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全30曲3時間半!DOES、大盤振る舞いのデビュー20周年ライブで響かせた不変のロック

「DOES 20th Anniversary Live "Thanksloving!"」の様子。(Photo by AYATO.)
17分前2026年09月16日 9:03

9月13日、Zepp Shinjuku(TOKYO)にて、DOESのデビュー20周年記念ライブ「DOES 20th Anniversary Live "Thanksloving!" in Zepp Shinjuku」が開催された。

DOESは、2006年のメジャーデビュー後、テレビアニメ「銀魂」のタイアップソングをはじめとする名曲を残して2016年に活動休止。2020年に再始動し、現在は海外でもライブを行うなど活躍の幅を広げている。紆余曲折の中で不動のスリーピースを貫き、3人で記念すべき20周年のステージに立った。合計30曲、3時間半に及ぶ大ボリュームのライブは、Zepp Shinjukuに集まったファンのみならず、ライブ配信を通して世界中のファンへと届けられた。

20周年ライブ、幕開けを飾ったのは

初期からおなじみのSEであるゲイリー・グリッターの「Rock 'N' Roll Part 2」が流れ、黒いスーツ姿でそろえた氏原ワタル(Vo, G)、赤塚ヤスシ(B, Cho)、森田ケーサク(Dr, Cho)が登場。氏原のギターを合図に、ライブはメジャー1stアルバム「NEWOLD」の1曲目「ウォークマン」で幕を開けた。

氏原が「我々DOESのデビュー20周年記念ライブへようこそ! 会場のみんな、そして画面の向こうのみんな、楽しむ準備はできてますか?」と声をかけ、「レインボウ・セブン」「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」を畳みかけていく。ギターを高めに抱えてかき鳴らしながら歌う氏原の飾らない歌声、低く構えたベースでドライブ感を生み出す赤塚、力強くリズムを支える森田。3人の変わらないシルエットとともに、より強靱になったサウンドがライブハウスを揺らした。芯がブレていないからこそ、今の3人が演奏すればどの時代の楽曲にもリアルな今の鼓動が宿る。DOESのロックンロールが古くなることはない。

「今日はめでたい日だから、礼服でキメてみました」と黒スーツを示してはにかむ氏原から、ライブが2部制になっていることが告げられた。「前半は初期のマニアックな曲をやりたいと思うので、覚悟してください」と始まったのは「S.O.S.O」。13thシングル「夢見る世界」のカップリングで、かつて「ライブで聴きたい曲」のファン投票で1位を獲得した曲だ。赤塚のベースソロから氏原のギターソロが炸裂し、アッパーなビートに合わせて観客の声が沸く。ヘヴィなギターリフで跳ねる「ギンガムの街」など3人のグルーヴが高まるにつれ、会場の熱気もどんどん上昇していった。

「ひさしぶりにやる曲」と氏原の紹介に続いた「ブラックホール・シンドローム」からは、しっとり聴かせるゾーンへ。不器用な優しさのにじむ言葉とメロディが、オーディエンスの心に染みわたっていく。続く「ダンス・イン・ザ・ムーン・ライト」では、氏原の柔らかな声とメロウなギターソロが響きわたり、会場にロマンチックなムードが漂う。オーディエンスはバンドに身を委ね、キャリアを重ねたからこその表現力に酔いしれた。

宣言通りのマニアックなセットリストを経て、「ちょっと『銀魂』な感じでやってみますか?」と氏原がニヤリと笑う。そして、「斬り結び」「ブレイクダウン」と、アニメ「銀魂」のために書き下ろされた楽曲を投下。再始動後、映画「銀魂 THE FINAL」のタイミングで制作されたこの2曲は、作品とのシンクロ度がひときわ高い。「銀魂」の世界観とDOESのロックが融合して生まれる爆発力に、会場は一気にヒートアップしていく。「斬り結び」では「こぶしを突き上げろ」という歌詞に合わせてたくさんの拳が突き上げられ、「ブレイクダウン」では「ワッショイ!」コールが沸き起こった。勢いのままに、前半戦のラストを飾ったのは「KNOW KNOW KNOW」。赤塚は頭を振り乱して暴れ、森田のタイトなビートが全員を踊らせる。最後は氏原が刀のようにギターのネックを振りかざし、歪んだ音色を轟かせて締めくくった。

DOESアコースティックタイムから灼熱の後半戦へ

インターバルには過去から現在までのさまざまなオフショットがスライドショー形式で流れ、20年の歴史を反芻したところで後半戦へ。ラフな黒服に着替えた3人が姿を現し、赤い照明に照らされた「暁」で第2部がエネルギッシュにスタートした。

後半戦のハイライトとなったのはアコースティックタイム。ここでは氏原が手の骨を折った経験から生まれた「骨折り儲けの草臥れ損」、温かいメロディがアコースティックサウンドにぴったりな「光の街」、ブルージーに生まれ変わった「修羅」の3曲が披露された。「修羅」では、タンバリン担当の森田がセンターに立って観客を盛り上げ、最終的に氏原と赤塚も立ち上がってステージ際で楽器をかき鳴らす展開に。DOESならではのアコースティックセッションに大きな拍手が沸いた。

セットチェンジの間、観客とコミュニケーションを取りつつ、思い出話に花を咲かせる3人。「20年の中で一番の思い出は?」という話題に、赤塚が打ち上げでの失敗を挙げ、氏原からは「ミュージックステーション」に出演した際のエピソードが明かされた。笑いながら過去を振り返ることができるのは、今が充実している証拠だろう。

「後半の後半は派手にいこうよ」と氏原が煽り、8ビートが躍動する「刹那」でギアチェンジした3人。「これからの日々が輝きますように」と歌うエモーショナルな「夜明け前」から、アニメ「宇宙兄弟」のオープニングテーマ「夢見る世界」の雄大なサウンドへと広がっていった。

それぞれ楽曲が生まれた時代も背景も違えど、すべての言葉が今この瞬間に歌われることを待っていたかのような力がみなぎっている。「みんな、ロックは好きですか! ロックンロールが死なないように、この曲を」と氏原が添えた「ロックンロールが死んで」に込められた切実な思いもまた、2026年だからこその重みを持って響く。活動休止直前のアルバム「INNOCENCE」のラストナンバーであるこの曲に、ネガティブな印象を持っていたファンもいるかもしれない。しかし、「あるがままになるがままに 転がる石なら汚れない」という歌詞通り、DOESはDOESのままで20周年を迎え、今ここに立っている。まっすぐ前を見据えて演奏する3人と、全力で楽しむオーディエンスとの間に、確かな絆があった。そして、「もっとロックしようよ! 炎のように燃え上がろう“ってばよ!”」と、アニメ「NARUTO-ナルト- 疾風伝」オープニング曲「紅蓮」でさらにテンションを高め、本編を終えた。

この夜を越えて未来に歩いていきます

アンコールに呼ばれて再び登場すると、「みんなの声を聞きたいから、イヤモニはもういらんわ!」とイヤーモニターを外す3人。氏原いわく、イヤーモニターは近年増加した海外公演や大規模なライブに対応するべく取り入れたのだという。「昔気質なバンドなんで」と自嘲しつつ慣れたスタイルに戻り、「新曲でもやりますか!」と改めて構える。そして、メジャーデビュー記念日である9月6日にリリースしたばかりの最新曲「人間失格」が初披露された。DOESらしさと新しさが脈打つソリッドなロックンロールが、即効性を持って会場を盛り上げていく。「人間失格」というタイトルとは裏腹に、今を生き抜くためのポジティブなメッセージを届けた。そこからメンバーは「道楽心情」「僕たちの季節」「バクチ・ダンサー」とアニメ「銀魂」に提供したヒットソングを連投。会場全体が踊れや歌えやのお祭り騒ぎとなり、その景色を見渡す、まぶしいほど笑顔の3人。最後には氏原が倒れ込んでしまうほどの全力で駆け抜けた。

しかし、祭りの夜はまだまだ終わらない。熱烈な声に応えてダブルアンコールに突入し、「瞬間瞬間を精一杯生きて、精一杯楽しもう!」という思いを込めた「今を生きる」を経て、「『銀魂』の聖地でもある“かぶき町”の空が、いつも鉛色の空であるように、この曲を捧げます!」という氏原の口上から「曇天」へ。氏原が掻き鳴らすギターに森田のドラムが加わり、赤塚のベースとともに走り出す名イントロでフロアに火がつく。この日一番の狂騒が生まれ、そこにいる全員の笑顔を讃えるように銀テープが降り注いだ。

「みんなのおかげで本当に楽しかった!」と感極まった表情で「僕らDOES、この夜を越えて未来に歩いていきます。みんなの心の片隅に、僕らを置いてあげてください。よろしく!」と口にした氏原。「最後の曲は、一番最初の曲です。この曲からすべてが始まりました。そして、20年経ってここに来れました。何よりもファンの皆様がいてくれたからです。本当にありがとう!」と感謝を告げたあと、「未来に進んでいく僕たちに、明日は来るのか? 本当に来るのか? ……ああ、来るさ。最高の我々には、最高に明るい明日が必ず来る!」と断言して、メジャーデビュー曲「明日は来るのか」につなげた。楽曲が持つ初期衝動をガソリンに、渾身のラストスパート。すべてを出し尽くしてオーディエンスが飛び跳ねる中、3人はドラム台に集まり、目と目を合わせて最後の一音を重ねる。ロックバンド・DOESの歴史と現在地が刻まれた3時間半のライブは、大喝采のもとで終演を迎えた。

「人間失格」を皮切りに3ヶ月連続リリースされる新曲をはじめ、20周年イヤーは精力的な活動を展開していくDOES。新しい一歩を踏み出した彼らの未来に注目だ。なお、「DOES 20th Anniversary Live "Thanksloving!" in Zepp Shinjuku」の配信チケットは9月20日16:00まで販売中。アーカイブ映像は9月20日20:00まで視聴できる。

セットリスト

「DOES 20th Anniversary Live "Thanksloving!" in Zepp Shinjuku」2026年9月13日 Zepp Shinjuku(TOKYO)

01. ウォークマン
02. レインボウ・セブン
03. サブタレニアン・ベイビー・ブルース
04. S.O.S.O
05. ギンガムの街
06. 天国ジャム / heaven jam
07. 愛がみえた
08. ブラックホール・シンドローム
09. ダンス・イン・ザ・ムーン・ライト
10. 斬り結び
11. ブレイクダウン
12. KNOW KNOW KNOW
13. 暁
14. 夏の散歩道
15. 太陽病
16. 骨折り儲けの草臥れ損
17. 光の街
18. 修羅
19. 刹那
20. 夜明け前
21. 夢見る世界
22. ロックンロールが死んで
23. 紅蓮
<アンコール>
24. 人間失格
25. 道楽心情
26. 僕たちの季節
27. バクチ・ダンサー
<ダブルアンコール>
28. 今を生きる
29. 曇天
30. 明日は来るのか

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