楽曲のリズムやノリを作り出すうえでの屋台骨として非常に重要なドラムだけど、ひと叩きで楽曲の世界観に引き込むイントロや、サビ前にアクセントを付けるフィルインも聴きどころの1つ。そこで、この連載ではドラマーとして活躍するミュージシャンに、「この部分のドラムをぜひ聴いてほしい!」と思う曲を教えてもらいます。
第45回は、ヤガミ・トール(BUCK∞TICK)さんが登場です。バンドの不動の屋台骨としてビートを刻み続けるヤガミさんは、坂本龍一さんと山下達郎さんという2人の日本を代表するアーティストをピックアップし、「アレンジャーとして俯瞰したドラミングが素晴らしい」とコメント。果たしてその曲は。
構成 / 丸澤嘉明
ドラムフレーズが好きな曲とその理由
Led Zeppelin「Kashmir」(ドラム:ジョン・ボーナム)
4:19~
バスドラムの強弱を、使ったダブルフレーズ。
(ドフッ、ドフッの感じ)
心臓音を、イメージしてると思いました。
Public Image Ltd(PiL)「F.F.F.」(ドラム:トニー・ウィリアムス)
ジャズドラマーなのに
ラウドな8ビートが
しびれます。
大貫妙子「黒のクレール」(ドラム:坂本龍一)
アレンジャーとして
俯瞰したドラミングが素晴らしい。
竹内まりや「涙のワンサイデッド・ラヴ」(ドラム:山下達郎)
こちらもアレンジャーとして
俯瞰したドラミングが素晴らしい。
自身でドラムフレーズをプレイする際に意識していること
BUCK∞TICKはボーカリストがいるバンドなので、歌の邪魔を、しないフィルインを、心がけています。
自身のプレイスタイルに影響を与えたドラマー
敬称略で書きます。
ユウ岡崎(CAROL)、つのだ☆ひろ、林立夫、山木秀夫、そうる透、高橋まこと
【物故者】
村上“ポンタ”秀一、樋口宗孝、青山純、高橋幸宏、猪俣猛、ジョージ川口、ハナ肇、白木秀雄
【海外】
リンゴ・スター、ジョン・ボーナム、キース・ムーン、ジェフ・ポーカロ、ダグ・クリフォード(CCR)
プロフィール
ヤガミ・トール
1962年8月19日生まれ、群馬出身。ロックバンド・BUCK∞TICKのドラマー。BUCK∞TICKは1987年にメジャーデビュー。翌1988年にシングル「JUST ONE MORE KISS」のヒットにより本格的なブレイクを果たした。毎年12月には東京・日本武道館公演を行い、コンスタントにアルバムをリリースし続けていたが、2023年10月のライブ中にボーカル櫻井敦司の容態が急変し、同日に脳幹出血のため死去。バンドは一時期活動休止となったが、同年12月に復帰し、残るメンバー4人で活動を続けている。


