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山崎まさよし、横山秀夫原作「影踏み」で14年ぶり映画主演

約6年前2018年03月22日 23:04

山崎まさよしが2019年公開予定の映画「影踏み」で主演を務める。

「影踏み」は横山秀夫による小説を原作にしたもので、「ノビ師」との通称で呼ばれる泥棒・真壁修一が、難事件に立ち向かいながら、幼なじみのヒロインと泥棒稼業の間に揺れ動く様子を描く。山崎は本作で主人公の真壁を演じるほか、主題歌も担当。監督は篠原哲雄が務める。

山崎が長編映画で主演を務めるのは2005年に公開された「8月のクリスマス」以来およそ14年ぶり。篠原監督とのタッグは1996年公開の「月とキャベツ」以来となる。横山は自身の作品が山崎主演で映画化される願望を抱いており、対する山崎は長年横山作品のファンだったと言う。さらに篠原監督は山崎との再タッグを望みつつ、横山作品の映像化も望んでいた。この3人が2016年の「伊参スタジオ映画祭」にてそれぞれゲスト出演したことをきっかけに、横山が自ら「影踏み」の映像化を提案し、今回の映画化に至った。

山崎は今回演じる役柄について「今回はミュージシャンである自分とはかけ離れていますが、歌を書く時の目線は底辺から色んな景色を見たいと思って歌を作っています。その意味では真壁と同じ目線になれるような気がします。そういう共通項を自分の中に見つけていければと思っています」とコメント。主題歌については「悲しさやどうにもならない気持ち、救い、最後には報われるのか、形はわからないけどそんな主題歌が書けたら」と語っている。

本作は今年5月に群馬県にてクランクイン予定。来春以降の公開を予定している。そのほかのキャストは追ってアナウンスされる。

山崎まさよし コメント

ひさしぶりの長編映画主演について

今回は、過去の経験も踏まえて最初から主演でとお話をいただきました。ずっと役者とは全く違う動きの中で活動してきたので、今はプレッシャーを感じています。

真壁という役について

今回はミュージシャンである自分とはかけ離れていますが、歌を書く時の目線は底辺から色んな景色を見たいと思って歌を作っています。その意味では真壁と同じ目線になれるような気がします。そういう共通項を自分の中に見つけていければと思っています。
真壁もしくじりから始まっているし、心の闇も抱えているから、真摯に役に向き合っていきたいです。

横山秀夫作品の魅力

どの作品でも、普段クローズアップされないポジションにスポットを当てているところ、普段は人々が知るよしもない人間臭い部分を描いてところが好きなんです。

今後手掛ける主題歌について

悲しさやどうにもならない気持ち、救い、最後には報われるのか、形はわからないけどそんな主題歌が書けたら。登場人物が抱えるジレンマや葛藤はこの物語に出てくる人誰もが持っているものです。その部分が成就していく醍醐味を描きたいと思います。

横山秀夫 コメント

泥棒を主人公とする「影踏み」について

警察などの組織も泥棒も同じフィールドにある感覚なんです。組織と個人の関係を突き詰めて考えていくと、最終的にはどんな立場の人間であれ世の中のしがらみと無縁ではいられない。すべての人間はそこから逃れられない。地面スレスレから見た社会を描きたいと思いました。

映画への期待

山崎さんと篠原監督が素晴らしい世界観を作ってくれるでしょうから、原作にとらわれずに作っていただきたい。僕はその「影踏み」を楽しみたいと思っています。
ミュージシャンとして人の心を盗むのがうまい山崎さんは、実は“泥棒”という役がぴったり合うんじゃないかと思っています。でも、山崎さんを泥棒にしてしまって申し訳なく思っています(笑)。

篠原哲雄監督 コメント

撮影に向けての意気込み

僕のイメージとしては、色んな設定を通じて浮かび上がってくる人間の造形を描きたいと思っています。“中耳”にいる人間は真壁にとっては分身で切っても切れない存在です。その男の成長と愛と決別の物語だと思っています。確かな結論がいつもあるわけではないので、山崎くんに演じてもらう中で見えてくるものがあると期待しています。

山崎まさよしの魅力

男のダメなところを自然に演じられる、人間の弱さを悪びれずに自然体に演じられるのが魅力です。色んな役で人間の表面化しない裏側も悲哀を伴って出てくる感じが僕は好きなんです。愛すべきアウトローですかね。
一緒に仕事をするたびにいつも新しい山崎くんを発見できています。権力に対しての反抗心は誰にもどこかあるし、泥棒という仕事が成功するかどうかというスリル、緊張感、快楽はステージに立つ時のものと似ている気がするんです。今回も彼の魅力をどう引き出せるかが楽しみです。

群馬での撮影について

今回は群馬のあらゆるところ、住宅街や田んぼや空き地といったとりとめのない空間での撮影になります。そのとりとめのない風景を乾いた面白さとして捉えたいと思っています。

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