THE SUPER FRUITのワンマンライブ「ROCK! ROCK! FRUIT! 2026 - Heat Up Summer 真夏の情熱 -」が8月22日に東京・ヒューリックホール東京で行われた。
スパフル最大の武器であるかわいらしさを封印し、ストイックかつアグレッシブなステージで魅了する「ROCK! ROCK! FRUIT!」公演。昨年は全国ツアーとして展開された同シリーズが、今年は一夜限りの特別公演として行われた。普段とはひと味違った彼らの姿を見届けるべく、会場には熱心なフルファミ(THE SUPER FRUITファンの呼称)が集結。真夏の日比谷に熱狂のライブ空間を形成した。
普段とはひと味違うスパフル
開演時刻が近付くにつれ、場内に薄く流されるBGMの音量が少しずつ上がり、それと反比例するように客席の照明は次第にその明度を落としていく。にわかに色めき立ち始めるフルファミたちが手元のペンライトを発光させ、客席の至るところがカラフルに色付き始めると、ふいにBGMが止んで場内が暗転。ハードロックテイストのリフを基調としたギターインストが轟き、舞台を覆う大スクリーンにスリリングなオープニングムービーが映し出された。映像が終わると、不穏なインダストリアルサウンドのSEとともにゆっくりとスクリーンが上昇し、ステージ上の様子があらわに。舞台中央には不ぞろいなジャングルジムを思わせる幾何学シェイプの足場が組まれており、その上で静かに佇む小田惟真、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、鈴木志音、阿部隼大の姿がお目見えした。
ライブの幕が文字通り開かれると、過度な装飾を排したモノトーンのステージセット、肩口にさりげなくメンバーカラーをあしらった黒ずくめの衣装と、「RRF」ならではのスタイリッシュな演出でオープニングナンバー「サマー☆★げっちゅー(Rock Ver.)」が華々しく届けられ、会場のボルテージは一気に跳ね上がる。療養のため活動を休止している松本勇輝の不在をものともせず、むしろ彼の帰るべき場所を死守せんとばかりにトップギアのパフォーマンスを展開する6人は、間髪いれずにラップをフィーチャーした「Fruity Fruity Shake!!」や鮮烈なハウスビートが牽引する「恋はメリーゴーランド」など、タイトなダンスナンバーを連発。彼らのライブでは定番となっているダンスセクション演出も交えながら、息をもつかせぬ展開で怒濤のスタートダッシュを成功させた。
MCでは、1人ずつ自己紹介を行うおなじみのくだりで松本の顔写真を貼りつけた桃色・桃型のパネルが持ち込まれ、田倉が松本の自己紹介を代行。普段以上に熱のこもったコール&レスポンスが繰り広げられたほか、楽曲パフォーマンス中にも「6人で待ってるからな!」といった松本へのメッセージが事あるごとに投げかけられ、客席のファンを感涙させた。
ライブ中盤ではステージにスクールデスクや「R」「R」「F」と記されたお立ち台などが運び込まれ、6人は「SCH。。L!」「学園天国(Rock Ver.)」「君はリアコ製造機(Rock Ver.)」と、一転して軽快なポップナンバーを連発。「I My Me Meow(Rock Ver.)」ではメンバー全員がフロアに降り、客席間の通路を練り歩きながら歌唱する演出も。さらに、ライトセーバーが入り乱れる「RRF」の定番曲「ぼくたちバットウィール」を契機に突入した後半戦では、「WANNA BE」や「DanDanDaDance(Rock Ver.)」といったハードなビートを備えるストイックなダンスチューンを次々にノンストップで投下してフルファミを圧倒する。そして終盤は、比較的彼ららしい明朗なポップナンバーを固め打ち。6人は「どーぱみんみん あどれなりんりん(Rock Ver.)」などによって盛大なコール&レスポンスを巻き起こしながら、軽快なハウスポップ「Seven Fruits(Rock Ver.)」で颯爽とフィニッシュを決めた。
スパフルにとって「RRF」とは?
盛大なアンコールに応え、グッズTシャツに身を包んで再登場した6人は、筋トレパートを擁する人気曲「パノラマ(Rock Ver.)」、最新リリース曲「推し変禁止条例」を続けざまに繰り出してフロアを再び熱狂に陥れる。なお、メンバーにこのTシャツが支給されたのはライブ前日のタイミングだったそうで、時間がない中でもしっかりリメイクを施してステージに臨んだ星野の飽くなきファッション魂がフルファミやメンバーらを感嘆させた。
続くMCでは、6人がそれぞれに改めて「RRF」の意義に言及。阿部が「個人的にですけど、自分の殻を破る特訓を皆さんに楽しんでいただけているのが素晴らしいなと思っていて」と表情をほころばせれば、堀内は「47都道府県ツアー(7月より開催中のフリーライブツアー「GO!GO!スパフル47都道府県フリーライブ全国行脚 - Road to 両国国技館 -」)も100%でやってるんですけど、今日は『ROCK! ROCK!』ということで、また違う100%を出したいなと思っていた」と明かす。次いで星野も、「だんだんみんなもロックが板についてきたというか(笑)」と言葉に充実感をにじませた。
小田は「ガツガツと何曲も連続でやる感じは最近やっていなかったので、ひさびさにガンガンやるのがすごく気持ちよくて」と笑顔で語り、「RRF」を「年に1回暴れてもいいよと言われているライブ」と位置付け、髪を振り乱せるようにあえてガチガチにセットせず臨んだという田倉は「また7人で『RRF』ができたらいいなと思います!」と力強く告げた。そして鈴木は「すごく“気持ち”でライブができたなって」と満足そうに総括し、12月に東京・両国国技館で行われるグループ史上最大規模のワンマン公演にも言及。「勇輝も戻ってくると思うので、みんな元気よく一緒に両国国技館に向けて盛りあげていきましょう! よろしくお願いします!」と興奮気味に呼びかけたものの、勢い余って語尾を噛み、メンバーからの総ツッコミを受けて場を大いに和ませた。
そしてラストナンバーとしてハイスピードなクラブジャズテイストのロック歌謡「馬鹿ばっか(Rock Ver.)」がハイテンションに披露され、曲中では堀内のアクロバットパフォーマンスも。アグレッシブなセットリストおよびアレンジで構成された意欲的かつ攻撃的なステージは、エネルギッシュかつユーフォリックににぎにぎしく締めくくられた。
セットリスト
「ROCK! ROCK! FRUIT! 2026 - Heat Up Summer 真夏の情熱 -」2026年8月22日 ヒューリックホール東京
01. サマー☆★げっちゅー(Rock Ver.)
02. Fruity Fruity Shake!!
03. Dance Section
04. 恋はメリーゴーランド
05. Welcome to Our World(Rock Ver.)
06. SCH。。L!
07. 学園天国(Rock Ver.)
08. 君はリアコ製造機(Rock Ver.)
09. I My Me Meow(Rock Ver.)
10. ぼくたちバットウィール
11. WANNA BE
12. 愛の仕組み(Rock Ver.)
13. DanDanDaDance(Rock Ver.)
14. どーぱみんみん あどれなりんりん(Rock Ver.)
15. もちもちメンタルッ!
16. Seven Fruits(Rock Ver.)
<アンコール>
17. パノラマ(Rock Ver.)
18. 推し変禁止条例
19. 馬鹿ばっか(Rock Ver.)


