女王蜂のライブツアー「女王蜂 全国ツアー2026『星』」のファイナル公演が10月30日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて開催された。
夜空を模したかのような衣装でステージへ
今年8月にリリースされた最新シングル「星」を携え全国5都市のZeppにて行われた今回のツアーは、歌詞やタイトルに“星”を含む楽曲を中心にしたセットリストで展開。これまでのキャリアを通じて女王蜂が構築してきた壮大な世界観を、コンセプチュアルなステージを通じて改めて提示するライブとなった。
開演時刻を迎え、ステージ上に置かれた2つのミラーボールが明滅する中、メンバーがステージに登場。ダークネイビーの生地にあしらわれた無数のスパンコールが輝く、夜空を模したかのような衣装にフロアからは大歓声が起こる。ひばりくん(G)、やしちゃん(B)、サポートメンバーの山口美代子(Dr)、ながしまみのり(Key)によるダイナミックなセッションをバックに、豪華なヘッドドレスとマントを身に着けたアヴちゃん(Vo)が現れると、歓声はひときわ大きくなった。
ライブの最初に披露されたのは「金星」「DANCE DANCE DANCE」「夜天」と、“星”を印象的なモチーフにした3曲。会場の一体感を高める心地よいビートとも相まって、オーディエンスはこの夜の始まりを心から楽しみつつ体を揺らした。マイクを握ったアヴちゃんがおもむろに「ひさしぶりの曲を」と告げたあとは「スリラ」を披露し、観客を大いに驚かす。アヴちゃんとやしちゃんは目線を合わせながら抱拳礼を交わし、ピースサインとともに「イエーイ!」と軽やかに叫んでファンを喜ばせた。
「火炎」「星」「メフィスト」連投で届けたメッセージ
ベースとドラムの重低音をフィーチャーしたアレンジの「火炎」から、場内の空気は少しずつ重みを増していく。その余韻を残したまま始まったのはツアーのタイトルにも冠せられた最新曲の「星」。喪失感を抱えた者に寄り添うこの曲に、オーディエンスはそれぞれの思いを乗せてじっくりと聴き入った。さらに一瞬の静寂からは「メフィスト」へと突入。「火炎」「星」「メフィスト」と、傷つきながらも自らの運命を抱えて突き進む主人公を描いたアニメのテーマ曲として提供した楽曲を連投し、女王蜂からの慈愛に満ちたメッセージを観客の胸に丁寧に刻み込んだ。
中盤では「バイオレンス」「サスペンス」と、まったく異なる曲調ながら通底する世界観を感じさせる楽曲を立て続けに披露。後方にふわりと巨大な白幕が下ろされる中でアヴちゃんはステージを去り、残る4人は「しゅらしゅしゅしゅ」のインストバージョンを演奏する。シンセとギターの音色が鮮やかに浮かび上がるアレンジでフロアを踊らせたあと、アヴちゃんは白いドレスに着替えて再登場した。ドレスのスカート部分には12星座の記号があしらわれており、改めて“星”というこのツアーのテーマを浮き彫りにした。
シアトリカルな演出、そして狂乱のエンディングへ
メンバーと入れ替わりで1人ステージに立ったアヴちゃんは、白幕に映る星空をバックに「CRY」を歌う。壮大なボーカリゼーションでフロアを圧倒したあと、同じく衣装をチェンジしたメンバーを加えてライブはいよいよラストスパートへ。ステージ前からのスポットライトの光がメンバーのシルエットを白幕に映し出し、シアトリカルな曲の世界を視覚でも表現した「MYSTERIOUS」、赤と緑のライトの中でアヴちゃんの鬼気迫るパフォーマンスが炸裂した「あややこやや」と、ライブに欠かせないナンバーが続く。「コスモ」ではフロアの天井で巨大なミラーボールがきらめき、アヴちゃんの澄み渡る高音と4人が鳴らす荘厳なアンサンブルを彩った。
「Introduction」のアウトロではステージ上の5人の歌声が迫力たっぷりに響き渡り、フロアの熱気をピークに導く。ラストナンバーの手前でアヴちゃんは「どうもこんばんは、女王蜂です!」とシャウト。その言葉を皮切りにした「ヴィーナス」の狂乱で、ライブは鮮やかに締めくくられた。
ツアーを終えた女王蜂は12月25日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)にて、単独公演「アヴちゃん聖誕祭2026~COSMIC GAL~」を開催する。女王蜂の公式ファンクラブ「CLUB OF qb」では11月8日23:59までチケットの先行予約を受付中。その後11月9日12:00から11月18日23:59まで、オフィシャルサイトでの先行予約受付も行われる。


