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小池美波、小林由依、菅井友香、守屋茜が語る欅坂46の5年間とこれから

3年以上前2020年09月14日 11:01

欅坂46のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」が9月4日に全国公開された。映画公開に伴う取材の場が設けられ、音楽ナタリーではメンバーの小池美波、小林由依、菅井友香、守屋茜に話を聞いた。

「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」は欅坂46の結成から現在までの約5年間を追ったドキュメンタリー作品で、華やかな活動の裏で葛藤するメンバーの姿、困難に直面しながらも支え合いながら進んできた彼女たちのリアルな表情が描かれている。自分たちが歩んできた歴史にドキュメンタリーフィルムという形で客観的に触れたキャプテン菅井は「こういう形で振り返ることもなかなかなかったので、脆かった部分もあったんだなと改めて感じましたし、それも含めて1つひとつがかけがえのない時間だったなと改めて思いました」としみじみ語り、全国公開を前に2度鑑賞したという副キャプテンの守屋は「特に最初のほうは自分たちが歩んできた道のりを振り返られるように作られていたので、『いろんなことがあったな』と序盤からウルっときてしまいました。2回目は落ち着いて観られましたが、やっぱり感情の振れ幅が大きい作品だなと思いました」とコメントした。

映画は欅坂46の活動の表と裏を追った記録映像に、メンバーが過去を回想するインタビューを織り交ぜながら進行する。キラキラしたアイドルソングとは真逆を行く2016年4月発売の1stシングル「サイレントマジョリティー」でデビューからセンセーショナルな話題を集めた欅坂46だが、小林は劇中のインタビューで「自分的には最初が『サイマジョ』でうれしかった」と語っている。欅坂46の個性とも言える“アイドルらしからぬ表現”について、小林は「欅坂46はメッセージ性の強い曲が多いので、どうやったらこの歌詞をしっかりと伝えられるか、どう表現するかという壁には何度もぶつかりましたが、それを乗り越えた先で『この曲を聴いて勇気づけられました』という声をたくさんいただいたので、欅坂46のやっていることは素敵だなと思ったし、そこに自分がいることに誇りを持っています」とコメント。守屋は「自分たちにしかないもの、常に新しいものを表現することは毎回ワクワクしましたし、それが評価していただけることはうれしいです。もっとアイドルらしい表現もあると思うんですけど、作品として追求していく欅坂46の姿勢が自分としても好きなところなので、やってきたことに後悔はないし、この欅坂46としての5年間は自分を成長させてくれた期間だったと思います」と付け加えた。

5年間の活動の中でいくたびかの出会いと別れを繰り返してきた欅坂46。今年1月には、過去8作のシングル全作品でセンターを務めてきた平手友梨奈がグループを去った。映画では平手が華やかなステージの裏で抱えていた苦悩、さらにその裏にあるメンバーとの絆もたっぷりと描かれている。2017年に急遽平手不在のまま進行することになった欅坂46初の全国ツアーでは動揺を隠せない様子の彼女たちだったが、小池は2018年4月に行われたデビュー2周年公演を指し「アニバーサリーライブからは1人ひとりがやらなくちゃいけないことを理解してやっていたので、その半年間で全員が強くなったんだなと感じました」と回想。小池は同じく平手不在のままスタートした2019年夏のアリーナツアーで3rdシングル「二人セゾン」のセンターに抜擢され、苦悩の末に自分ならではの「二人セゾン」を完成させた。キャプテン菅井はこの小池が「二人セゾン」のソロダンスに挑戦する場面を印象的なシーンとして挙げ、「みいちゃん(小池)が『二人セゾン』のソロダンスを任されたとき、てち(平手)と対になる『二人セゾン』を作りたいと言っていたのが印象的で。表現の変化は感じたけど、そんなふうに考えていたんだなと知って心を打たれました」とこの映画で初めて触れたチームメイトの姿に感動した様子。そして「デビュー2周年公演で平手の代わりにセンターに立って『サイレントマジョリティー』を歌ったときのファンの皆さんに対する申し訳なさとか自分に対する怒りとか……いろんな気持ちを感じて『自分の思いもちゃんと伝えなくちゃいけない』と思ったし、キャプテンという立場としてしっかりと役目を果たさなくちゃいけないという思いが強くなりました。みんなの心に耳を傾けつつ、でもブレない強さを持たなくちゃいけない。本当に学びの日々でした」と自身の心境の変化を明かした。

劇中のインタビューで渡邉理佐が語った「感情を犠牲にする」という言葉に強く胸を打たれ共感したという守屋。「2017年のツアーでは平手のポジションに代理を立てるということ自体に納得がいかなくて」と当初はメンバー全員で作り上げてきた形にこだわっていたという彼女だが、その気持ちは徐々に変化したという。守屋は「2019年のツアーも最終公演以外は平手が不在だったんですが、それぞれの役割を理解してグループとして見せようとしていて……映画で観てみると表情が全然違うんですよね」とメンバーの変化について言及し、別の道を歩み始めた平手について「私には考えつかないようなクリエイティブな才能があって、人を惹き付ける力があるんです。平手友梨奈=欅坂46と言えるほど代表してグループの形を作ってくれて、常に私たちに背中を見せてくれた大きな存在です。でも、欅坂46にいることでできなかったこと、本当に思っていたことを我慢しなくちゃいけないこともたくさんあったと思うので、今は存分にやりたいことをやってほしいです。ずっと末っ子だったので、今は親のような目線で彼女を見ています(笑)」長年見守ってきた彼女なりのエールを送った。

欅坂46は7月に行った初の無観客ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online,but with YOU!」にて、10月7日にリリースするベストアルバム「永遠より長い一瞬 ~あの頃、確かに存在した私たち~」および10月12、13日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるラストライブをもって欅坂46としての活動に幕を下ろし、以降は新たなグループ名で活動していくことを発表。映画はこの無観客ライブの模様も収められている。改名しての再出発という大きな決断について、キャプテン菅井は「新しい挑戦には相当な覚悟が必要だし、想像以上に大変なことが待ち構えていると思いますが、今の私たちなら乗り越えていけると信じています」とコメント。そして「まずは欅坂46というものを大切にお届けしたいという気持ちがあって。ベストアルバムもラストライブも、皆さんの心に欅坂46という存在を大切にしまえるよう尽くしたいと思います。欅坂46がなくなっても、欅坂46の曲がたくさんの人に愛し続けてもらえたらうれしいです」と取材を締めくくった。

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