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FANTASTIC◇CIRCUS全国ツアー完走、車椅子から立ち上がった石月努「今日は新しい誕生日」

FANTASTIC◇CIRCUS(Photo by Sana Harukawa)
21分前2026年10月14日 9:03

FANTASTIC◇CIRCUSの全国ツアー「FANTASTIC◇CIRCUS LIVE Tour 2026【_ ADD ROCK FOR LIFE_】season2.」の最終公演が、10月12日に東京・豊洲PITにて開催された。

退院直後のツアーファイナル

6月にリリースされた2枚のリテイクアルバム「Not Greatest Hits ADD TO ROCK FOR LIVE【DISC_FANATIC】」「Not Greatest Hits ADD TO ROCK FOR LIVE【DISC_CRISIS】」を携え、7月17日にスタートしたこのツアー。昨年11月に石月努(Vo)が難病の特発性大腿骨頭壊死と診断されながらも、バンドは満身創痍で各公演に臨み続けてきた。9月26日のツアーセミファイナルを終えたあと、石月は人工股関節置換手術のため入院することを発表。9月30日に無事手術を終えると、安静を保ちながらリハビリの準備を進め、公演直前の10月10日に退院した。手術から12日後、退院から2日後にどんなパフォーマンスを見せるのか、会場に集まったファンは石月およびFANTASTIC◇CIRCUSのステージの行方を見守った。

車椅子から立ち上がった石月努に大歓声

会場暗転後にサポートメンバーのNATCHIN(B / ex. SIAM SHADE)、LEVIN(Dr / La'cryma Christi)、Kiyohito(Manipulator)が所定の位置につくと、続いて花などで派手な装飾が施された車椅子に乗った石月と、その車椅子を押しながらkazuya(G)がステージに登場。会場が温かな拍手で包まれると、石月の「豊洲、ロックンロール!」の第一声から、ライブは「Behind」で勢いよくスタートした。車椅子に座ったまま歌う石月だが、時に右足でリズムを取りながら伸びやかな歌声を届けていく。その勢いは、続く「火の鳥」で一気に加速。無数のレーザーが会場中を飛び交うなど、派手な演出とともにオーディエンスの高揚感を煽っていく。さらに、最新リテイクアルバムに収録された新曲「輪廻スペクター」「BUG LIFE」が連発されると、フロアの熱気は急上昇し、この日最初のクライマックスを迎えた。

この日はライブ向きの楽曲を中心にセレクトしたリテイクアルバム2枚の収録曲に加え、FANATIC◇CRISISのヒットシングルも豊富に織り交ぜた、スペシャルなセットリストを用意。石月の「ようこそ! 会いたかったよ。今日はいつもと変わらず、楽しんで帰ってちょうだい。いいかい?」という短いMCに続いて、「Rainy merry-go-round」のイントロが響き渡ると、客席からは喜びの声が湧き起こる。以降もkazuyaの切れ味鋭いギターリフが印象的な「SLEEPER」、ジャジーなピアノをフィーチャーした「BLUE ROSE」、オーディエンスが一丸となってタオルを回す「BE YOU」と、緩急に富んだ選曲で観る者を大いに楽しませ続けた。

「BE YOU」のエンディングで、車椅子がステージ前方に伸びた花道に移動すると、石月が車椅子から床に倒れ込んでしまうハプニングが発生。ファンが固唾を呑んで見守る中、会場にベートーベンのピアノソナタ「月光」が流れ始める。すると、杖を手にした石月がその場で立ち上がり、そのまま「メビウスリング」を歌い出す。杖も手放し、自力で立つその姿に、客席からは熱い声援と拍手が送られる中、石月は「もっとこいよ!」と煽るなどして、健在ぶりを見事にアピールしてみせた。

「メビウスリング」を歌い終えると、石月は「ちょっとお話しさせてください」とここまでの道のりについて独白。昨年、特発性大腿骨頭壊死と診断されて以降の生活を「(肉体的に)人生で一番のつらさ」だったと振り返り、今回の手術についても「けっこうな大手術。でも、完璧にオペが成功して。機械の体を手に入れました」と冗談を交えながら説明した。また、多くの患者が車椅子や杖を使って退院する中、石月は自力で歩いて退院したと告げ、「病院内でも最短最速と噂になりました」と笑顔を見せ、フロアは温かな拍手で包まれた。

「『じゃあ、なぜ最初から立って歌わなかったんだ?』と思いますよね」という疑問に関しては、医師から「走ったり、飛んだり跳ねたりしないこと」「2時間以上は立ち続けないこと」と制限を設けられていることを明かし、演出の意図を説明した。そして、「必死にこの1年を回収して、エンタテインメントに変えていこう、という気持ち。今日は快気祝いであり、ある意味新しい誕生日と思っております」と力強く宣言し、「CODE NAME "BUTTERFLY"」からはステージ上に立ったままライブを継続した。

「今日みたいなライブは作れない。伝説の夜です」

それまで定位置で演奏していたkazuyaとNATCHINも、「HYSTERIC EARTH」からはステージ上を動き回りながら派手なプレイを見せていく。途中、石月が「俺たちが歩んできた道は間違ってなかったと思っています。意図して作ろうと思っても、今日みたいなライブは作れない。伝説の夜です」と口にすると、バンドの演奏はさらに勢いを増し、石月も激しくパワフルな歌声を轟かせる。ライブ終盤には、「来年でメジャーデビューから30年、僕も来年で50歳。これからの活動がどうなるかわかりませんけど、僕らは王道でいきます。今後ともよろしく!」と石月が表明してから「LIFE」を披露し、会場中から大合唱が湧き起こる場面もあった。

アンコールでは、kazuyaが「今日は素敵な景色を見せてくれて、本当にありがとうございます」と感謝を告げるひと幕も。そして、リズム隊セッションを挟んで、石月の「みんなで幸せになろう!」を合図に「Maybe true」から再び怒涛の展開へ突入する。パンキッシュな演奏の合間にkazuyaがセクシーなギターソロを奏でる「SUPER BALL」や、初期を代表するアグレッシブな「黒い太陽」などが連発され、フロアには拳を上げたりヘドバンに興じたりする観客の姿も見られた。

「これからも続く活動で恩返しします。どうかこれからも、FANTASTIC◇CIRCUSを温かく、そして激しく応援してください」という石月のメッセージとともに始まった「Love Me」では、オーディエンスのシンガロングも加わり、盛り上がりは最高潮に到達。観客のハートフルな歌声を前に、石月が「最高の歌声だね。つらい夜には今日を思い出して」と告げると、その歌声はさらに大きさを増していった。そんなクライマックスにふさわしいシチュエーションの中、「みんな、生きていてくれてありがとう!」のひと言とともにライブは終了した。

石月とkazuyaがハイタッチを交わし、ここでステージの幕が閉じるかと思われた。しかし、ステージに残った石月とkazuyaは相談を始め、「ファイナルなんでね。もう1曲、セトリに入っていない曲を」と再度サポートメンバーを呼び込み、予定外の「追憶をこえるスピードで」をプレゼント。会場中がこの日一番の笑顔で埋め尽くされ、3時間を超えるツアーファイナルにしてFANTASTIC◇CIRCUSの新たな旅立ちの日は幕を下ろした。

セットリスト

「FANTASTIC◇CIRCUS LIVE Tour 2026【_ ADD ROCK FOR LIFE_】season2.」2026年10月12日 豊洲PIT

01. Behind
02. 火の鳥
03. 輪廻スペクター
04. BUG LIFE
05. Rainy merry-go-round
06. SLEEPER
07. BLUE ROSE
08. BE YOU
09. メビウスリング
10. CODE NAME "BUTTERFLY"
11. HYSTERIC EARTH
12. 独裁者
13. 月の魔法
14. beauties -beauty eyes-
15. THE.NEVER.INNOCENT
16. ONE -You are the one-
17. LIFE
18. everlove
<アンコール>
19. Maybe true
20. SUPER BALL
21. scratch69
22. 黒い太陽
23. Love Me
<アンコール2>
24. 追憶をこえるスピードで

FANTASTIC◇CIRCUS 2026.FINAL TOUR. 改 / 残像 RETURNS 2026.

改 / 太陽の虜

2026年12月12日(土)愛知県 ElectricLadyLand
[1部]OPEN 14:30 / START 15:00
[2部]OPEN 17:30 / START 18:00

改 / MASK

2026年12月20日(日)東京都 Veats Shibuya
[1部]OPEN 14:30 / START 15:00
[2部]OPEN 17:30 / START 18:00

改 / MARBLE

2026年12月26日(土)大阪府 OSAKA MUSE
[1部]OPEN 14:30 / START 15:00
[2部]OPEN 17:30 / START 18:00

FANTASTIC◇CIRCUS Debut 30th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2027【Truth】-FAN REQUEST LIVE-

2027年1月31日(日)東京都 Veats Shibuya(※ファンクラブ公演)
2027年2月11日(木・祝)福岡県 DRUM Be-1
2027年2月20日(土)広島県 LIVE VANQUISH
2027年2月28日(日)愛知県 ElectricLadyLand
2027年3月6日(土)大阪府 OSAKA MUSE
2027年3月13日(土)静岡県 LIVE ROXY SHIZUOKA
2027年3月27日(土)宮城県 darwin
2027年4月3日(土)石川県 Kanazawa AZ
2027年4月10日(土)北海道 cube garden
2027年4月11日(日)北海道 cube garden
2027年5月15日(土)東京都 豊洲PIT

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