9月16日にミニアルバム「LOVE ENG!NE」をリリースしたM!LKが、音楽ナタリーの取材に応じた。
「時空超えてユニバース」は「2026年のM!LKを飾るような曲」
「LOVE ENG!NE」は、「イイじゃん」「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」のスマッシュヒットで一躍お茶の間の人気者となり、リリースのたびに世間の注目を浴びるM!LKの最新作。「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」に続く、“愛”をテーマに描く3部作の完結編として制作された「時空超えてユニバース」をリード曲に、配信リリースされた「アイドルパワー」「You!Joy!Parade!」、新曲の「Don't let me down!」「僕のすべては君のもの」の5曲を収録。さらに、ソロ盤には「モー烈モー進!リリースプロジェクト2026」でM!LKがリリースした3つのユニット楽曲がそれぞれの盤の6曲目に収められている。
まずリード曲の「時空超えてユニバース」について、リーダーの吉田仁人は「『好きすぎて滅!』『爆裂愛してる』と来ましたけど、愛をテーマに歌う楽曲の“集大成”が一旦来たんじゃないかと」とひと言。「好きすぎて“滅りそう”になって、宇宙を照らして、次は時空を超えちゃったので(笑)。愛の規模が一番デカいなと思います。衣装含めかなり強い、2026年のM!LKを飾るような曲なのかなと思います」と印象を口にする。今回のミニアルバムについて「タイトルが『LOVE ENG!NE』になる前から“人の原動力に”というテーマがあって」と明かした彼は「そんな作品の表題を飾る曲なので、『すべての感情のスタートは愛だ。愛こそがすべての原動力だ』と歌うこの曲が(リード曲として)ハマった感じですね」と楽曲制作の経緯を語る。
「『時空超えてユニバース』なんて、ふざけてる曲と思いがちじゃないですか。でも、今を生きる希望をくれる曲なんです」と口にしたのは佐野勇斗。「僕は1番のAメロとBメロが特に好きなんですけど、冷蔵庫の中のアイスとか、自分の好きな新作の次回予告とか、小さな楽しみを歌っていたりもして」と続けると、吉田は「人に対する愛だけじゃないんだよね。自分が大切に思うもの、すべてへの愛」と言葉を重ね、曽野舜太も「その愛の力が、人を未来へ突き動かしてくれるっていうコンセプトです」と解説する。塩﨑太智も、自身が歌う「冷凍庫の中 買い置きしてるアイスも」というフレーズがお気に入りだそうで「自分もよくあるんですよ。仕事が忙しい中でも、頼んでおいた食べ物や飲み物がこのあと届くっていうワクワクでがんばれるし、そういう楽しみで毎日楽しく生きることができてるので」と笑顔。吉田が「太智がそういうの一番多いかもね」と声をかけると、塩﨑は「そう。ちっちゃな幸せが自分にとってけっこう大切だったりする。そういうのが重なって、毎日の原動力になっていくので。歌詞になっているのがすごく素敵だなと思いました」と思いを語った。
「待って…。」に込められた奥深いメッセージ
山中柔太朗が明かしてくれたのは、サビ前の印象的な決めゼリフ「待って…。」に関するエピソード。セリフの案がほかにも多数ある中から「待って…。」が選ばれたという。吉田が「ほかに出た案教えてよ、1個くらい」とリクエストすると、「中には『キランッ!』っていうのがありましたね。僕はけっこう気に入っていて、レコーディングもしたんですよ」と山中。それでも「待って…。」を最終的にセレクトした理由について、「今の時代、なんでも“速い”じゃないですか。全部が1.5倍速で。そういう時代に、あえて待たせるっていう面白さを持たせてます」と説明する。「待って…。」のひと言の奥に込められたメッセージに、塩﨑は「いや、わかるよ。時代がすごいスピードで流れていくし、流行りもね」と、吉田は「含み、多っ!」と反応していた。
空を飛ぶM!LK、山中のこだわり
「時空超えてユニバース」は作詞にMUTEKI DEAD SNAKE、作曲に浅野尚志、振付に槙田紗子と、「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」を手がけた磐石の布陣で制作された(「爆裂愛してる」の作詞は浅野が担当)。槙田による振付について、吉田が「僕が好きなのはイントロや間奏に出てくる、空を飛んでいる動き。(実際に動きながら)『これなんですか?』って先生に聞いたら『空を飛んでいます』と言われて、『なるほど!』って言いました」とお気に入りポイントを明かす。すると、山中は同じ“空を飛ぶ”ポーズで円を描くように走る「Lalala…LOVE」の動きについて「あの走ってるところは僕の案なんですよ」とひと言。「もともとのポーズは飛行機(両腕を横に広げる)みたいだったから、こっち(両腕を後ろに反らす)はどうですか?って提案したんです」と明かすと、この事実を知らなかったという佐野は「えっ、そうなの!?」と目を丸くした。
「LOVE ENG!NE」5人の推し曲は?
バラエティ豊かな楽曲群の中から特に語りたい“推し曲”をそれぞれに聞くと、佐野は即座に「Don't let me down!」を挙げ「すごく足掻いてる、上を目指している感じが好きだなと思うし、特に舜太が歌ってる落ちサビが好きです。『足掻いて 足掻いて もがいて もがいて 最前線』のところ」とコメント。山中が「『足掻いてたなあ』って思うよね」と反応すると「俺らも足掻いてたからね。それを舜太が歌うっていうのがいいです」と続けた。そんな山中は「SANO(YUUKI)とYamanaka(Kyosuke)のタッグで作っている曲」と「僕のすべては君のもの」をピックアップ。「これは本当にメロメロソングだよね。メロいメロウソング。こういうチルっぽい曲って意外となかったし、M!LKとしての新しい一面を見せられるなって」とお気に入りの理由を語る。歌詞カードを読みながら「歌詞はけっこう重いですよね。『重いなあ』と思いながら歌ってます」と山中が言うと、吉田は「俺的に許せないところが何個かありますけどね。『今から会いたい』って連絡来て、行って寝てたらキレるやろ! ケンカしたらすぐどっか行くし!(笑)」とツッコミを入れながら歌詞をたどる。山中が「振り回されてるってことだね」と楽曲の世界観を解釈すると、曽野も「それがいいんだろうね(笑)。“振り回されたい系男子”の歌」と続いた。
「じゃあ舜太、『罪と罰』のこと言って!」という佐野のリクエストを受け、曽野が挙げたのは佐野と吉田のユニット曲「罪と罰と雨とキス」。「本当に話してくれるの?」と笑う吉田の横で、曽野は「この曲、やっぱり好きです。コラボユニットでしか見られない雰囲気もありますし、2人の対比とハモりと……特に『底のない螺旋階段を下りて』のところとか、めちゃくちゃ好きです。MVもすごくよくて。普通に家で流してます」と、お気に入りのポイントを佐野と吉田に伝えていく。山中が「舜太、この曲本当に好きだよね」と声をかけると、曽野は「好きですね。『いいアーティスト見つけちゃったな』って感じ!」とひと言。山中と塩﨑が「イエ~イ!」と盛り上がる中で、吉田は「いや、同じ同じ! 同じ屋根の下!」とツッコミを入れていた。
続いて吉田は、塩﨑のソロ曲「しおざきわんだーらんど」をプッシュ。愉快で元気いっぱいな歌詞に触れつつ「ほかに誰がこの曲を歌えるか?って言ったら、誰もいないので。“まさしく塩﨑太智”で、あまりにもキャラソンすぎるんですよね。太智がいなかったらこの世に生まれてこなかった曲だと思うし、オリジナリティとアイデンティティが乗りまくってるのがすごいですね」と、彼らしい視点でこの曲の独自性を称える。そんな塩﨑は、曽野と山中のユニット曲「真・運命」を推し曲として選択。「すごくキザな感じの曲で、M!LKの中だけじゃ表現できない、違った一面を2人が出してる。セリフっぽい歌い回しも多くて、2人の表現がちょっと2次元のような感じもするのが面白いなと思います」とお気に入りのポイントを語った。
リーダーが明かす、今のM!LKのムード
昨年リリースの「イイじゃん」をきっかけに大ブレイクを果たしたM!LK。その後も「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」とメガヒットを連発、さらにはドラマやバラエティ番組などでも多彩な表情で視聴者を楽しませる彼らに世間が向ける注目度は高まるばかりだ。熱狂の渦中で怒涛のような日々を過ごす5人の、今現在のムードは? そんな問いを投げかけると、リーダーの吉田から返ってきたのは「でも、ずいぶんと朗らかじゃない?」という言葉。「朗らかだし、セクシーでもある……」と言った最年少・曽野のボケに山中が「気持ち悪いな(笑)。感じたことないわ!」とツッコむ中、吉田は「逆に『イイじゃん』や『好きすぎて滅!』あたりのほうがドタバタしていましたね。今は、あのときのドタバタに“楽しさ”が乗ってる感じがあって」と続ける。佐野と塩﨑は「そうだね」と吉田の言葉にうなずき、山中は「ちょっと慣れてきたのもあるのかもしれない。どうすれば余裕を持って自分たちを表現できるかっていうのが、ちょっとわかってきた気がする」と分析。曽野も「『好きすぎて滅!』がヒットした当初は初めての出来事がいっぱいだったんですけど、今は『これはこういう感じかもな』みたいに感覚がつかめてきたところがあって。みんながそれぞれのペースで動けていますね」と語った。そして、そんな5人が“リフレッシュ”するひとときは、「楽屋での5人の会話」であることを塩﨑が明かす。「さっきもそうやって過ごしていたんですけど、楽屋でみんなで適当にしゃべる、そういう瞬間が面白かったりするので」。塩﨑がそう言うと、曽野は「楽屋でリフレッシュしてます」と笑顔を見せた。
“大気圏突破”のM!LKの向かう先
「時空超えてユニバース」の冒頭を飾るのは「無限D愛 大気圏突破」というフレーズ。「日本を元気に」というテーマを胸に、大きな愛を抱え“大気圏突破”の勢いで今を駆け抜ける5人はこの先どこへ向かうのか。「どこへでも行けるよね」と言った曽野、「もう1回地に足を着けようか」と言った塩﨑、それぞれの言葉にそれぞれが深くうなずく中、吉田は「今こうして、“トンチキ”でM!LKのカラーを知ってもらえたからこそ、新しい曲調に挑戦してみるのもいいかもしれないですね。さまざまな雰囲気の曲でもチャレンジできたらいいなと思いつつ……」と思いを語る。塩﨑は「『日本を元気に』っていう僕たちの主軸は変わらずにね」と言葉を重ね、リーダーはこれに「そう。そこは変わらずにいきたいですね」と応じた。


