桜井玲香(乃木坂46)が舞台「半神」のW主演を務めることが発表された。
「半神」はマンガ家・萩尾望都の短編を原作に、野田秀樹と萩尾が脚本を担当したもの。1986年の初演以降、幾度も再演されてきた。このたび中屋敷法仁が演出を手がける新たな布陣での上演が決定した。作品では10歳を目前に、2人の身体を切り離すことでしか救われないと宣言される結合双生児の物語が描かれる。
桜井は結合双生児のうち、物覚えが早く高い知性を持った姉・シュラ役を担当。シュラの妹で誰からも愛される美しい容姿だが知能が低く話すこともできないマリアを藤間爽子が演じる。桜井は「凄くやり甲斐を感じますし、自分達自身どんな双子に化けるのかとても楽しみです。中屋敷さんには、化物になってくださいと言われているので、誰も見たことのない双子を自由に無邪気に演じたいと思います」と意気込みを語っている。
「半神」は7月11日から16日に東京・天王洲 銀河劇場、19日から22日に大阪・松下IMPホールにて上演される。
桜井玲香 コメント
「半神」を初めて読んだ時、1回では上手く消化出来ずそれはきっと公演が終わった後も、明確な答えは見つからないままなのかな ...と思ったり。
それだけ多くのメッセージが各所に散りばめられた魅力溢れる作品です。凄くやり甲斐を感じますし、自分達自身どんな双子に化けるのかとても楽しみです。中屋敷さんには、化物になってくださいと言われているので、誰も見たことのない双子を自由に無邪気に演じたいと思います。
藤間爽子 コメント
この舞台「半神」のお話を頂いた時、驚きと嬉しさで大興奮したのを覚えています。実は私、お芝居の舞台には一度も立ったことがないんです。しかも野田秀樹さんの作品を中屋敷さんが演出。今回が初舞台の私にとってこんな光栄なことはありません!不安も大きいですが、先輩方に囲まれながら、マリアでいられる贅沢なこの時間を大切にしたいと思います。容姿も、これまで歩んできた道も、正反対な桜井さんと私がどんな双子の姉妹になっていくのか、私自身とても楽しみです。
中屋敷法仁 コメント
「わりきれない」ことが全く許されない時代となってしまった。善か悪か、右か左か、敵か味方か。私たちは短絡的な「答え」を他者に強く求めてしまう。しかし本来、人間とは、非常に複雑なわりきれない生き物だったはずだ。強引にわりきろうとするのは無慈悲で、機械的で、残酷な行為だ。わりきれなさにどこまでも苦悩する姿こそ人間らしさではなかったか。わりきれない私たちに必要なものは「答え」ではなく「救い」だ。わりきれなくても生きていてもよいという「許し」だ。「半神」の劇世界を生きる双子の姉妹たちの姿を通して、わりきることのできない私たちのそもそもの在り方を問いたい。無限の螺旋階段をぐるぐると巡り、わりきれない時代にこそ必要な、救いのある解法を探ろうと思う。
半神
2018年7月11日(水)~7月16日(月・祝)東京都 天王洲 銀河劇場
2018年7月19日(木)~7月22日(日)大阪府 松下IMPホール
<出演者>
桜井玲香(乃木坂46) / 藤間爽子 / 太田基裕 / 七味まゆ味 / 永島敬三 / 牧田哲也 / 加藤ひろたか / 田中穂先 / 淺場万矢 / とよだ恭兵 / 村松洸希 / 齋藤明里 / エリザベス・マリー / 福田転球 / 松村武