2冊目のソロ写真集「機微」を10月20日に発表する日向坂46の金村美玖が、発売に先駆けてメディアの取材に応じた。
写真集は“夢が叶うもの”であってほしい
金村のソロ写真集は彼女が20歳の頃、2022年12月に発売された「羅針盤」以来およそ4年ぶり。このスパンを本人は長いと感じているのか、短いと感じているのか。そう問うと金村は「私にとってはベストタイミングだったのかなと思います。1、2年ですぐに次の写真集を出すとなっても、心の持ちようが難しいですし。前作が20歳のときで、次はもうちょっと“お姉さん”な雰囲気で撮影したいと思っていたので、このタイミングでお話をいただいたのはまさにベストでした」と迷わず回答した。
国内4道府県を回った前作から一転、2nd写真集のロケ地に選ばれたのは、中央ヨーロッパに位置する音楽の都・オーストリア。彼女のフェイバリットであるリチャード・リンクレイター監督の映画「ビフォア・サンライズ」の舞台としても知られる場所だ。偶然出会った男女が1日限りの恋を育む映画になぞらえ、金村との“期間限定の恋”を体験できるようなストーリーを感じさせる1冊となっている。
「写真集を出せるだけでもうれしいのに、2冊目があるなら、それは“夢が叶うもの”であってほしいと思っていたんです。もし海外に行けるなら……と夢をふくらませていたのですが、最初の打ち合わせで『ビフォア・サンライズ』の話題が上がったのと、さらに私が吹奏楽部出身ということもあり、オーストリアに決まりました。写真集を撮影するなら海がある街のほうが理想かもしれませんが、街並みに歴史的背景のある文化的な場所が私は好きなので。海はないけれど湖がとっても美しくて、同じヨーロッパでもフランスとかとはまた雰囲気が違いました。オーストリアが大好きになりました」
被写体として、写真家として、それぞれのお気に入りカットは?
写真集発売時の定番質問「お気に入りカット」については、被写体としてのお気に入りカットのほか、写真家の視点で客観的によいと思った写真を選んでもらった。被写体としてのお気に入りカットとして金村が挙げたのは、湖畔の古都・ハルシュタットで撮影された、グリーンのワンピースを着用しての1枚。「ここは世界遺産になっていて、『アナと雪の女王』のモデルになった街とも言われているんです。船に乗っての撮影は本当にお姫様気分で(笑)。白鳥も泳いでいたりして、すごく素敵な写真になりました」と金村は思い出の風景を愛おしそうに語った。
そして「写真としてすごくきれいだなと思うのは、公園のカットです」と、金村は見開き2ページで収められた写真を指差す。池のほとりにたたずむ金村を広角レンズで捉えた1枚だ。金村は「一見普通の公園なんですけど、水面にいろんなものが反射して玉ボケになっていて……まるで星が降り注いでいるような。幻想的で、あまり見たことのない写真になっていて好きです」と1枚の写真をじっくり味わうように評した。
20歳の頃に撮影した前作からの4年の月日を経て感じる自身の変化について問うと、金村は「そんなに大きくは変化していないと思います」と回答したが、続けて「今回の写真集も前作と同じカメラマン(佐藤佑一氏)さんに撮っていただいているので続編とも言えますし、年齢を重ねたからこそ出せるようになった表情があると思うし、前回よりも心が柔らかくなりました。すごく自然体で……海外だからこその開放感もあってか、より楽しく撮影できました」と付け加える。年を重ねることにはポジティブな思いがあるようで、彼女はその理由をこう話した。
「20歳くらいまでは『◯歳に見えないね』『大人っぽいよね』と言われることが多くて、ずっと自分の年齢にしっくりきていませんでした。今ではグループの中でもお姉さんの立ち位置になってきて、印象に年齢が追いついてきたというか……ドシッと構えていられることが、なんだかうれしいんです。グループでも年長のポジションなので代表して話す機会などは増えましたが、後輩たちはみんな頼もしくて、逆に甘えさせてもらっているところもあります。昔はもっと真面目なキャラだったと思うんですけど、年齢を重ねるほどボケたがりになってきちゃって(笑)。そんな自分もいいなと思います」
「羅針盤」「機微」に続く漢字タイトル写真集、次は2030年?
2冊目の写真集のタイトルは「機微」。前作「羅針盤」に続いて漢字のみのタイトルとなった。
「漢字は1つの言葉で複数の意味を感じられるところがすごく好きで。カタカナや英語もキャッチーでいいけど、私は漢字が好きなんです。候補にはほかにもいくつか漢字のタイトルがあったのですが、『機微』の意味を調べたら、繊細な心の移り変わりなどのニュアンスを感じる言葉が並んでいて。秋元(康)先生が前作からの変化としてそういう部分を感じ取ってくださったのであれば、すごくうれしいです」
漢字タイトルのシリーズ化により第3弾、第4弾の写真集へも期待が高まるところだが、「今のオリンピック周期で行くと、次は28歳ですね」と金村。2030年、アラサーになった彼女が写真集というフォーマットでどのような表現を見せてくれるのか。「経験値が上がっているからこそ、その大変さも苦労も理解できるので簡単に『次は』とも言えないですけど、見たいと思ってくださる方がいらっしゃる限りは続けていけたらいいなと思っています」と、金村は控えめながらも次作への期待をのぞかせた。


