたなって」と心境を明かす。続いて「過去に出した楽曲も、今の楽曲も、未来に出す楽曲も、ライブもですけど、1つひとつの人生が乗っかった大きな船で、これからいろんな場所に行こうと思います。その際に、またみんながついてきてくれるとうれしいです」と語ると、ラストナンバーの「宝島」へ。4人は幸福感に満ちた空気の中で公演本編を締めくくった。

アンコールは「アルカディア」でスタートし、再びewikが登場。続く「Super Face」では、お立ち台に立った中野が観客を煽ると、ONがかわいらしい声で「タイゾーくん!」と呼びかけ、南出がメロディに乗せて「俺のベースを聴いてくれ」と歌って便乗する。タイゾーが誇らしげにベースソロを披露するなど、メンバー同士の仲睦まじいやり取りに場内が沸いた。最後は「青く、春」で観客とのシンガロングが巻き起こり、初のホールワンマンは大盛況のうちに幕を閉じた。

今年10月にはMaverick Momの東阪対バンツアー「-干渉- Interferencia」がスタートする。10月6日に東京・LIQUIDROOM、11月12日に大阪・梅田CLUB QUATTROで開催され、ゲストアーティストは後日発表となる。チケットは公式ファンクラブ「EASTER」で7月26日23:59まで受付中。

セットリスト

「Maverick Mom ONEMAN TOUR 『TRAVESSIA』」2026年7月10日 東京都 ヒューリックホール東京

01. カラクリ
02. Travessia
03. イエローメッセンジャー
04. Monster
05. 孤独に解く
06. ドメスティックシークレット
07. スイセン
08. 徒花
09. ジーニアス
10. ポラリス
11. Fancy
12. アスニヒカル
13. Transcend even God[City Pop ver.]
14. 希望の唄
15. 新曲(タイトル未定)
16. G.A.P.P.A
17. Shower!!!!!
18. ドライヤー
19. 儚夏
20. 宝島
<アンコール>
21. アルカディア
22. Super Face
23. 青く、春

公演情報

Maverick Mom 東阪対バンツアー「-干渉- Interferencia」

2026年10月6日(火)東京都 LIQUIDROOM
<出演者>
Maverick Mom / and more

2026年11月12日(木)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
<出演者>
Maverick Mom / and more

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