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細野晴臣が思い出の地・埼玉でトーク、新作も準備中「僕にとって音楽は楽しいもの」

2年近く前2022年05月22日 0:07

昨日5月21日に埼玉・ところざわサクラタウンにて、細野晴臣のドキュメンタリー映画「NO SMOKING」「SAYONARA AMERICA」の上映会および舞台挨拶が行われた。

この上映会は同会場にて開催されている細野のデビュー50周年記念展「細野観光1969-2021」との連動企画として実施されたもの。「SAYONARA AMERICA」では2019年に行われた細野の初アメリカツアーや2020年の活動、「NO SMOKING」では50年以上に及ぶ細野の創作活動の軌跡が記録されている。

舞台挨拶に先がけて行われた会見で、細野は2019年のアメリカツアーを「たまたま50周年のときにいいミュージシャンが周りにいてくれたし、僕も脂がのっていて。今だったらできないですから」と振り返る。「SAYONARA AMERICA」という映画のタイトルについては「はっぴいえんどの曲(「さよならアメリカ さよならニッポン」)がもとになっているんだけど、 “20世紀よ、さよなら”という気持ちもありますね」と由来を明かした。

また記者が、ハリー・スタイルズ(One Direction)が6月にリリースするニューアルバムのタイトル「ハリーズ・ハウス」が細野のアルバム「HOSONO HOUSE」から取られたのではないかと質問すると、細野は「寝耳に水に近いですけど(笑)、マディソン・スクエア・ガーデンでライブをやっているような、とても有名な方みたいですね」と驚いた様子を見せた。さらに細野は新作の制作準備に取り掛かっていることを明かし、「グローバリズムの波に乗った音はできないし、パーソナルな音楽を作るしかない。僕にとって音楽は楽しいものなので、それを取り戻したい気持ちもあります」と意気込みを述べた。

その後舞台挨拶に入ると、細野は2本の映画に対して「ずいぶん昔のことのように思えますね。それだけ時代が変わったということでしょう」としみじみとした様子でコメント。今後の活動については「(社会と)無関係なことをやりたいんだけど、どうしても社会に影響を受けてしまう。やってみないとわからないですね」と告げつつ、終盤ではアルバム「HOSONO HOUSE」が会場から近い埼玉・狭山市で制作されたことについて触れ、「思い出深い場所に来られてうれしい。森があって、環境が素晴らしいですよね。こんないいところに住んでいる方々がうらやましいです」と笑顔で話した。

展示会「細野観光1969-2021」は6月26日まで開催中。また会場では映画「NO SMOKING」「SAYONARA AMERICA」の上映も引き続き行われている。各作品の上映日時はところざわサクラタウンのオフィシャルサイトにて確認を。

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