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SCANDAL、満員の大阪城ホールで迎えた結成20周年記念日「みんなが20年を“正解”にしてくれた」

「SCANDAL 20th Anniversary Live "Chapter 20"」の様子。(Photo by takeshi yao)
5分前2026年08月22日 6:06

SCANDALが昨日8月21日に大阪・大阪城ホールにて、結成20周年を記念したワンマンライブ「SCANDAL 20th Anniversary Live "Chapter 20"」を開催した。

大阪城ホールに5年ぶりの凱旋

2006年に大阪のボーカル&ダンススクール・CALESS ENTERTAINMENT LABO所属の女子中高生4人で結成されたSCANDAL。メンバー全員が楽器は未経験というところから始まった彼女たちは、2008年10月にシングル「DOLL」をリリースし、メジャーデビューを果たした。活動初期は“城天”と呼ばれる大阪城公園のストリートライブを行っていた彼女たちにとって大阪城ホールは夢のステージ。2013年に初めて立ってから4回目、前回の大阪城ホール公演からは5年ぶりとなる今回は、結成20周年記念日というメモリアルなタイミングとあって、インディーズ時代の楽曲から今年5月にリリースした最新アルバムの収録曲まで、20年の歴史を凝縮したかのようなセットリストが用意された。

20年を“正解”にしてくれたのはみんなだった

満員の景色の中でHARUNA(Vo, G)は20年をこう振り返った。「自分たちのやりたいことを積み重ねてきた20年だったので、あっという間だったなと私は思っているんですけど、1年1年しっかり思い返していくと、キャレスでダンスと歌を習っていたところから始まったバンドだったので、かなり悩んだ時期もありました。でもそんな時期を乗り越えられたのは間違いなく3人のメンバーがいてくれたおかげ。そして私たちの音楽をいつも楽しみにしてくれるみんながいたから私はこのバンドを20年も続けてこれました。みんながいなかったら心が折れていた瞬間がいっぱいあります。でもそんな中でも自分たちがやりたいようにやってきたという自信があって、それを“正解”にしてくれたのは(ファンの)みんなだったと思っています。年齢を重ねるごとに変わってきた気持ちや音楽性、そして変化していく自分たちを否定せずに信じてついてきてくれたみんなに20年支えられてきたと思います。感謝しかないし、愛しかないです!」。中高生だった4人が30代の半ばとなり、バンドとして活動していく中で出会った数多くの音楽やファンとの出会いに心を動かされ、変化してきたこの20年への感謝と誇り、そしてメンバーとファンへの大きな愛が詰まったMCだった。

ついにこの日がやってきたよ!

SCANDALがこの20年の中で発表した楽曲は200曲を超える。そんな中から1曲目に届けられたのは、2010年にリリースしてからファンとたくさんの思い出を積み重ねてきた楽曲「瞬間センチメンタル」だった。テレビアニメ「鋼の錬金術師」のエンディングテーマとして、世界中の人から愛されるこの楽曲ではいつも盛大なシンガロングが巻き起こる。この日ももちろん来場者たちは熱いシンガロングをステージに送り、1曲目にしてすでに会場の空気はひとつになった。続く「テイクミーアウト」ではRINA(Dr, Vo)が刻むダンサブルなビートにメンバーも観客も一斉に踊りだし、息の合ったクラップがアリーナいっぱいに広がっていく。「ついにこの日がやってきたよ! 大阪! Are you ready!?」とHARUNA(Vo, G)は観客を煽り、「最終兵器、君」を熱唱。ステージ後方の巨大なLEDビジョンには生き生きと演奏する4人の姿が映し出され、彼女たちがどれほどこの日を待ちわびていたのかがありありと伝わってきた。

続く「STANDARD」で盤石なバンドアンサンブルを鳴らしたSCANDAL。冒頭4曲ですでに会場の空気は仕上がり、客席のいたるところからメンバーの名前や「最高!」といった声が飛び交う。そんな大阪城ホールの景色を噛み締め、HARUNAは「この20年の中でいろんなライブを積み重ねてきて、ここでももちろん大切な時間をいっぱい過ごしてきました。そして今日で大阪城ホールでワンマンライブをやるのは4度目。ガールズバンドとして異例の結成20周年に、ずっと夢の場所の大阪城ホールでみんなと一緒に過ごすことができて本当にうれしいです」と2023年にギネス世界記録に認定された「同一メンバーによる最長活動ロックバンド(女性)」を更新し続けながら、またこの舞台に帰ってこれた喜びを語った。

ヒット曲連発!自由過ぎるMCでTOMOMIが明かした結成秘話

チケットのソールドアウトを受けて本公演はCSテレ朝チャンネル1にて生中継されており、HARUNAは「配信組ももれなく全員SCANDAL MANIA(SCANDALファンの呼称)だから。絶対に誰も置いていかないからね」と呼びかけ、「それでは結成した20年前を思い出して、私たちの始まりの歌から行きましょう」と2008年3月にリリースしたインディーズ1stシングル「スペースレンジャー」を披露。テレビアニメ「BLEACH」のオープニング曲で「第51回輝く!日本レコード大賞」新人賞にも輝いたヒット曲「少女S」、そして同じく「BLEACH」のオープニングを飾っていた「HARUKAZE」と、彼女たちの人気を押し上げたタイアップ曲を届けていく。人気曲「夜明けの流星群」では、観客全員が装着するLED付きバンド・PIXMOBが青と白の光を放ち、まるで4人が星空の中で演奏しているかのような景色が広がった。

SCANDALは2013年に初めて大阪城ホールの舞台に立ち、翌年2014年には360°ステージでの公演にも挑戦。コロナ禍を経た2021年はマスク着用、声出しNGという制限がある中での結成15周年記念ライブだった。そして今回、結成20周年という大きな節目に満を持して大阪城ホールに凱旋した。“城天”ストリートライブ時代を回顧したり、これまでの大阪城ホール公演の思い出話に花を咲かせたりと、4人はまったりとトーク。TOMOMI(B, Vo)はキャレスの校長やこの4人を選抜したスタッフも観覧に来ていることを明かし、「最近母から聞いた話なんだけど、結成するときに『まあもっても3年だから。3年やったってまだ20歳だから人生やり直しが利きますんで』って話されてたんだって。そこから20年! 約7倍! 校長先生もスタッフさんもこんなに続くと思ってなかっただろうし、20年経った今も夢見ていた大阪城ホールに立ててるのはすごいこと。みんなのおかげです。いつもありがとう」と、結成秘話を明かした。

最新曲も大切なあの曲も

今年5月にリリースした最新アルバム「ECHO」からは、事務所の後輩であるクボタカイの提供曲「Hurt beat」を披露。裏打ちビートのクールなロックチューンに乗せて、フロント3人が代わるがわるマイクを取るこの曲で最新のSCANDALサウンドを強く印象付ける。キャレスの仲間だったEOWが作曲とアレンジを手がけた「Plum」ではグルーヴィなサウンドを乗りこなすようにHARUNAが表情豊かな歌声を届ける。MAMI(G, Vo)のパーソナルな心情を歌詞につづった「アイボリー」では、彼女自身がメインボーカルを務め、HARUNAとともに美しいハーモニーを響かせた。続く「愛の正体」では作詞作曲を手がけたTOMOMIの愛らしいボーカルを、ゴスペルのようなコーラスワークが盛り上げていく。ステージの前には無数のシャボン玉が舞う中で、観客たちはRINAのダイナミックなドラムに合わせて手拍子でリズムを刻み、会場は一体感と幸福感に包まれた。さらに4人は「ECHO」のラストを締めくくる「Stay Holy」も披露。ゆったりとしたビートに乗せて美しいメロディをつむぐと、その熱演にオーディエンスは大きな拍手を送った。

スポットライトに照らされたHARUNAは「初めてこのステージに立った日からずっと大切に歌ってきた曲をこれからお届けします」と初めての大阪城ホール公演に向けて制作し、これまでも節目に演奏してきたミディアムチューン「one piece」を披露。そしてHARUNAは20年を振り返り、「昔は恥ずかしくて言えなかったけれど、今なら言えるよ。SCANDAL MANIAが世界で一番好きです!」とファンへ愛と感謝の思いを伝えると、ほかの3人もそれぞれハートマークを作って同じ思いであることを強くアピールした。「ついてきてくれてありがとうという気持ちで、これからの活動もがんばっていきますので、よろしくお願いします!」と21年目への思いを述べ、SCANDALは「LOVE SURVIVE」で演奏を再開。ここからは「A.M.D.K.J.」「会わないつもりの、元気でね」「太陽と君が描くSTORY」とパワフルなバンドサウンドのナンバーを連続で披露し、4人はラストスパートを掛けていく。

「Image」が彩る20年の軌跡、そして21年目へ

「Image」では、背後のビジョンにSCANDALの20年間の歴史が詰まった映像が流れる。10代の頃から苦楽をともにしてきた4人の姿に、今この瞬間ステージで誇らしげに演奏する4人の姿が重なる演出に、オーディエンスは涙ながらに拍手喝采を送った。そして本編最後にSCANDALは「ハイライトの中で僕らずっと」を演奏。音楽でつながれるこの空間で何度でも再会できるように「またこの景色 この瞬間を 感動を 喜びを いつか いつか命果てるまで 何度 何度でも分かち合おう」とこのライブを観ている1人ひとりに向けて歌った。

鳴り止まない拍手を受けて始まったアンコールでは、メジャーデビュー曲「DOLL」と「SCANDAL BABY」の2曲が披露された。最後は客席をバックに記念撮影を行い、「改めて20周年、一緒に今日を迎えてくださってありがとうございました。これからもずっとみんなのことが大好きです。またライブでお会いしましょう」とHARUNAが締めくくった。

Spotifyではこの日演奏された楽曲をまとめたプレイリストが公開されている。またCSテレ朝チャンネル1ではライブ本編に舞台裏映像を追加収録した特別版が10月18日12:00からオンエアされる。

セットリスト

SCANDAL 20th Anniversary Live "Chapter 20"2026年8月21日 大阪城ホール

01. 瞬間センチメンタル
02. テイクミーアウト
03. 最終兵器、君
04. STANDARD
05. スペースレンジャー
06. 少女S
07. HARUKAZE
08. 夜明けの流星群
09. Hurt beat
10. Plum
11. アイボリー
12. 愛の正体
13. Stay Holy
14. one piece
15. LOVE SURVIVE
16. A.M.D.K.J.
17. 会わないつもりの、元気でね
18. 太陽と君が描くSTORY
19. Image
20. ハイライトの中で僕らずっと
<アンコール>
21. DOLL
22. SCANDAL BABY

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