Bialystocks初の東京・日本武道館公演が7月15日に開催された。
2019年に結成されて以降、あらゆる音楽のエッセンスを自在に取り込み、独自のサウンドを鳴らし続けてきたBialystocks。今年に入ってタイアップが続くなど着々と知名度を上げる一方で、大々的なメディア露出に頼らず、ライブと作品の力で観る者を魅了してきた。そんな彼らが初の日本武道館公演を今年1月に発表すると、またたく間に大きな話題に。チケットは先行受付の段階で予定枚数に達し、追加販売された注釈付指定席も含めてソールドアウト。当日、ステージ後方まで客席を開放した360°レイアウトの会場には、開演を待ちわびる約1万人の観客の熱気が充満した。
武道館に広がるBialystocksのライブ特有の空気
定刻過ぎ、Bialystocks楽曲メドレーのジャジーなOvertureが流れる中、東側の扉から菊池剛(Key)、西側の扉から甫木元空(Vo)がアリーナに現れて観客を驚かせる。2人が客席の間を通ってサポートメンバーの待つステージにたどり着き、奏でられた1曲目は「Upon You」。セットリストの終盤に配されることの多いポップチューンだ。意表を突く幕開けへの新鮮な驚きと、ライブが始まった高揚感が客席から沸き上がった。
演奏を支えるのは朝田拓馬(G)、越智俊介(B)、小山田和正(Dr)、オオノリュータロー(Cho)というおなじみのメンバーと、2025年4月開催の「Bialystocks 単独公演 2025」にも参加した市原ひかり(Trumpet)。2段組になったステージの上段にサポートメンバー、下段に菊池&甫木元という配置で、最新曲「一瞬」を含む楽曲が次々に披露された。奇抜な演出は取り入れず、鮮やかな照明のもと、ただひたすらにハイクオリティの演奏で会場中を惹き付け続ける7人。その佇まいはこれまでのライブと大きく変わらず、あくまで自然体だ。観客たちは基本的に着席スタイルでじっくりと聴き入り、演奏が終わるごとに喝采を送る。静かな興奮が渦巻く、Bialystocksのライブ特有の空気が会場を満たした。
劇的な転調がオーディエンスを圧倒
菊池のピアノと甫木元の歌で始まったのは「憧れの人生」。昨年2人編成で全国を巡った彼らの、息の合った呼吸が示される。徐々に音数の増える演奏はやがて長尺のセッションへと展開し、ライブ前半のハイライトとなった。ボコーダーの不思議な響きが彩った「Thank You」を経て、「あいもかわらず」ではオフマイクのボーカルやプラグレスの軽快な演奏が観客を楽しませた。
ステージが真っ赤に染まった「Kids」、スモークが幻想的なムードに拍車をかけた「Branches」、甫木元がランプを手に絶唱した「日々の手触り」など、ライブ後半もBialystocksのステージは聴衆の心をつかんで離さない。「All Too Soon」では菊池のピアノを軸にしたセッションが熱狂を誘い、そこから畳みかけられた「コーラ・バナナ・ミュージック」「I Don't Have a Pen」の流れも観客のテンションを引き上げた。
そして20曲目、「夜よ」で歌われる「さよなら また会う日まで」というフレーズが、終演が近いことを観客に予感させる。「Say goodbye Never blink your eyes We will all be gone」と繰り返されるフレーズに、甫木元はセットリストに記載のない楽曲「ごはん」の一節を重ねて歌唱した。本編ラストを飾ったのは、壮大な展開が特徴の「Everyday」だ。その最終盤、劇的な転調の果てに、甫木元がすさまじいハイトーンボイスで観客を圧倒。「サンキュー武道館!」と彼の快哉の声が響き、視界をさえぎるほどの大量の紙吹雪が約2時間にわたる濃密なステージの終演を盛大に彩った。
「今日が始まりでも終わりでもない」
アンコールでは甫木元が「今日が何かの始まりでも終わりでもないのですが、今まで出会ってきたすべての方々に感謝します。本当にありがとうございました」と感謝の思いを口にする。さらにニューアルバムのリリースとホールツアーの開催を告知し、「よかったらまた遊んでください!」と述べた。そして7人は「差し色」と「Nevermore」の2曲を演奏。「Nevermore」では観客が自然に立ち上がり、拳を突き上げる。そんな爽快感に包まれる中でライブはフィナーレへ。観客たちは深い余韻に包まれながら会場をあとにした。
本公演の模様は9月28日にスペースシャワーTVで放送される。Bialystocksは2026年内に4thアルバム(タイトル未定)をリリース。本作を携え、2026年12月から2027年4月にかけて自身最大規模となるホールツアー「Bialystocks New Album Tour 2026-2027」を実施する。イープラスではホールツアーのチケットのオフィシャル先行予約を8月17日まで受け付けている。
セットリスト
「Bialystocks 単独公演 於:日本武道館」2026年7月15日 日本武道館
01. Upon You
02. 一瞬
03. 聞かせて
04. 頬杖
05. 憧れの人生
06. 灯台
07. 花束
08. Over Now
09. Thank You
10. あいもかわらず
11. 言伝
12. Kids
13. Branches
14. 日々の手触り
15. All Too Soon
16. コーラ・バナナ・ミュージック
17. I Don't Have a Pen
18. 幸せのまわり道
19. 光のあと
20. 夜よ
21. Everyday
<アンコール>
22. 差し色
23. Nevermore
公演情報
Bialystocks New Album Tour 2026-2027
2026年12月22日(火)東京都 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2026年12月23日(水)東京都 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2027年1月23日(土)愛知県 岡谷鋼機名古屋公会堂
2027年2月11日(木・祝)福岡県 福岡市民ホール 大ホール
2027年2月13日(土)群馬県 高崎芸術劇場 大劇場
2027年2月19日(金)宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2027年2月23日(火・祝)京都府 ロームシアター京都
2027年3月28日(日)大阪府 フェスティバルホール
2027年4月4日(日)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
「Bialystocks 単独公演 於:日本武道館」番組情報
放送日時
スペースシャワーTV 2026年9月28日(月)22:00~23:30


