椿屋四重奏が一夜限り復活!中田裕二ソロ10周年&40歳を祝って豪華ゲスト続々登場の3時間

椿屋四重奏が一夜限り復活!中田裕二ソロ10周年&40歳を祝って豪華ゲスト続々登場の3時間

アンコールにサプライズ登場した椿屋四重奏。(撮影:笹原清明)

中田裕二がソロ活動10周年と40歳を迎えたことを記念し、誕生日の4月17日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でライブ「ALL THE TWILIGHT WANDERERS」を開催した。

3月にソロ活動の集大成となるベストアルバム「TWILIGHT WANDERERS - BEST OF YUJI NAKADA 2011-2020 -」をリリースした中田。10周年という大きな節目のアニバーサリーライブには豪華なゲストアーティストたちが入れ替わり立ち代わり登場し、中田を祝福するとともにステージを華やかに彩った。

オーディエンスの大きな拍手に笑顔で手を振り返しながらアコースティックギター1本を抱えてステージに登場した中田は、シンプルな弾き語りの「ひかりのまち」でライブの幕を開ける。「皆さんこんにちは。日本一のたそがれ野郎、中田裕二でございます。本日めでたく40歳を迎えました。今日は素晴らしいミュージシャンの方々と同窓会みたいな感じでセッションをしながら皆さんと楽しんでいきたいと思います」と挨拶し、最初のゲストであるYANCY(Key)と朝倉真司(Per / ヨシンバ)を呼び込んだ。この3人編成はひさびさだという中田は8年ぶりに再会したYANCYがボーダーの服を着ていないことをいじり、「昔はボーダーの服ばかり着てたから“ボンシー”って呼ばれてたよね(笑)」と思い出話をして客席の笑いを誘ったりしつつ、ジャジーな雰囲気の「リバースのカード」、歌謡曲テイストをはらんだムーディーな「ベール」の2曲を届けた。YANCYと入れ替わりに登場した奥野真哉(Key / ソウル・フラワー・ユニオン)は「ひさしぶりだな中田裕二! 40歳おめでとう!」と豪快に挨拶。ダンサブルな「ランナー」「幻を突き止めて」、そしてしっとりとした「薄紅」をメロディアスなピアノで彩った。

続いて呼び込まれたゲストは千ヶ崎学(B)、小松シゲル(Dr / NONA REEVES)、平泉光司(G / COUCH, benzo)、カトウタロウ(B, G, Cho)、sugarbeans(Key)。中田は着席しているオーディエンスに向かって「そろそろ血流が悪くなってくる頃だと思うので、立って体を動かしたりしてもいいんじゃないですかね」とおもむろに促し、「正体」をセッションする。平泉が大人の色気あふれるギターソロを炸裂させたのち、中田が「猛烈にエロいR&B」と紹介した「Deeper」などを演奏した。新たに八橋義幸(G / The Uranus, Yoshiyuki & Megumi)、隅倉弘至(B / 初恋の嵐)、トオミヨウ(Key)を加えた編成では、さわやかで清涼感のあるバンドサウンドとトオミの浮遊感のあるシンセが織り重なった「ロータス」、そして中田が「これを書いたことで自分自身が救われた」と語る思い入れの詰まった「海猫」を披露。しっとりとした空気の中で前半が終了した。

後半は張替智広(Dr / キンモクセイ, HALIFANIE)、sugarbeans(Key)が加わった編成による「君が為に」でしっとりとスタート。ノリのいい「IT'S SO EASY」では観客のハンドクラップを煽りながら中田がエレキギターでソロパートを披露して会場を盛り上げた。さらに中田は「聴き飽きたと思いますけど……新曲やります!」と、ベスト盤に収録された疾走感あるロックテイストなナンバー「DIVERS」をパフォーマンスし、会場の熱気を一気に上昇させた。ライブはクライマックスに差し掛かり、中田が「濃すぎて胸やけ起こしそう」「和牛と言うよりアンガス牛」と解説するゲスト白根賢一(Dr / GREAT3)、真船勝博(B / FLOWER FLOWER)、奥野、朝倉、平泉、カトウが登場。「灰の夢」「STONEFLOWER」「UNDO」「ユートピア」をグルーヴ感あふれる力強いセッションで畳みかけた。汗を光らせながら満足気に「僕あ、幸せだなあ」と語る中田は「人間的にも音楽的にも素晴らしい人たちと音楽を追求できるのはなかなかないことだと思います。皆さんありがとう。大変な状況の中集まってくれた皆さんもありがとう」と感謝を述べた。最後に「渋谷の夜をこの曲で締めたいと思います」と代表的な楽曲「誘惑」を熱唱し、本編を終えた。

興奮冷めやらぬアンコールの拍手に応えてステージに現れたのは、なんと着物姿の椿屋四重奏。ヒット曲「群青」を演奏すると無歓声を守っていた客席から悲鳴にも似た歓声が挙がった。2011年1月に解散を発表した椿屋四重奏が再びステージに立ったのは10年ぶり。最初のMCで中田が話した「同窓会みたいに」という伏線を見事に回収し、ファンを歓喜させた。小寺良太(Dr)が「調子はどう?」と聞くと永田貴樹(B)が「元気もりもりー!」と答えるなど、10年のブランクを感じさせず、楽しそうに会話を繰り広げる。中田が「あと1曲やったらまた解散ですけど」と言うと永田は「誰かの結婚式とか、めでたいときにまた現れるというのもいいね」と提案し、小寺も「いいじゃん。縁起物の獅子舞みたいで」と賛同した。ひとしきり盛り上がった3人は「成れの果て」をセッションし、小寺と永田は笑顔でステージを去った。

そしてこれまでに登場したゲストたちが全員再登場。「ハッピーバースデー」をサプライズで演奏し、中田の40歳の誕生日を改めて祝ったあと、「MIDNIGHT FLYER」を熱演した。最後にゲストが降壇し、再びステージに1人となった中田は「ここまでこれたのもひとえに皆さんの応援とサポート、そして僕の努力のお陰かなと思います(笑)」と冗談めかしながら、「大変な日々が続きますが、この状況もいつか終わります。また徐々に皆さんと楽しめるようになることを祈っています。親愛なる我が黄昏のさまよい人たちに捧げます」と公演タイトルにも掲げた「TWILIGHT WANDERERS」を弾き語りで優しく歌い上げ、ライブの幕を下ろした。

Streaming+ではこのライブのアーカイブ映像を4月25日23:59まで配信中。配信視聴チケットは4月25日21:00までイープラスにて販売されている。

中田裕二「YUJI NAKADA 10TH ANNIVERSARY SPECIAL LIVE "ALL THE TWILIGHT WANDERERS"」2021年4月17日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演セットリスト

01. ひかりのまち
02. リバースのカード
03. ベール
04. ランナー
05. 幻を突き止めて
06. 薄紅
07. 正体
08. en nui
09. Deeper
10. ロータス
11. DOUBLE STANDARD
12. 海猫
13. 君が為に
14. IT'S SO EASY
15. ゼロ
16. DIVERS
17. 灰の夢
18. STONEFLOWER
19. UNDO
20. ユートピア
21. 誘惑
<アンコール>
22. 群青
23. 成れの果て
24. MIDNIGHT FLYER
25. TWILIGHT WANDERERS

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