眉村ちあきが4月7日に東京・新宿でライブイベント「眉村ちあき ジャックツアー【バスジャック・新宿編】」を行った。
3月にも「ジャックツアー」と題し、バス内でライブを行う“バスジャック”企画を実施した眉村。2度目の開催となった今回は「ここそこの部」「あそこの部」「お花が咲いてるの部」の3部構成となった。この記事では第1部「ここそこの部」の模様をレポートする。
東京・新宿西口バスロータリーにファンが集まる中、イベント参加者の集合時刻になると案内灯に「#眉村バスジャックなう」と表示されたバスが到着。観客全員がこのバスに乗り込むと、スタッフ・わぽ扮するバスジャック犯が現れた。彼が「動くなー!」と乗客を脅しはじめ、車内がざわつく矢先、突如マイケル・ジャクソン「Thriller」がスピーカーから流れる。するとステージスペース後ろの壁から、特撮ヒーローふうの衣装をまとった眉村が登場した。彼女は「お前何やってんだー!」「大丈夫かみんなーー!」と叫びながら、バスジャック犯が持っていた電動ドリルを強奪。さらに彼に向かって電動ドリルを打ち込み、乗客たちの一命を取りとめた。
マスクを脱いだ眉村は、そのまま何事もなかったようにライブを開始。まず「ナックルセンス」をオケで披露したあと、「バスジャックをジャックされる可能性があるので気を付けて! 特に顔の薄いヤツとか来る気がする」とこれからの展開を予感させる発言と共に乗客に注意を促した。また彼女は「未知なるパワー」から、DJセットでのパフォーマンスを開始。こぶしを効かせて朗々と歌った「I was born in Australia.」、スピーディなリリックでたたみかける「MCマユムラ」などをノンストップで披露した。「東京留守番電話ップ」の途中では、天井に吊るされていた鯉のぼりをもぎり取り、外から不思議そうにバスを見ていた観光客に向かって「ディスイズジャパニーズカルチャーー!」「うきゃーーー!!!」と絶叫。終始ハイテンションな様子でバスジャックを楽しんだ。
「メソ・ポタ・ミア」の演奏が終わると、眉村は指定のSEがなかなか流れなかったり、突然小田和正の「言葉にできない」が流れたりと、準備に手間取る音響スタッフに対してしびれを切らす。ようやく用意が整い再生されたのは、星野源の「恋」。すると今度は、前回の「ジャックツアー」での出来事で共演NGとなっていたはずのシバノソウがステージに現れた。2人で仲よく“恋ダンス”を踊っていると、倒れていたバスジャック犯が目を覚ます。再度車内がざわつき始めると、眉村は「2人そろったってことは、4つの小指が集まるってことだ……」とつぶやき、シバノと共に“こゆビーム”を発射してバスジャック犯を撃退。車内の平和を取り戻した。
その後眉村の「なんか歌う?」という催促を受け、シバノはさっそくアコースティックギターを用意し、弾き語りで「愛憎?」「消えるよ」といったナンバーを演奏。眉村のハイテンションなパフォーマンスとは打って変わり、シバノは柔らかな歌声で車内を包み込んでいった。「良い大人のなり方」は倒れていたバスジャック犯を呼び、彼に楽譜を持ってもらいながら披露。「非日常に連れてってあげるよ」ではギターを置いてダンスを交えたアクトを行い、オーディエンスを楽しませた。
シバノのライブが終了すると、「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」に乗せて再び眉村が登場。電動ドリルでシバノを懲らしめ、“バスジャックのジャック”を阻止した。第1部も終盤に差し掛かり、眉村はアコースティックギターを手にして「スーパーウーマンになったんだからな!」を演奏。DJスタイルとは趣向を変え、伸びやかな歌声をバス内に響かせた。そして最後に眉村は、自身がかつて所属していたアイドルグループ・Star-Bright☆REXのナンバー「ルームわくわく」を届けた。この楽曲が終わり、眉村が「みんなのこの気持ちを絶対に忘れないで生きていこうと思う!」と宣言すると、バスの出入り口がオープン。彼女はそのまま物販コーナーへと移り、バスジャックの同乗者をスムーズに送り届けた。
眉村ちあき「眉村ちあき ジャックツアー【バスジャック・新宿編】ここそこの部」
2018年4月7日 新宿 セットリスト
眉村ちあき(1回目)
01. ナックルセンス
02. 未知なるパワー
03. I was born in Australia.
04. MCマユムラ
05. あごけずりゆうこ
06. CRAYON
07. 東京留守番電話ップ
08. メソ・ポタ・ミア
シバノソウ
01. 愛憎?
02. 消えるよ
03. 良い大人のなり方
04. 非日常に連れてってあげるよ
眉村ちあき(2回目)
01. スーパーウーマンになったんだからな!
02. ルームわくわく