<p>キャリア初のソロアルバム「Bars of My Life」を昨年リリースしたMummy-D（RHYMESTER）。彼のソロワンマンツアー「Mummy-D Live! “Bars of My Life” Release Tour 2024-2025 Presented by AddElm」の神奈川・横浜ReNY β公演が2月9日に行われた。</p><h2 id="NA_article_main_h2_1">立脚点を明らかにした冒頭3曲</h2><p>Mummy-Dの地元である横浜関内での公演ということもあってか、会場は立錐の余地もないほどの満員に。観客の期待が高まる中、ステージにはまずツアーメンバーである、キーボードのタケウチカズタケとDJ DAISHIZENが登場する。2人が演奏を始めると、ステージにはMummy-Dのシルエットが。「行ってみよう」という言葉とともにMummy-Dが指揮するように手をかざすと、演奏はブレイクダウン。「ラップじゃないんだ ヒップホップだ」という言葉を合図に、アルバムの幕開けを飾る「O.G.」でライブがスタートした。</p><p>そして「愛してるぜ横浜。今日はスペシャルにします」という言葉から、アルバムの2曲目である「マイク持つ者よ」へ。「日本語によるラップの可能性」をスキルと作品を通して実証し、そのレベルを高めてきたMummy-Dが、改めて“MCとはなにか”をラップとして形にするこの曲で、彼はイヤモニを外し、ダイレクトに観客の反応とサウンドを感じながらラップをする。観客から起こる「マイク持つ者よ！」というコールに笑顔で応えた彼は、そのまま64小節で自身の人生を描く「Bars of My Life」へとつなぎ、この冒頭3曲の流れでMummy-Dの立脚点を明らかにした。</p><p>「改めまして地元横浜のMummy-Dです。今日は大横浜祭りにします」という言葉から、タケウチのキーボードに乗せて「同じ月を見ていた feat. ILL-BOSSTINO（THA BLUE HERB）」の自身のヴァースを歌ったMummy-D。クリエイターのもがきを自嘲的に歌う「Hardcore Hip Hop Star Part 3」では、キーボードとDJという“半生スタイル”とのセッションが映える。</p><h2 id="NA_article_main_h2_2">兄弟ならではのKOHEI JAPANとの空気感</h2><p>「俺からすると、横浜といえばみなとみらいや横浜駅のほうじゃなくて関内だし、凱旋っていう気持ちになる。次は横浜の地名がたくさん出る曲をやるんだけど、それがここで歌えるのは胸熱だよね」というMCに続いて披露されたのは、横浜をドライブするような光景と、まさに横浜ReNY βのある関内やイセザキ・モールも歌詞に織り込まれた、彼の原風景を歌う「バックミラーの中の街」へ。Gファンクを想起させるメロウなトラックは、そのままIsley Brothers「Between the Sheets」へと接続し、さらにRHYMESTERの「肉体関係part2 逆featuring クレイジーケンバンド」へと突入する。ここでは横山剣（クレイジーケンバンド）のパートもMummy-Dが歌うという、ライブならではの展開に歓声があがった。</p><p>「045（横浜の市外局番）タイムはまだまだ続きます」という言葉で始まった、Mummy-Dと竹内朋康のユニット・マボロシの「DEAR MY HOME GROUND」では、サプライズゲストとしてMummy-Dの実弟であるKOHEI JAPANが登場。そのままRHYMESTER「ブラザーズ」へつなぎ、立て続けに披露されるクラシックに会場の熱気はさらに高まっていく。「本日は我が兄、坂間大介のためにお集まりいただきありがとうございます」とKOHEI JAPANが挨拶すれば、Mummy-Dが「葬式っぽいぞ！」とツッコミ。ゆるいMCは兄弟ならではの空気感だ。その後も「泥棒」「SLOW DOWN!」とマボロシの楽曲が続く。2004年リリースのアルバム「ワルダクミ」に収録された、つまり21年前の楽曲だが、その新奇性とポップセンスはまったく古びていない。</p><h2 id="NA_article_main_h2_3">ミッキー吉野の演奏でMummy-Dが「銀河鉄道999」熱唱</h2><p>「俺自身、今までバトルリリックも書いてきたし、ビーフもあった。だけど、世界で分断が進む中で、ラブを歌うことは大事なんじゃないかなって」と観客に伝えたMummy-Dは、次に「Spread Love」を歌唱。「愛を 拡げよう」というシンプルなフックで合唱が起こる。そしてそのアウトロでMummy-Dが「ここで横浜の大先輩を紹介します」と言って呼び込んだのは、この日のゲストであるミッキー吉野。彼とタケウチのキーボードセッションから「歓びの歌 feat. Mummy-D」が始まると、キーボードとDJとラップだけでのセッションとは思えないほどの有機的なグルーヴが観客の体を揺らした。</p><p>「Be Alright（Mr. Drunk Remix） feat. ミッキー吉野 - Mummy-D, Nulbarich」のアウトロで、「せっかくミッキーさんがいるから、歌っちゃっていいですか？」というMummy-Dに、「sure man！」と答えたミッキー吉野が弾いのはゴダイゴの「銀河鉄道999」。この曲でMummy-Dはラップパートを織り込むのではなくカバーとして歌い、レアなパフォーマンスにフロアが沸いた。ステージをあとにするミッキー吉野を見送ると、その熱気を引き継いで「5th Element」へ。そして「Free feat. H ZETTRIO」とダンサブルにライブは展開していく。「今日は故郷に錦を飾ることができました。本当にありがとう。最後に、自分のこの街での経験を」という言葉から、本編ラストに披露されたのは「Kiss Your Life feat. さかいゆう」。それぞれの生活と人生の尊さを丁寧に歌い、ライブは幕を閉じた。</p><h2 id="NA_article_main_h2_4">「横浜に生まれてよかった」</h2><p>アンコールでは「横浜祭りだから、楽しい夏っぽい曲を、横浜っぽい人を呼ぼうかな」という紹介を受けて、横浜を代表するレゲエサウンド・MIGHTY CROWNファミリーより、FIRE BALLのCHOZEN LEEが登場。「Andante ～ワタシ好みのbpm～」を披露し、会場はパーティムードが増していく。そのままRHYMESTERの「HEAT ISLAND feat.FIRE BALL」に突入し、ひさびさのコラボで会場は興奮の渦に。Mummy-Dの「俺の人生の縮図を関内で表現できてよかった。54歳になって、思い出の街でライブができて、横浜に生まれてよかったな、と改めて思った。横浜らしい時間が過ごせたかなと思う。横山剣さんも、OZROSAURUSも、サイプレス上野とロベルト吉野も、もっと横浜にはたくさんのアーティストがいるし、またこういう機会を作りたいね」という言葉に、さらに大きな拍手が起こる。</p><p>最後の曲に選ばれたのは、他者を肯定し、自分を肯定し、世界をより鮮やかにしたいと願う「虹色」。感動的なフィナーレを迎えたのち、Mummy-DはDJ DAISHIZEN、タケウチカズタケと手を取り合ってオーディエンスに感謝の言葉を伝えた。名残惜しそうにゆっくりと会場をあとにする観客の姿が、この日の充実を物語るようだった。</p><p>初日の千葉ではワンマンライブとして行われ、北海道ではILL-BOSTINO（THA BLUE HERB）、東京ではH ZETTRIO、そして横浜ではミッキー吉野を迎えた今回のツアー、残すところ12月に延期となった2会場での振替公演のみ。3月3日の大阪・UMEDA CLUB QUATTRO、 3月4日の愛知・名古屋CLUB QUATTROは、いずれもさかいゆうのゲスト出演が予定されている。</p><h2 id="NA_article_sub_h2_1">セットリスト</h2><h3 id="NA_article_sub_h3_1">「Mummy-D Live! “Bars of My Life” Release Tour 2024-2025 Presented by AddElm」2025年2月9日 横浜ReNY βセットリスト</h3><p>01. O.G.<br>02. マイク持つ者よ<br>03. Bars of My Life<br>04. 同じ月を見ていた<br>05. Hardcore Hip Hop Star Part 3<br>06. バックミラーの中の街<br>07. 肉体関係 Part 2<br>08. Dear My Home Ground feat. KOHEI JAPAN<br>09. ブラザーズ feat. KOHEI JAPAN<br>10. 泥棒<br>11. Slow Down!<br>12. Spread Love<br>13. 歓びの歌 feat. ミッキー吉野<br>14. Be Alright (～銀河鉄道999) feat. ミッキー吉野<br>15. 5th Element<br>16. Free<br>17. Kiss Your Life<br>＜アンコール＞<br>18. Andante feat. CHOZEN LEE<br>19. Heat Island feat. CHOZEN LEE<br>20. 虹色</p><h2 id="NA_article_sub_h2_2">公演情報</h2><h3 id="NA_article_sub_h3_2">「Mummy-D Live! “Bars of My Life” Release Tour 2024-2025 Presented by AddElm」（※終了分は割愛）</h3><p>2025年3月3日（月）大阪府 UMEDA CLUB QUATTRO<br>ゲスト:さかいゆう<br><br>2025年3月4日（火）愛知県 名古屋CLUB QUATTRO<br>ゲスト:さかいゆう</p>

キャリア初のソロアルバム「Bars of My Life」を昨年リリースしたMummy-D（RHYMESTER）。彼のソロワンマンツアー「Mummy-D Live! “Bars of My Life” Release Tour 2024-2025 Presented by AddElm」の神奈川・横浜ReNY β公演が2月9日に行われた。

Mummy-Dソロワンマンで横浜凱旋、地元の大先輩・ミッキー吉野を迎え「銀河鉄道999」熱唱

<p>竹内朋康（マボロシ、Dezille Brothers）が4月6日にソロアルバム「BEAT BANG」を、自身のレーベルMIDORIYA Recordingsからリリースする。</p><p>SUPER BUTTER DOG解散後、さまざまなユニットや椎名林檎、ENDLICHERI☆ENDLICHERIら多数のアーティストのバンドに参加してきた竹内。彼がソロ作をリリースするのは2014年12月発売の1stアルバム「Cosmos」以来9年4カ月ぶりとなる。今作で竹内は中学時代に聴いていたイギリスのギタリスト、ジェフ・ベックを“回想”しており、フュージョンに焦点を当てたインスゥトルメンタルミュージック全8曲を収録。レコーディングにはGakushi（Key）、酒井太（B）、小林眞樹（B）、TANCO（B / HOMEGROWN）、大神田智彦（B）、永松瑛二（Dr）といったアーティストが参加し、一発録りで作り上げられた1枚となっている。</p><p>また6月には「BEAT BANG」を携えたツアーも開催される。</p><h2 id="NA_article_main_h2_1">竹内朋康 TOUR BEAT BANG 2024</h2><p>2024年6月4日（火）兵庫県 チキンジョージ<br>2024年6月5日（水）愛知県 Tokuzo<br>2024年6月13日（木）神奈川県 CLUB CITTA'<br>＜出演者＞<br>竹内朋康（G）/ Gakushi（Key）/ 酒井太（B）/ 永松瑛二（Dr）</p>

竹内朋康（マボロシ、Dezille Brothers）が4月6日にソロアルバム「BEAT BANG」を、自身のレーベルMIDORIYA Recordingsからリリースする。

竹内朋康、9年半ぶりソロアルバムリリース

<p>10月13日に東京・日比谷野外大音楽堂で行われる「さかいゆう10th Anniversary Special Live "SAKAIのJYU"」の出演アーティスト第2弾が発表された。</p><p>「SAKAIのJYU」はさかいのデビュー10周年を記念し、彼自身がプロデュースする初の野外音楽イベント。今回の発表で佐藤竹善（SING LIKE TALKING）、竹内朋康（マボロシ）、日野皓正の出演がアナウンスされた。出演者は今後も追加される。チケットはイープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、SOGO TOKYOで販売中。</p><h2>さかいゆう10th Anniversary Special Live "SAKAIのJYU"</h2><p>2019年10月13日（日）東京都 日比谷野外大音楽堂<br>OPEN 16:00 / START 17:00 / END 20:15（予定）<br>＜出演者＞<br>さかいゆう / 佐藤竹善（SING LIKE TALKING） / JAY'ED / 竹内朋康（マボロシ） / 土岐麻子 / 冨田ラボ（冨田恵一） / 秦基博 / 日野皓正 / and more</p>

10月13日に東京・日比谷野外大音楽堂で行われる「さかいゆう10th Anniversary Special Live "SAKAIのJYU"」の出演アーティスト第2弾が発表された。

さかいゆうデビュー10周年イベントに佐藤竹善、竹内朋康、日野皓正

<p>KEN THE 390のニューアルバム「Unbirthday」が5月22日にリリースされる。</p><p>本作には、客演としてACE COOL、MOMENT JOON、Ymagik、プロデューサーとしてBACHLOGIC、DJ KOMORI、Sam is Ohmらを迎えた全11曲を収録。そのほか熊井吾郎がドラム、竹内朋康（マボロシ、Dezille Brothers）がギターの演奏で参加している。アルバムのタイトルには「自分の音楽はパーティーミュージックというよりも、聴く人の日常に寄り添うようなものでありたい」というKEN THE 390の思いが込められてる。</p><p>レーベルの通販サイト「DREAM BOY WEB SHOP」ではDVDが付属する初回限定盤、カセットテープ盤に加えてオリジナルのカセットプレイヤーもリリースされる。また収録曲のうち「Rain」はiTunes Store、Apple Music、Spotifyほかで先行配信中。YouTubeでは本日3月22日18:00に同曲のミュージックビデオも公開される。</p><p>KEN THE 390はアルバムを携えて7月から8月にかけてライブツアー「Unbirthday's Birthday」を開催。7月18日に東京・WWW、20日に福岡・Kieth Flack、25日に愛知・HeartLand、8月3日に大阪・CONPASSでライブを行う。</p><h2>KEN THE 390「Unbirthday」収録曲</h2><p>01. You Like That<br>02. Rain<br>03. Black Hole<br>04. Won’t Stop<br>05. Nobody Else feat. ACE COOL.MOMENT JOON<br>06. Let Me Know<br>07. 何もしたくない<br>08. どうでもいい<br>09. Secret feat. Ymagik<br>10. Hollywood<br>11. Play That Music</p><h2>KEN THE 390「Unbirthday's Birthday」</h2><p>2019年7月18日（木）東京都  WWW<br>2019年7月20日（土）福岡県 Kieth Flack<br>2019年7月25日（木）愛知県 HeartLand<br>2019年8月3日（土）大阪府 CONPASS</p>

KEN THE 390のニューアルバム「Unbirthday」が5月22日にリリースされる。

#マボロシ

Mummy-Dソロワンマンで横浜凱旋、地元の大先輩・ミッキー吉野を迎え「銀河鉄道999」熱唱

竹内朋康、9年半ぶりソロアルバムリリース

さかいゆうデビュー10周年イベントに佐藤竹善、竹内朋康、日野皓正

KEN THE 390、5月にニューアルバム発売「日常に寄り添うようなものでありたい」