愛知県を拠点に活動する音楽家・Ramzaが茶をテーマにしたニューアルバム「cause/effect」を9月21日にCDリリースする。
本作は京都の老舗茶問屋・宇治香園の創業161年を記念して制作されたもの。茶を音と光で表現する宇治香園のプロジェクト「Tealightsound」の一環として発表される。
アルバムには、茶を直接的に表現するのではなく、「世界そのものが原因と結果(cause/effect)のネットワークの産物である」という根源的な視座に立ち返り、茶に至る“原因”、茶という“結果”を観察・イメージして制作されたという全7曲を収録。サウンド面ではRamzaが音楽を担当した舞台「ひび割れの鼓動 hidden world code」への提供曲で探求された静謐な音響からさらに踏み込み、鋭利で大胆な音世界が展開される。マスタリングはKabamix(LMD)、アートワーク・写真・デザインは画家の伊藤潤が手がけた。
Ramza コメント
一杯の茶は、茶葉と水だけでできているわけではない。
豊かな山々、土の奥で巡った水、光を受けた時間、季節の揺れ、摘む手、火を入れる手、待つ時間、偶然や記憶、またその情念であるとか。
それらの“原因”が手を取り合ってようやく「お茶」と呼ばれる“結果”が立ち上がるのではないかと。
家でゴロゴロして、怠惰を貪りながらそんな事を思い立った訳です。
「cause/effect」は、その複雑な“お茶”という原因と結果のネットワークを音で触れようとした作品と言えます。
「お茶そのものを表現する」という考えを手放し、お茶を成り立たせている“原因”を音楽に変換したのです。
私たちは、突然存在している訳ではなく
ふいに浮かぶ記憶や、名前のない感情、石ころや猫の匂い、マズい酒、突然庭に生えた雑草でも何でも良い
それら多くの存在が“原因”となって“結果”として形作られ存在しているという事。
受け取り、影響を与え、変わり続ける。その繰り返しのなかで、
私も、お茶も、今ここに在るという事。
大きな事を語るつもりはありません。
けれど、私とお茶の間に静かに生まれたこの感覚を、
音楽としてこの世界へ手渡してみたいと思いました。
宇治香園とのこの試みが、これからのお茶の在り方に新たな作用を及ぼす、ささやかな“原因”となる事。
さらに、この音楽が誰かのもとへ届き、その人の内側で次の思考や感情を生むまた一つの“原因”となる事を願っています。
そしてその連鎖の先に、まだ名づけられていない豊かな“結果”が立ち現れることを、静かに待ち望んでいます。
Ramza「cause/effect」収録曲
01. construct
02. desire
03. runnin'
04. attitude
05. tea leaf dancer
06. bounty
07. science–poetry

