福山雅治のドームライブ「NISSAY PRESENTS WE'RE BROS. TOUR 2026 DOME LIVE 龍、涼風至」最終公演が8月23日に大阪・京セラドーム大阪で開催された。
福山は約半年間にわたる全国アリーナツアー「WE'RE BROS. TOUR 2026 龍、雷乃発声」を6月末に終えたあと、ドームライブ「WE'RE BROS. TOUR 2026 DOME LIVE 龍、涼風至」を8月5日と6日に東京・東京ドーム、8月22日と23日に京セラドーム大阪で実施。計8カ月で15会場32公演を行い、のべ39万人を動員した。ファイナルの日は全国各地から約3万5000人が大阪に駆けつけ、長きにわたるツアーの集大成を見届けた。
最新こそ最良のサウンド
荘厳なSEとシンクロするようにLEDライトが輝くまるで宇宙のような景色、クレーンやドローンを駆使したド迫力のカメラワークの映像演出で、いきなり満員のオーディエンスを熱狂させた福山。拳を高く突き上げエレキギターを奏でた「幻界」や、めくるめく妖艶な歌声で観客を魅了した「妖」、30人もの合唱隊とともに客席を豊かなハーモニーで包み込んだ「万有引力」と、ニューアルバム「超新星」の収録曲を冒頭から惜しみなく披露していった。
場内のあまりの熱気を受け福山は、「会いたかったですよ大阪! スタンド、アリーナ、1人ひとりの熱がステージに届いております。今年1月からのアリーナツアーを経て、あなたと8カ月育ててきたこのライブが、ついにファイナルとなります。ニューアルバム「超新星」の世界に新旧の楽曲を織り交ぜながら、最新こそ最良のサウンドをこの京セラドーム大阪にお届けしたいと思います!」と力強く宣言。合唱隊と弦楽四重奏が華を添えた壮大なスケールの「虹」、満場の手拍子に乗せ軽快にバンジョーをかき鳴らした「幸福論」と演奏を続け、切ないバラード「milk tea」ではアコースティックギターを優しく爪弾いた。
珠玉の夏歌からニューアルバムの世界へ
MCでは、福山雅治を関西の鉄道にたとえると何になるかAIに尋ねてみたという話に。どこか品のあるところが阪急神戸線、誰もが一度は通る“ド真ん中感”が御堂筋線、活動範囲の広さが近鉄にあたるという回答に対して客席が大いに沸いたのち、ライブは福山のレパートリーの中から珠玉の夏曲をピックアップしたコーナーへ。「あの夏も 海も 空も」や「想望」、現在公開中の映画「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」の主題歌「邂逅」、再び合唱隊と神々しく歌い上げる「クスノキ-500年の風に吹かれて-」が、過去の懐かしい映像や歌詞の一節を投影した視覚演出を交えて届けられた。
そして福山はここからニューアルバム「超新星」より書き下ろしの新曲を連発していく。ウイスキーをテーマにした「ウシュクベーハー」が漂わせる熟成された艶っぽさといい、アルバムの核となる表題曲「SUPERNOVA」が内包する躍動感とメッセージといい、本作はリリースへの期待感が高まる楽曲ばかり。「未来絵」では得も言われぬ幸福感が広大なドームを満たしていた。
ドームを揺るがすB'z・稲葉浩志との共演
ライブの後半戦は、ドラマ「ガリレオ」のテーマとして知られるスリリングなインストナンバー「vs. ~知覚と快楽の螺旋~」でスタート。福山はキャリア初期のエッジの効いたロックチューン「逃げられない」や、大人の色気ダダ漏れのゴージャスな「龍」を通してとことん会場を盛り上げ、「明日の☆SHOW」では歌を口ずさむファンと一体となって心温まる時間を作り出した。
さらには、大ヒット曲「HELLO」の演奏中に「今日は最終日ですから、スーパースペシャルなゲストをお呼びいたしましょう!」と福山が告げると、B'zの稲葉浩志がサプライズでステージへ。割れんばかりの大歓声が起き、福山と稲葉がデュエットする豪華共演に観客は大興奮。福山が「稲葉さんの声で聴く『HELLO』もいいものですね」と言えば、稲葉は「曲がいいから」と返す。仲むつまじいやりとりで観客を和ませた2人は、センターステージへと移動。「皆さん、いったいどんな徳を積んだら大阪で稲葉さんにお会いできるんでしょうか(笑)。それでは宇宙初、生で稲葉さんとのあの曲をやっちゃってもいいですか?」と福山が切り出すと、2人は「木星 feat. 稲葉浩志」を熱唱した。パフォーマンス後には福山と稲葉が肩を組み、固い握手を交わした。
音楽でひとつになった39万人動員ツアー大団円
アンコールではアリーナツアー初日から現在に至るまでを振り返る、美しいロードムービーが巨大なスクリーンに映し出され、紙吹雪が舞う中で「拍手喝采」の大合唱が繰り広げられる。福山はそのまま天に祈りをささげるかのように「最愛」を歌ったかと思えば、「もっともっと皆さんのそばに行ってもよろしいですか?」と語りかけ、30年前の愛車を昨年色違いで買い戻したという赤いシティカブリオレを自ら運転してアリーナを一周。ダブルアンコールでは「人生いろいろなことがありますけど、こうやって音楽でひとつになる瞬間があるのはありがたいことだなとしみじみ思ったツアーでした。本当にありがとうございました!」と感謝の思いを口にしたのち、「MELODY」を弾き語り、総立ちの大観衆と大熱狂のフィナーレを迎えた。
福山は9月9日に5年9カ月ぶりのオリジナルアルバム「超新星」をリリース。12月には神奈川・Kアリーナ横浜で年末恒例のワンマンライブ「福山☆冬の大感謝祭 其の二十四」を開催する。ライブの詳細は後日発表される。
セットリスト
福山雅治「NISSAY PRESENTS WE'RE BROS. TOUR 2026 DOME LIVE 龍、涼風至」2026年8月23日 京セラドーム大阪
01. 幻界
02. 妖
03. 万有引力
04. 虹
05. 幸福論
06. milk tea
07. あの夏も 海も 空も
08. 想望
09. 邂逅
10. クスノキ-500年の風に吹かれて-
11. ウシュクベーハー
12. SUPERNOVA
13. 未来絵
14. vs. ~知覚と快楽の螺旋~
15. 逃げられない
16. 龍
17. 明日の☆SHOW
18. HELLO
19. 木星
<アンコール>
20. 拍手喝采
21. 最愛
Photo by Takuya Kimura、Junichi Itabashi、Kazushi Hamano


