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湯木慧、初のバンド編成ワンマン「水中花」に込めた思いとは

6年以上前2018年03月30日 12:05

湯木慧のワンマンライブ「水中花」が3月23日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催された。

彼女にとってバンド編成初のワンマンとなった今回の公演は、会場の装飾や演奏中に使用された映像も湯木自身が監修。フロア内にはいくつものジャイアントフラワーが用意され、水中を彷彿とさせる演出が多数施された。

バンマスを務めたベントラーカオル(Key, G, Manipulator / Koochewsen)、過去のライブにも参加してきたヒロシ(Per)らバックバンドメンバーと共に登場した湯木は、「傷口」でライブをスタートさせた。彼女はスケール感あふれるサウンドに伸びやかな歌声を乗せ、来場者たちを歓迎。「迷想」からはハラタアツシによるリキッドライティングがステージに投影され、フロアが幻想的に彩られた。

シリアスな序盤から一転し、「涙スキップ」で湯木はギターを置き、ステージを縦横無尽に歩き回って歌った。「魔法の言葉」ではオーディエンスとのコール&レスポンスも行われ、より会場の一体感を高めていった。最新シングルの収録曲「嘘のあと」は、この日解禁となったミュージックビデオをステージに投影しながら演奏。湯木がソロの弾き語りで披露した「74億の世界」「記憶」では会場の照明がすべて消灯され、歌声とギターサウンドのみのパフォーマンスが展開された。

再びバンドメンバーを迎えての「五線譜の花」では、湯木が巨大な花を片手に歌唱。「影」「流れない涙」には高山病ハイランダーズのバグパイプ奏者・Akiがゲストとして参加し、開放感のあるサウンドで会場を包み込んでいった。本編終盤を迎え、湯木は今回のワンマンのタイトルである「水中花」について話題にする。彼女は「水の中をゆっくり動いている花は、まるで自分自身のようで。なかなか前に進めない状態だったんです」と命名の理由を説明しつつ、「いろんな人と出会ったことで、自分は『水中花』ではなかったことに気付いて。ちゃんと水の外に出て、前に進んでいるんだと実感できました」と告白。さらに「自分の歌がちゃんとみんなに届いているか不安でした。だからこそ、関わってくれた人には最大限の感謝を届けたいです」とファンやスタッフに感謝の言葉をかけた。

浮遊感のあるアレンジの「存在証明」で本編を締めくくったあと、アンコールでは生きることをテーマに掲げた新曲「ハートレス」が届けられた。そして湯木は初の全国流通盤「決めるのは“今の僕”、生きるのは“明後日の僕ら”」に収められ、彼女にとっても特に思い入れが強いというナンバー「一期一会」を最後にプレイ。大盛況のうちに初のバンド編成ワンマンの幕を閉じた。

湯木慧ワンマンライブ「水中花」
2018年3月23日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE セットリスト

01. 傷口
02. 迷想
03. 碧に染めてゆくだけ
04. アルストロメリア
05. 涙スキップ
06. 魔法の言葉
07. 万華鏡
08. 網状脈
09. 嘘のあと
10. チャイム
11. 74億の世界
12. 記憶
13. 五線譜の花
14. 影
15. 流れない涙
16. 存在証明
<アンコール>
17. ハートレス(新曲)
18. 一期一会

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