#bump.y
2010年代のアイドルシーン Vol.2 “アイドル戦国時代”幕開けの瞬間(後編)
2010年代のアイドルシーンを複数の記事で多角的に掘り下げていく本連載。第1回に引き続き、この記事では2010年8月30、31日に東京・渋谷C.C.Lemonホール(現LINE CUBE SHIBUYA / 渋谷公会堂)で開催されたイベント「アイドルユニットサマーフェスティバル2010」を題材として取り上げる(参照:最後にサプライズも!アイドル4組が渋谷で夏フェス)。SKE48、スマイレージ(現アンジュルム)、ももいろクローバー、bump.yの4組が共演を果たし、現在も語り草となっているこのイベントについて、ライフワークとして検証を続けているプロインタビュアーの吉田豪のほか、スマイレージの元メンバーである福田花音、ももいろクローバーZの高城れにへの取材を実施。それぞれの証言をまとめ、“アイドル戦国時代”幕開けの舞台裏に迫った。
5年近く前
2010年代のアイドルシーン Vol.1 “アイドル戦国時代”幕開けの瞬間(前編)
“アイドル戦国時代”という言葉が生まれてから約10年が経った。2010年代、アイドルシーンでは運営規模の小さなライブアイドルや地域密着型のローカルアイドルを含め、数多くのグループが誕生。アイドルを名乗るタレントの数が日本の芸能史上最大になったと言われている。ビジュアル、楽曲、パフォーマンスなどあらゆる面でアイドルの定義を広げたこのブームは、それまでアイドルカルチャーに興味がなかった層をも巻き込み、その市場規模を拡大させた。音楽ナタリーではこの10年間のアイドルシーンを多角的に掘り下げる連載企画をスタートさせる。第1回となる今回はSKE48、スマイレージ、ももいろクローバー、bump.yが出演した2010年のイベント「アイドルユニットサマーフェスティバル2010」にフォーカスを当てた。当時、異なる事務所のグループが共演することは珍しく、このイベントはアイドル戦国時代の発端となったと言われている。本稿ではアイドル文化に造詣が深いプロインタビュアーの吉田豪、ももいろクローバーZの川上アキラプロデューサー、スマイレージ(現アンジュルム)の元マネージャーであるYU-M エンターテインメントの山田昌治社長、イベントの主催者であるニッポン放送の増田佳子氏の証言をまとめていく。
5年近く前