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TenTwenty結成7周年の“晩餐会”、バンドの軌跡を噛みしめ未来を提示した記念すべき祝宴

TenTwenty(Photo by Tetsuya Yamakawa)
6分前2026年10月24日 9:06

TenTwentyのワンマンライブ「TenTwenty LIVE 2026『Velvet Dinner』」が、結成記念日である10月20日に東京・SGC HALL ARIAKEで開催された。

7年間大事に重ねてきたものを確かめ合った夜

10月20日は斎藤宏介(Vo, G)と須藤優(B)が2019年にバンド名を付けた記念日。7周年を迎えたこの日のライブでは新たな演出も取り入れつつ、2人がこれまで歩んできた軌跡とさらなる未来を感じさせるようなステージが繰り広げられた。

万雷の拍手に迎えられ、サポートメンバーの河村吉宏(Dr)、サトウカツシロ(G / BREIMEN)、宗本康兵(Key)とともにステージに登場したTenTwentyの2人。斎藤の「『Velvet Dinner』へようこそ、TenTwentyです!」という挨拶、そして須藤の歪んだベースソロから1曲目「Halloween Knight」が奏でられた。エッジーなギターストロークを際立たせたアレンジはオーディエンスのテンションを早くも掻き立てる。「きみは幽霊」では斎藤とサトウがギターソロのかけ合いを繰り広げ、ホール中から大喝采を浴びた。

最初のMCで斎藤が2019年10月20日にバンド名を付けた当時の様子を「2人で鍋をつつきながらね……」と振り返り、須藤が「もつ鍋ね」と言葉を添えると、斎藤がすかさず「違う、ねぎま鍋ね! そこ大事なところだから」と即座に返して笑いを誘う。和んだ客席に向け、斎藤はこの日のステージに懸ける思いを「7年間大事に重ねてきたものを確かめ合える、そしてこれからに期待して未来を見せられる日に。ひと言で言うとめちゃくちゃ気合い入ってます」と熱弁し、観客の期待を煽った。

新曲「Velvet Dinner」が生み出した鮮烈な空間

「煌めき」から始まった次のブロックでは直前の斎藤の言葉を体現するように、未来への視線を描いた楽曲が続く。河村が刻むタイトなビートがミラーボールの光と共鳴した「So Many Stars」、宗本の優美なピアノイントロで幕を開けた「スプレー」など、サポートメンバーの好演も光るパフォーマンスで観客を魅了した。2026年のTenTwentyはビルボードライブへの初出演、斎藤と須藤によるアコースティック編成でのフェス出演など、さまざまな形態でのライブを繰り広げてきた。斎藤はそのことに触れ「自分で言うのもなんですけど、2人編成がとってもカッコいいので(笑)、素材の味を楽しむように観ていただければ」と語り、須藤と2人きりでのパフォーマンスに移った。

穏やかな音色で魅了した「E△7」のあとは「柊」へ。この曲では宗本が優しくピアノを奏で、ステージ上で輝く雪の結晶形の照明とも相まって冬の空気を思わせる静謐なムードを届けた。再び5人編成に戻って披露された「まばたきの途中」では須藤のウッドベースの音が切ない空気を演出する。しっとりとしたミディアムチューンの連投からホール内の雰囲気を一変させたのは、今回のライブに向けてリリースされた最新曲「Velvet Dinner」。目まぐるしく表情を変える須藤のベースサウンド、不敵な表情で客席をアジテートする斎藤のボーカルが、激しく明滅するレーザー光線と相まって鮮烈な空間を作り上げた。

8年目も自分たちの思うほうに、嘘偽りなく

Nirvanaの「Smells Like Teen Spirit」のフレーズを取り入れて遊び心を表現した「Vivid Noise」のあと、斎藤と須藤はTenTwentyのライブを支えるサポートメンバーたちについて語り合う。河村とサトウはすでにおなじみのメンバーである一方、宗本は今回が初参加。須藤は「『今日は誰が来るんだろう』っていう楽しみ方もあるよね」と観客の視点で述べつつ、バンドマスターとして「『よっちが来るならこういうアレンジにしよう』とか、さっきみたいにNirvanaを取り入れてみたりとか。皆様を楽しませているんじゃないでしょうか」と自信を覗かせた。

そんなサポートメンバーと須藤、斎藤によるソロ回しから、ライブはラストスパートへ。「月と蝶」「Border=Border」「Abyss Red」といったスリリングな高速チューンを連投し、オーディエンスのボルテージをピークまで引き上げた。パワフルな演奏を披露した斎藤から「もう祝い尽くしたな?」と声をかけられた須藤は「な?」と同意する。ステージと客席にひと息つかせたあと、最後に披露された曲は「夜を飲み干したら」。7年間の歩みを噛みしめるような丁寧なアンサンブルで本編を締めくくった。

アンコール1曲目で「LIFE IS MUSIC!!!!!」を披露したのち、斎藤は「いい曲を作っていいライブをして、自分たちの思うほうに嘘偽りなく手を伸ばしていきたい。8年目もよろしくお願いします!」と晴れやかな表情で挨拶。ラストナンバーの「ユースレス・シンフォニー」では2人を祝福するかのように、オーディエンスの美しいシンガロングがホール中を満たした。

セットリスト

「TenTwenty LIVE 2026『Velvet Dinner』」2026年10月20日 SGC HALL ARIAKE

01. Halloween Knight
02. Eleven Back
03. きみは幽霊
04. ハレ
05. 煌めき
06. So Many Stars
07. スプレー
08. アカシ
09. E△7
10. 柊
11. まばたきの途中
12. Velvet Dinner
13. Vivid Noise
14. 月と蝶
15. Border=Border
16. Abyss Red
17. 夜を飲み干したら
<アンコール>
18. LIFE IS MUSIC!!!!!
19. ユースレス・シンフォニー

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