真田ナオキが10月23日と24日の2日間にわたり、東京・浅草公会堂で「真田ナオキ LIVE 2026 浅草ディスコ」を開催した。
この公演では、ASA-CHANGがバンドマスターを務める7人組バンド、ASA-CHANG&ラッキーセブンが演奏を担当。「浅草ディスコ」という公演名にふさわしく、ゴージャスなサウンドとダンサブルなアレンジでステージを熱く彩った。本稿では2日目となる24日の公演の模様をレポートする。
強いリスペクトを感じさせた西城秀樹カバー
開演時間を迎えると壮大なファンファーレが鳴り響き、真田がステージに登場。「恵比寿」でコンサートが始まると、猛々しい歌声に客席から「ナオキー!」とコールが湧き起こる。ラテンの香りを感じさせる迫力ある演奏が、真田のボーカルをさらに勢い付けた。
「HAMAでダンスを」を艶めかしく歌い、MONGOL800のキヨサクとBEGINの島袋優の沖縄コンビが共作した「プルメリア ラプソディ」を披露したあとは、「コーナー浮気者」と銘打って、女性の名前をタイトルにした曲を連発。デビュー曲「れい子」を皮切りに「YOKO」「MARIA」「Nina」と、さまざまな女性を描く歌の世界へと観客を誘った。
大人の色気が欲しいと話す真田が、「大人の色気と言えば西城秀樹さん」と紹介して披露したのは、西城秀樹の「情熱の嵐」。「君が望むなら」と歌い始めた瞬間、会場を埋めた観客から盛大な「ナオキー!」というコールが湧き起こった。そのあまりの声の大きさに気圧されたのか、思わず歌詞を間違えてしまう場面も。しかし、そんなハプニングも含めて会場の空気を味方につけながら、西城への強いリスペクトを感じさせる歌唱で見事に歌いきった。
続く「246」では、真田がステージから客席へと降りていく。観客との距離を縮め、コール&レスポンスを交わしながら、ステージと客席の境界を越えて一体感を作り上げた。
ダンスコーナーに初挑戦、まるでジョン・トラボルタ
バンドメンバーが映画「サタデー・ナイト・フィーバー」でおなじみのBee Gees「Night Fever」を演奏し始めると、真田は白いスーツに衣装をチェンジ。劇中のジョン・トラボルタを彷彿とさせる、右手の人差し指で天を指すポーズで、4人のダンサーを従えながらステージに登場した。70年代風のディスコサウンドが鳴り響く中、ダンサーたちとともに本格的なダンスパフォーマンスに挑戦する真田。曲の途中からは、この日にグッズとして販売された「扇子仕様ペンライト」もダンスに取り入れて真田らしさも盛り込み、ラストは前転しながら舞台袖にはけていった。
Tシャツに着替えたあとも、ダンスコーナーはまだまだ続く。10月7日に配信リリースされたばかりの、フリーアナウンサーの宮根誠司が作詞、ヤマモトショウが作曲した本格ディスコチューン「ハッピーアイスクリーム」では、真田やダンサーだけでなく、バンドメンバーも観客も一斉に同じ振付で踊り、会場全体がひとつに。さらに上下ブラックのスーツに身を包んで「Happy hour」へとつなぐと、強烈なブラスが響く豪華なサウンドに乗せて会場中が大合唱となり、まるで宴会のような盛り上がりとなった。
これまでのキャリアでほとんど踊ってこなかったという真田。ダンスチューンが続くここまでのコーナーを終えると、思わず「やっと終わったー!」と安堵の表情を見せた。華やかなダンスで観客を楽しませる新境地のステージに、本人は大きな手応えを感じていたようだ。
「紅白に出る姿を見せられなかったのが一番悔しい」
ほっとひと息ついたのも束の間、真田は「酔えねぇよ!」で男の哀愁を表現。先ほどまでのにぎやかなダンスコーナーから一転して、いぶし銀のダイナミックなバンドサウンドに乗せて、お得意の強烈なハスキーボイスを響かせ、会場の空気を引き締めた。さらに「浅草公会堂に来ると、ド演歌も歌いたくなる」と話し、歌謡浪曲「瞼の母」を熱唱。セリフにも情感を込め、物語をドラマチックに描き出した。続いて真田は、アコースティックギターの演奏に乗せて中島みゆき「時代」をカバー。優しくも芯の通った真田の歌声が聴く者の胸を打つ。
怒髪天のカバー「歩きつづけるかぎり」では、さらに趣を変えたロックなバンドサウンドに乗せて、熱い魂の叫びを聴かせる。演歌からラテン歌謡、ディスコ、フォーク、ロックまで、ジャンルの異なる楽曲を自分の歌として届ける真田の幅広い音楽性が伝わるステージとなった。
ここからは「母の声」「姉ちゃんへ」と、肉親への思いを込めた楽曲が続く。そして今年亡くなった祖父への思いを込めて書かれた「道しるべ」へ。大切な家族に向けた歌を真摯に届けた真田は、歌い終えると思わず涙を流した。祖父が亡くなったことを聞いた当日のことを振り返りながら、胸に込み上げるものを抑えきれない様子の真田。客席からは「がんばれ!」という声が上がり、温かな拍手が広がる。涙で声を詰まらせながら、真田は「紅白に出る姿を見せられなかったのが一番悔しい」と胸の内を吐露した。
しんみりした空気を吹き飛ばすように、どぶろっくの森慎太郎が作詞・作曲した「KYO TAN SAN」を笑顔で届ける真田。ラストは盛大なコールを浴びながら「酔いのブルース」を熱唱し、「浅草ディスコ」を象徴する「サタデー・ナイト・フィーバー」のポーズを決め、本編を締めくくった。
「このイルミネーションは僕だけのために光ってる」
熱烈なコールに呼び戻され、真田はステージに再登場。自身が作詞を手がけた「最終電車」でアンコールをスタートさせる。ジャパハリネットのカバー「哀愁交差点」では、客席で揺れるペンライトを前にアカペラで熱唱。目の前に広がる光景に、真田は「街のイルミネーションはみんなのために光ってるんですけど、このイルミネーションは僕だけのために光ってるんですよ」と喜びを噛み締めた。続いて披露されたのは、怒髪天の増子直純と上原子友康が提供した「陽が沈む前に…」。真田はアコースティックギターを弾きながらマイクスタンドの前に立ち、情感を込めて力強く歌い上げた。
この日最後に披露されたのは「一匹狼のブルーズ」。真田はディスコさながらに羽扇子を振りながら歌い、観客も一斉に頭上で扇子を振る。ステージと客席が一緒になって最後のひとときを楽しみ、会場は再びお祭り騒ぎに。華やかな熱狂の中で「浅草ディスコ」は幕を閉じた。
なお、「浅草ディスコ」2DAYSの初日である10月23日の公演には、「ハッピーアイスクリーム」の作詞を務めた宮根誠司がゲストとして登場した。この初日公演の模様は、12月26日18:00より歌謡ポップスチャンネルで放送される。
セットリスト
「真田ナオキ LIVE 2026 浅草ディスコ」 2026年10月24日 浅草公会堂 セットリスト
01. 恵比寿
02. HAMAでダンスを
03. プルメリア ラプソディ
04. れい子
05. YOKO
06. MARIA
07. Nina
08. 情熱の嵐
09. 246
10. Night Fever
11. ハッピーアイスクリーム
12. Happy hour
13. 酔えねぇよ!
14. 瞼の母
15. 時代
16. 歩きつづけるかぎり
17. 母の声
18. 姉ちゃんへ
19. 道しるべ
20. KYO TAN SAN
21. 酔いのブルース
<アンコール>
22. 最終電車
23. 哀愁交差点
24. 陽が沈む前に…
25. 一匹狼のブルーズ


