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WANIMAが熊本で届けた熱き思い、ワンチャンフェスが今年も幕

熊本「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2026」よりWANIMAのステージ(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])
16分前2026年09月28日 3:01

WANIMA主催の野外音楽フェスティバル「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2026」が9月26、27日に熊本・熊本県農業公園カントリーパークで開催された。この記事では2日目公演の模様をレポートする。

2022年9月にWANIMAの地元・熊本を舞台に初開催され、今年で記念すべき5年目を迎えた「ワンチャンフェス」。両日ともにソールドアウトして合計約5万人が来場し、時折大雨に見舞われながらも豪華アーティストの競演を楽しんだ。2日目公演にはWANIMAに加えPaledusk、HANA、MONGOL800、サンボマスター、ONE OK ROCK、UVERworldが出演した。

Paledusk

開演前に一時強く降った雨も開演時間には落ち着き、「1CHANCE FESTIVAL」の2日目は無事幕を開けた。この日のトップバッターは先日John(B)の再加入が発表され5人組となったPaledusk。「どんぐらいやれる、熊本? いくぞ!」。そんなKAITO(Vo)の言葉とともに「AREA PD」でキックオフされたライブは、続けて繰り出された「SLAY!!」で早くも最高潮を迎えた。「ヤバいことになりそうだな」と笑うKAITO。その言葉通り、「NO WAY!!」「Blue Rose」と楽曲を畳みかけるたびに、会場の熱気はぐんぐん増していった。とはいえこのバンドは熱いだけではない。同じ九州の福岡出身のバンドとしてWANIMAへの感謝と、彼らが熊本にこれだけのフェスを作り上げたことへのリスペクトを真摯に表明するKAITOの言葉には誠実さがにじむ。そして「またここに帰ってきますんで、お前らも元気で過ごせよ!」というメッセージとともに届けられたラストソングは「HUGs」。DAIDAI(G)のドラマチックなソロに乗せてシンガロングが美しく広がった。

HANA

再び雨足が強まった頃に登場したのは、白を基調としたスタイリッシュな衣装をまとったHANA。昨年に続いて2度目の出演となる彼女たちは強いまなざしを観客へ向けて「Tiger」をアカペラで歌い始める。雨の勢いに負けじと圧倒的な歌唱力を提示し、1年経ってより成長した姿を熊本の地で見せつけた。さらに磨き抜かれたラップスキルが光る「ALL IN」「NON STOP」を続けて披露。情熱的な「Burning Flower」で観客のボルテージを引き上げたところで、KOHARUは「去年に引き続き、またここで皆さんと音楽ができていることを光栄に思います。雨ヤバいけど、声で思いを届けるから!」と宣言し、アッパーな「Cold Night」へつなげる。降りしきる雨をものともせず、HANAはステージの端から端まで足を運んで観客を盛り上げた。親しみのあるかわいらしいMCを経て、HANAはグッとギアを入れ替えてクールに「BAD LOVE」を披露。ラストの「ROSE」ではCHIKAが「あなたの幸せを心から願って歌っているやつらがここにいます!」と叫んで力をふり絞るように絶唱し、オーディエンスの心を打ってステージをあとにした。

MONGOL800

「1CHANCE FESTIVAL」に欠かせないバンドのひとつ、MONGOL800が今年もカントリーパークに帰ってきた。「ワンチャンフェス、あーそびーましょー!」と叫んだキヨサク(Vo, B)の声に、サポートのKuboty(G, Cho)のリフが重なり、「あなたに」が鳴り響いた瞬間から、会場はシンガロングに包まれる。「ちばりよー、ワンチャンフェス!」。雨の中でも全力で楽しむ熊本のオーディエンスに向けた、キヨサクからのエールだ。そしてダンサー・粒マスタード安次嶺も参加しての「DON'T WORRY BE HAPPY」でハッピーなバイブスを振り撒くと、「OKINAWA CALLING」が熊本に沖縄の風を連れてくる。粒が両手で作るWANIMAの「W」ポーズが一面に広がる。さらに続く「SOUTH WEST BEACH!!」では全員でタオルを回して、最高の一体感が生まれた。バンド全員で歌って踊る「TRY ME~私を信じて~」のカバーを終えると、粒も去り、ライブも終盤。みんなで声を合わせて「小さな恋のうた」を歌うと、最後に夏の思い出を心に刻むような「少年時代」が響き渡った。

サンボマスター

初出演のサンボマスターは雨が上がった頃にステージへ。「ヒューマニティ!」で演奏をスタートさせると、山口隆(Vo, G)が「初出演のアーティストは盛り上がらない協会の皆さんじゃないですよね? いきますよ!」と煽り、小気味いいリズムで序盤からオーディエンスの体を揺らす。山口は熱のこもった口調で、「“あの日”から2カ月間、すべてのライブで『熊本にエールを送れる人!』って言い続けてきたんだ!」と叫び、「全員優勝」のコール&レスポンスで会場の一体感を高める。そのままキラーチューン「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」を放ち、愚直なロックンロールを鳴らして熊本にエールを送った。そして山口の「今からの時間、伝説が始まります!」という前置きから呼び込まれたのはKENTA(WANIMA)。2組は「できっこないを やらなくちゃ」でコラボレーションし、楽しげに音を重ねる。そしてお互いに「WANIMA愛してるぜ!」「サンボアイラブユー」と愛を伝え合い、ピースフルなムードでカントリーパークを満たした。

ONE OK ROCK

昨年は未出演だったものの本フェス常連のONE OK ROCKは、さっそく「Make It Out Alive」でラウドロックサウンドを鳴らす。さらにキラーチューン「完全感覚Dreamer」を繰り出すとイントロからクラウドサーファーが続出。Taka(Vo)の手加減抜きのソウルフルな歌唱にオーディエンスは沸き立った。そしてTakaがステージにAwich、CHICO CARLITO、Paleduskを呼び込み、バンドYAOとして今年7月リリースのデビュー曲「777」をプレイ。YAOは徐々にライブを重ねてきたことを示すように、息の合ったグルーヴを生み出した。続く「C.U.R.I.O.S.I.T.Y.」では鬼気迫る熱演でカントリーパークに爪跡を残す。重厚感のあるサウンドに沖縄民謡のエッセンスを加えた「ありふれた世界の果てに」では、Taka(Vo)が曲調に沿ってこぶしの効いた歌声を響かせ、沖縄出身のAwich、CHICO CARLITOは思いの丈をぶつけるような口上でラップを繰り出した。YAOのパートを経て、Takaは5年にわたりフェスを開催し続けているWANIMAへ賛辞とリスペクトを送り、最後に「The Beginning」の演奏に乗せて熱い思いをWANIMAや観客に届けた。

UVERworld

本フェス皆勤賞のUVERworldは、熱気あふれるリハーサルからステージをあとにすることなくシームレスにライブ本編へ突入。「PHOENIX AX」では迫力のあるパフォーマンスに彩りを添えるようにステージで火柱が上がり、カントリーパークの温度をさらに上昇させる。スタイリッシュなサウンドとTAKUYA∞(Vo)が吹くハーモニカの音色が印象的な「NO MAP」、バンドが25年走り続けてきた矜持がにじむ「PRAYING RUN」の演奏が終わる頃には、空には晴れ間がのぞき始めた。明るくなってきた空の下で披露された「IMPACT」ではTAKUYA∞が客席エリアへ。彼は観客に支えられながら力強く歌い上げたあと、「5年連続、皆勤賞やらしてもらってます。熊本が大変な時期に集まってくれてる皆さんに、ブッ刺して抜けねえ、UVERworldの大切な曲、最高の曲を残していきます!」と前置きして「EN」を披露。エネルギッシュなプレイを通してオーディエンスや熊本を鼓舞する。UVERworldは最後に「Bye-Bye to you」をまっすぐ届け、TAKUYA∞が「WANIMAに最高のバトンを渡すよ!」と晴れやかな表情で言い残してステージをあとにした。

WANIMA

雲の隙間から夕陽が差し込むカントリーパークのステージに登場したKENTA(Vo, B)、KO-SHIN(G)、FUJI(Dr)。鍛え上げた鋼の肉体を見せつけるKO-SHINに加えて、KENTAも上半身裸で気合がみなぎっている。「あとは楽しむだけやぞ!」というKENTAの言葉を合図に始まった「BIG UP」がオーディエンスをのっけからブチ上げると、「今日さ、ワンチャンフェス最後やけど、どんな夜にしたい?」と問いかけて「オドルヨル」へ。爆音を鳴らす3人はみんな気持ちの入った、それでいてとても楽しそうな、いい表情をしている。そんな3人がステージから放つ熱が会場中に伝播して、うねるようなジャンプの波が広がっていく様は圧巻だ。

「Do Gang」を終えて「晴れたぞ!」とKENTA。「十分だった」を披露しながら「俺らは雨にも風にも負けんやろ! 熊本に生まれたこと誇りに思うやつ!」と呼びかける声に力強い歓声が上がり、会場中でタオルが回る。そのまま「いいから」で全員の声を合わせ、もっともっとと両手を振り上げて煽るKENTA。そしてライブは本編最後の曲へ。「ともに」を歌うKENTAの声はますます感情をあふれさせ、泥だらけになったオーディエンスの声がその感情を増幅させる。KENTAが歌い終えて「熊本!」と叫びながらベースを掲げる。すさまじい熱演の余韻は、曲が終わり3人がステージから去っても、まったく冷めなかった。

「あとちょっとだけ、この贅沢な時間味わっていいですか?」。アンコールの声に飛び出してきたKENTAがステージの端から端まで走ってオーディエンスに話しかける。「開催するのにめっちゃくちゃいろいろあったんやけど、開催決めてから、みんなとチームでひとつになってやってきました。今日みんなここで集まってくれて本当にありがとう。でも、今日来れんかったやつもいっぱいおるけんさ、よかったらみんなライト照らして、全国から集まったアーティストと『ワンチャンフェス』作ったよって、動画撮って送ってあげてください」。そしてスマホのライトが美しい光景を描き出す中、熊本のために作られた曲「りんどう」を歌い始めた。揺れる光に合わせるように、ステージを吹き抜ける風がベースアンプの上に置かれたりんどうの花を揺らす。曲が終わるととても穏やかで優しい拍手が広がった。そして「また来年、成長して、生きて会えますように! たくさんある日本語からこの言葉を贈ります。熊本、またな!」と最後に「またな」を届ける。再会を約束するようにKENTAとオーディエンスが手を振り合って、2日間のフェスの幕が下りた。

KENTA 終演後コメント

痺れました……。 5周年ということもあったし、地震の影響もあって開催するかどうか本当に考えましたけど、開催するって決めてからは、熊本の皆さんからの「開催してくれてありがとう、行くよ」っていう言葉に支えられました。出てくれたアーティストがバトンをつないでくれたあのステージから見た景色はちょっと忘れられないです。 今日は雷雲も雨も来たけど、みんなの日頃の行いがよかったからか、アーティスト、スタッフさんの協力のもと、本当に素晴らしい1日になりました。こんな贅沢な1日ないんじゃないかなって思います。

あと、KO-SHINがヘルニア抱えながらやりきるって決めてトレーニングしていたから、俺も腰が治ったからやりきろうと思って、この「ワンチャンフェス」に向けて本当に気合入れて、1日1日トレーニングを積み重ねてきました。だからターン的には来年はFUJIくん。でも俺とKO-SHINでもギリギリやったから、たぶん無理やと思う(笑)。

セットリスト

「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2026」2026年9月27日 熊本県農業公園カントリーパーク

Paledusk

01. LOSE YOURSELF
02. AREA PD
03. SLAY!!
04. NO WAY!!
05. Blue Rose
06. PALEHELL
07. RUMBLE
08. HUGs

HANA

01. Tiger
02. ALL IN
03. NON STOP
04. Burning Flower
05. Cold Night
06. Blue Jeans
07. BAD LOVE
08. ROSE

MONGOL800

01. あなたに
02. DON'T WORRY BE HAPPY
03. OKINAWA CALLING
04. SOUTH WEST BEACH!!
05. TRY ME ~私を信じて~(オリジナル:安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S)
06. 小さな恋のうた
07. 少年時代(オリジナル:井上陽水)

サンボマスター

01. ヒューマニティ!
02. 輝きだして走ってく
03. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
04. Future is Yours
05. できっこないを やらなくちゃ
06. 花束

ONE OK ROCK

01. Make It Out Alive
02. 完全感覚Dreamer
03. 777
04. C.U.R.I.O.S.I.T.Y.
05. ありふれた世界の果てに
06. Stand Out Fit In
07. The Beginning

UVERworld

01. PHOENIX AX
02. NO MAP
03. Eye's Sentry
04. PRAYING RUN
05. IMPACT
06. EN
07. Bye-Bye to you

WANIMA

01. BIG UP
02. オドルヨル
03. Die on Young fellow
04. Do Gang
05. 十分だった
06. いいから
07. ともに
<アンコール>
08. りんどう
09. シグナル
10. またな

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