三月のパンタシアの新たな物語が始まる、再会の場所で見せた“ありのままの姿”

三月のパンタシアの新たな物語が始まる、再会の場所で見せた“ありのままの姿”

三月のパンタシア「三月のパンタシア LIVE2021『物語はまだまだ続いていく』」の様子。(撮影:鈴木友莉)

三月のパンタシアが本日11月27日に東京・チームスマイル・豊洲PITでワンマンライブ「三月のパンタシア LIVE2021『物語はまだまだ続いていく』」を開催した。

今年の6月にメジャーデビュー5周年を迎えた三月のパンタシア。メジャーデビュー5周年記念日に行われたオンラインライブ「5th Anniversary Live もう一度、物語ははじまる」では、みあ(Vo)が「今日ここから始まる1ページ目をこれまでよりさらに極彩色の物語を描くこと、そして私が必ずあなたを今よりもっと楽しくて明るい場所に連れて行きます」と今後に向けて力強く語っていた。その言葉の通り、みあは約1年10カ月ぶりの有観客ワンマンライブとなる本公演でバンドメンバーとともに、紗幕の映像演出を用いながら目でも耳でも観客を楽曲の世界観に深く引き込んでいく。そしてこのライブでは、みあの1つの大きな決断がオーディエンスを驚かせることとなった。

ライブのオープニングを飾ったのは、8月にリリースされた最新シングルの表題曲「101」。紗幕にミュージックビデオの映像が映し出され、軽やかな鍵盤の音色を軸としたバンドサウンドが疾走していく。みあはこのアッパーチューンでなだれ込むように攻撃的にリリックを放ち、そのまま「ピンクレモネード」へ。さわやかにこの曲を歌い上げたあと、「ひさしぶりだね。今日はこの再会の喜びと幸福をみんなでめいいっぱい分け合いましょう!」とファンとの再会を喜んだ。

その後もみあとバンドメンバーは、紗幕の映像とともに音楽で物語を描いていく。その物語の中心にあるのは、楽曲ごとにくるくると色が変わっていく、みあの表現豊かなボーカル。「パインドロップ」では狂おしい恋心が切迫感のある歌唱で表現され、ライブであまり披露されることがなかった「キミといた夏」では透き通るような歌声が切なく響きわたった。そしてみあはホリエアツシ(ストレイテナー)とともに作り上げた「夜光」をシンプルなバンドサウンドに乗せてまっすぐに歌唱。「ミッドナイトブルー」ではささやくような歌声と浮遊感のあるメロディが幻想的な世界観を生み出した。

ライブも後半に差しかかった頃、みあは2015年にプロジェクト初のオリジナル曲としてYouTubeに投稿したナンバー「day break」を歌唱。すべての始まりの曲を経てメジャーデビュー曲「はじまりの速度」へとつなげ、清涼感のあるイントロが始まると、ステージと客席を隔てる紗幕が勢いよく落ちた。これまで三月のパンタシアはステージの照明を極力落とし、姿が見えない形でライブを展開してきたが、明かりが落ちることはない。ステージ上にはこれまで見せてこなかった“素顔”をさらす、みあの姿があった。オーディエンスはその思いに応えるように大きな拍手を彼女に贈る。みあはグッと思いを噛み締めるように会場を見渡し、生き生きとした表情で楽しげに歌を届けた。

みあは「明るくなりましたね。いつももう少しだけ暗い場所で歌ったり話したりしているので……実はこういう形で会うのは、初めてだね」と話を切り出し、「今回のライブのテーマが“再会の喜びと幸福を分け合う”ということだったので、私もテーマに沿った光あふれるステージを作ってみたいなと思ったのが1つと、まだみんなが十分に声を出せない状況の中で、お互いの表情をより見えやすくすることでさらに音楽を感情的に共有できるんじゃないかなと思ってのチャレンジでした。紗幕の内側からも(客席が)見えてたんだけど、やっぱり今のほうがすごいよく見えますね」と晴々しい表情を浮かべた。

オーディエンスと顔を合わせながら、温かな空気の中で「幸福なわがまま」「三月がずっと続けばいい」を歌唱した彼女。みあはこれまで素顔を見せてこなかったことについて「活動を始めた頃は歌を歌うことだけで精一杯だったということもあって、自分の三月のパンタシアの中での役割は、誰かが紡いだ物語をリスナーに伝える人物という、いわば語り手だと思っていたんです。語り手のパーソナルな情報があまり多すぎないほうがみんなに楽曲の世界観に没入してもらえるんじゃないかと思って、そういうスタイルを取っていました」と説明。そして「でも活動を続けていく中で、自分でも音楽でこういう表現がしてみたいなとか、こういう思いを歌ってみたいなという気持ちがどんどん膨らんでいったんです。それで今、三月のパンタシアの音楽の軸となっている小説を書き下ろすようになったり、自分で作詞をするようになったり、少しずつ表現が変化していって。以前は誰かの物語を伝える存在だったんですけど、今はみあの物語を伝える当事者としてみんなの前に立つようになりました。そういった中で、いつかは自分自身の物語を素顔のまま、ありのままの姿で届けてみたいなと思うようになったんです」と心境の変化を述べた。そんな言葉を経て披露されたのは、みあが作詞して自身とファンの物語を描いたナンバー「ランデヴー」。みあは自分の感情をストレートに詰め込んだこの曲で、ライブタイトルにもなっている「物語はまだまだ続いていく」というフレーズを観客に贈ってステージを去って行った。

アンコールでは「再会を祝福する歌です」という前置きを経て、新曲「幸せのありか」が披露される。みあがファンに会えなかった時間の中で「自分にとっての幸せってなんだろう?」と考えながら心情をつづったという歌詞が、彼女の姿とともにスクリーンに映し出された。さらにみあはニューアルバム「邂逅少女」が3月9日にリリースすることや、新たなワンマンライブを開催することも発表。最後に「街路、ライトの灯りだけ」を歌い、「また会いましょう」と言い残して笑顔でライブを締めくくった。

三月のパンタシア「三月のパンタシア LIVE2021『物語はまだまだ続いていく』」2021年11月27日 セットリスト

01. 101
02. ピンクレモネード
03. フェアリーテイル
04. 恋はキライだ
05. パインドロップ
06. キミといた夏
07. 夜光
08. ミッドナイトブルー
09. day break
10. はじまりの速度
11. 青春なんていらないわ
12. 醒めないで、青春
13. 幸福なわがまま
14. 三月がずっと続けばいい
15. ランデヴー
<アンコール>
16. たべてあげる
17. 幸せのありか
18. 街路、ライトの灯りだけ

三月のパンタシア LIVE2022

2022年3月18日(金)大阪府 なんばHatch
2022年3月27日(日)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)

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