luzが7月27日に東京・Zepp Tokyoにて全国ツアー「luz 3rd TOUR -SISTER-」の最終公演を実施した。
定刻を迎え、Leda(G / Far East Dizain)、RENO(G)、MASASHI(B / Versailles)、淳士(Dr / SIAM SHADE、BULL ZEICHEN 88)を従えてステージに現れたluzは、ツアーのタイトルにもなっているシングル曲「SISTER」でライブの口火を切った。さらにアッパーチューン「REFLEXION」が立て続けに披露され、会場内はすさまじい熱気が充満した。luzが楽曲の主人公を演じるかのようなパフォーマンスを披露した「メリーバッドエンド」、LedaやRENOがひざまずいてギターを演奏した「クイーンオブハート(SISTER Edition)」など、luzはバンドメンバーと共にシアトリカルな演出を繰り広げてオーディエンスを楽曲の世界に引き込んでいった。
「光」「With you」といったミドルテンポのメンバーをしっとりと歌い上げたluzは、長めのMCで計10公演におよんだツアーを振り返るトークを展開。「1つのバンドみたいになってきた」と興奮気味に話すluzは、前回のツアーのMCと同じく「自分が女だったら、メンバーの誰と付き合いたいか」という質問を各メンバーに振っていった。RENOがLedaを、MASASHIとLedaが淳士を選び、淳士がバンドメンバー全員と“デキている”ことを打ち明けると、誰からも選ばれなかったluzは少しすねた様子を見せながらも「全員大好きだ!」と叫び、やや強引に話のオチを付けた。
和やかなMCから一転、「R-18」でライブが再開されるとluzはバンドメンバーと共に熱狂的なアクトでフロアのテンションを引き上げていく。「ロスティナメイズ」では「キスをしよう」という歌詞に合わせて、luzがバンドメンバーと唇を合わせるそぶりを見せてオーディエンスの悲鳴のような歓声をさらっていった。ライブ終盤、ステージドリンクの水を頭からかぶって気合いを入れ直したluzは「Dearest,Dearest」を熱唱。曲中のコール&レスポンスでは何度も観客を煽り、会場内は一体感のある空気感に包まれた。「最後くらいメチャクチャになれるか!」というひと言から披露された「M.B.S.G.」では、フィーチャリングアーティストである武瑠(sleepyhead)がサプライズで登場。武瑠はluzと向かい合って攻撃的なラップを披露し、最後に2人が口づけを交わすと会場内はオーディエンスの黄色い声援がこだました。
熱烈なアンコールに応えて再度バンドメンバーと共に登場したluzは「今日が間違いなく一番いいライブだった」と誇らしげに語る。さらにゲストとして参加した武瑠とツアーを支えてきたバンドメンバーの名前を挙げ「最高のメンバーでファイナルを迎えられました」と話し、ライブに参加したメンバーに感謝の言葉を送った。アンコールのMCでluzは18歳のときに母親を亡くしたことを回想し、「自立しようとしたけど、全然できなくて。今でもこうしてみんなに支えられています」と涙ながらに自身の気持ちを打ち明けた。「好きなことを1つ、続けてみたら」という母親の言葉を胸に活動を続けてきたluzは「luzとして活動して8年。僕には夢ができました」と切り出し、「どんなに時間がかかってもいいから、みんなで武道館に行こう」と自身の目標を口にした。その後披露された「光彩」で感極まったluzが言葉を詰まらせて歌えなくなると、フロアからは盛大な声援が上がるひと幕も。ツアーを締めくくる楽曲「カメリア・コンプレックス」を歌い終えたluzは「何もなかった自分だけど、本当にみんなに会えてよかった。ありがとう」と感謝の言葉を述べ、「luz 3rd TOUR -SISTER-」をフィナーレに導いた。
luz「luz 3rd TOUR -SISTER-」2018年7月27日 Zepp Tokyo セットリスト
01. SISTER
02. REFLEXION
03. メリーバッドエンド
04. クイーンオブハート(SISTER Edition)
05. kiss my eyes
06. 光
07. With you
08. R-18
09. Labyrinth
10. ロスティナメイズ
11. ハートイーター
12. DISORDER
13. Dearest,Dearest
14. M.B.S.G.
<アンコール>
15. キューティーハニー(SISTER Edition)
16. ビーストインザビューティ [Reflexion ver.]
17. 光彩
18. カメリア・コンプレックス
※「REFLEXION」および「Reflexion」の「O」と「o」は、アキュートアクセント付きが正式表記。