夢限大みゅーたいぷのフリーライブ「TVアニメ『バンドリ! ゆめ∞みた』放送記念フリーライブ『新宿着陸計画』DAY2」が9月25日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で行われた。
ついに着陸した新宿
仲町あられ(Vo)、宮永ののか(G)、峰月律(G)、藤都子(Key)、千石ユノ(DJ, Manipulator)からなる5人組バンド・夢限大みゅーたいぷは、2023年に次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」内で結成された“夢(バーチャル)と現実(リアル)を飛び越える”バーチャルガールズバンド。これまでにLive2Dを使用したバーチャルでの活動や音源リリース、リアルライブなどを通じ、着実にファン層を拡大してきた。今年7月には彼女たちを題材としたテレビアニメ「バンドリ! ゆめ∞みた」が全13話放送され、認知度が飛躍的に上昇。本公演「新宿着陸計画」はアニメ放送を記念したフリーライブとして行われたもので、YouTubeでの無料配信も併せて実施された。
8月に東京・東急歌舞伎町タワーステージで開催予定だった「DAY1」が荒天により中止となったこともあり、この日の「DAY2」にはリベンジを期する熱心なファンが殺到。開場直後から異様な熱気をフロアに充満させ、落ち着かない様子で開演の時を待ち構えた。やがてほぼ定刻どおりに場内が暗転してオープニングSEが響きわたると、堰を切ったように地鳴りのような歓声が湧きあがり、客席のあちこちで色とりどりのペンライトの光が揺らめき始める。そこへ、宮永を先頭にゆめみたの5人がスネーキングの体勢であたりを警戒しながら抜き足差し足でステージに現れて笑いと歓声を誘ったのち、ギニュー特戦隊よろしくフォーメーションを組んでポージング。大喝采を巻き起こし、たちまちオーディエンスの心を鷲掴みにした。
「TearJerker」で幕を開けたステージは、のっけから会場のボルテージを最高潮にまで引き上げる。仲町がエモーショナルなボーカルをオーディエンスの耳と心に突き刺せば、宮永はお立ち台に片足をかけるギターヒーロースタイルでソロプレイを披露し、峰月が厚みのある音色のコードストロークで下支え。藤と千石はステージ後方から鍵盤とリズムトラックで援護射撃を続け、それらが渾然一体となることで、完全生演奏とも完全オケ音源とも異なる独特のゆめみたサウンドが形成される。そんな彼女たちのパフォーマンスに呼応して、フロアからは大声量のシンガロングがバンドの演奏音をかき消さんばかりの勢いで届けられ、みるみるうちに熱狂のライブ空間が形作られた。
ここからの旅路も一緒に行こう!
「新宿着陸計画、成功させるぞー!」の掛け声を契機にハイテンションに畳みかけられた「みゅーたんとミュータント」「超惑星Xへの旅」に続いては、MCでの自己紹介の流れからショルダーキーボードを抱えた藤がステージ前方へ。彼女がフィジカルトレーニング指南を行うリスナー参加型ナンバー「LET'Sあちあちトレーニング!」で会場の一体感を倍加させたのち、5人はアニソンロックテイストの「コハク」、ライブ初披露となったアニメ第13話挿入歌「in my words」を続けざまにプレイ。メンバーカラーのスポットライトがそれぞれに照射される演出や、拡声器を用いた仲町のセリフパートなども交えながら、オーディエンスをゆめみたワールドへと順調に引きずり込み続けた。
その後も、楽屋の差し入れが巨大な唐揚げだったという喜びの報告なども挟みながら、「僕たちにとっても大切な、大好きな曲」と仲町が語る「チューニング」、ソロ回しならぬ“早口言葉回し”が繰り広げられる「どんがらがっしゃん」、藤の3連符オルガンソロが炸裂する「夢現妄想世界」、エスニックテイストのラウドパンクナンバー「コミュ着火Fire!」など個性的な楽曲群が次々に投下されていき、いつしかライブは大詰めに。ラストナンバーの披露前には、メンバー5人それぞれから改めて挨拶が行われた。
先陣を切った千石が「これからも夢限大みゅーたいぷはもっともっと成長して、みんなを巻き込んで大きくなっていけたら」との決意を口にすれば、「新宿に降り立ったということは、ここからさらに地球全体に行き渡るってことですよ」とやや飛躍気味の自説を展開する藤が「皆さん、覚悟しなさい! 覚悟しろー!」と絶叫。これを受けて峰月も「新宿に着陸したけど、まださらに行ったことのないところに着陸し続けますので」と展望を語り、「宇宙の果てまで大きくなっていけたら」という果てなき野望を打ち立てた。
宮永は「違う人生をたどった同士がこうやって、ヒュッと夢限大みゅーたいぷという場所で交わる。それって人生をともにしてるってことじゃん!」の言葉でフロアを沸かせたのち、「ここからの旅路も一緒に行こう! 一緒に地球を目指そう!」と藤の理論を引用。最後に仲町がアニメの劇中キーワードである「夢はパワー」を引き合いに夢見ることの重要性を説きながら、「アニメ軸のぼくたちも『アワーノーツ』(9月24日に配信されたスマートフォン向けゲーム)のぼくたちも、今みんなの目の前にいるぼくたちも、全部の気持ちを携えて音楽に変えていきます」と言葉に力を込めて喝采を浴びた。
そして仲町の音頭によって行われた会場全員での曲振りを契機に、ラストナンバーであるテレビアニメ「バンドリ! ゆめ∞みた」オープニングテーマ「これはぼくたちの生存のあらすじ」の演奏がスタート。オーディエンスが発する声援のボリュームはこの日の最大値を更新し、フロアはうねるように大きく波打ち続ける。最後には客席も含めた一斉ジャンプでのフィニッシュが決まり、短時間ながら濃密な内容を詰め込んだステージに華々しく終止符が打たれた。
セットリスト
夢限大みゅーたいぷ「TVアニメ『バンドリ! ゆめ∞みた』放送記念フリーライブ『新宿着陸計画』DAY2」2026年9月25日 Zepp Shinjuku(TOKYO)
01. TearJerker
02. みゅーたんとミュータント
03. 超惑星Xへの旅
04. LET'Sあちあちトレーニング!
05. コハク
06. in my words
07. チューニング
08. どんがらがっしゃん
09. 夢現妄想世界
10. コミュ着火Fire!
11. これはぼくたちの生存のあらすじ

