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10-FEET、優しさにあふれた「壊れて消えるまで」ツアー東京公演

「10-FEET "壊れて消えるまで" ONE-MAN TOUR 2026」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。
9分前2026年09月24日 6:04

10-FEETが9月16日、ライブツアー「10-FEET "壊れて消えるまで" ONE-MAN TOUR 2026」の東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演を開催した。

優しさあふれる“お詫び”と“おまけ”

3月リリースのシングル「壊れて消えるまで」を携えて全国を回っている10-FEET。ツアーは5月25日にスタートし、10月3日の京都・京都市勧業館 みやこめっせ公演をもってファイナルを迎える。公演ごとにセットリストが大幅に異なるため、12公演目となるZepp Hanedaでも曲が始まるたびにオーディエンスは沸き続けた。

3人はおなじみの入場SE「そして伝説へ」をバックにステージに登場。TAKUMA(Vo, G)が「お前ら、覚悟しとけ」と口火を切ると、ステージの照明が暗くなる。その暗闇を切り裂くようにTAKUMAのラップのような勢いのいいボーカルが炸裂。2010年リリースの「hammer ska」がこの日の1曲目に選ばれた。

ライブ序盤、3人は「4REST」「Mr.Bullshit」といった2000年代の初期楽曲を中心としたセットリストを展開する。空気が変わったのは5曲目。ステージがオレンジ色に染められると、KOUICHI(Dr, Cho)がゆったりとしたリズムを刻み、「太陽4号」の演奏がスタート。NAOKI(B, Vo)はTAKUMAの優しいボーカルに寄り添うようにベースを奏でる。アウトロではTAKUMAが「優しさは想像力」「カッコええやつになれよ」「恥ずかしさを超えろ」とフロアに向かって次々と言葉を放っていった。オーディエンスが拳を上げながらTAKUMAの次の言葉を待っていると、「言葉足らずのあなたの言葉」とTAKUMAがギターを弾きながら口ずさみ、「アンテナラスト」へとなだれ込む。「淋しさに火をくべ」ではツービートのリズムに乗せて感傷的な言葉を届けた。

しんみりしたムードを一蹴するように、TAKUMAが「よっしゃ行こう!」と声を上げると、3月リリースのシングル「壊れて消えるまで」のカップリング曲「我主我主我主~Oh!Soccer!~」へ。言葉とメロディで観客の胸を打ってきた先ほどまでの空気とは打って変わって、タイトかつスキルフルな演奏でバンドの最新モードを見せつけた。しかしTAKUMAは演奏を終えるなり「めちゃくちゃ間違えた」とボソリ。「間違えたから、おまけで1曲やろうかな。何がいい?」とうれしそうな表情でオーディエンスに問いかけ、聞き取れたタイトルを挙げていく。そして「『LICENSE』ね。聞こえた」とギターを弾き始めると、NAOKIとKOUICHIもそこに加わり、探り探り、20年前に発表した懐かしい曲をプレイした。ぶっつけ本番の演奏にTAKUMAは「すごいよ! おじさんやのにえらい!」と大興奮。さらにもう1曲リクエストを募り、「間違えたらそこで試合終了な。いけるところまでやるわ」と、またもや初期曲「FUTURE」を演奏する。無事に演奏を終えるも、「ちょっとだけ間違えた。お詫びに今回のツアーでやっていないひさしぶりの曲を」と、NAOKIがメインボーカルを取る楽曲「the guide」を披露した。さらにTAKUMAは「俺ばっかりやから、お前もう1曲歌え」とNAOKIに告げ、NAOKIとの掛け合いが印象的な「my pet theory」を披露。おまけやお詫びと称して懐かしい楽曲が次々と繰り出される、優しさの詰まったブロックとなった。

3人の思いをまっすぐに届けた「壊れて消えるまで」

音数の多い「スパートシンドローマー」で巧みなバンドスキルをしっかりと見せたあと、「最近どう?」とオーディエンスに尋ねたTAKUMA。「うまいこといってへんやつに」とつぶやくと、彼はおなじみのギターリフを弾き始め、「RIVER」「第ゼロ感」「back to the sunset」と新旧の代表曲を続けてプレイした。

ライブ終盤を迎え、「あと6曲。アンコールも一気にやります。一発勝負!」とTAKUMAが気合いを入れ直すと、KOUICHIのカウントから「壊れて消えるまで」がスタート。シンプルな演奏とアレンジによって3人の思いがダイレクトに観客の心に届けられた。「ヒトリセカイ」を演奏したあと、TAKUMAは「調子悪いやつ、悲しい思いしたことあるやつ。お前にしか助けられへんやつがこの先絶対に出てくる」「お前の悲しみは丸ごとお前の可能性」と言葉を重ねて「蜃気楼」を続ける。そして「お前らを悲しませるやつがいたら、今すぐそいつのところに行っておっさん3人がボッコボコにしてやる」という優しい言葉を経て、突然CHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」を歌い出す場面もありつつ、10-FEET流の「YAH YAH YAH」とも言うべき楽曲「その向こうへ」を繰り出した。

「goes on」でライブはフィナーレを迎えたと思いきや、TAKUMAは「おまけ!」と言い放ち、「1sec.」を滑り込ませる。さらには「気いつけて帰れよ。幸せになれよ!」という言葉とともに「DO YOU LIKE...?」もお見舞い。すべての楽曲の演奏が終わったあともメンバーはピックやタオルを客席に投げ入れながら、観客とコミュニケーションを取り続けた。それでも足りないとばかりに、TAKUMAはどこから手に入れてきたのか養生テープをちぎって渡す始末。3人は最後まで笑いと優しさで会場を包み、ライブに幕を下ろした。

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