山下健二郎(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)の初主演舞台「八王子ゾンビーズ」が、8月5~19日に東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演される。初日である本日8月5日に会見とゲネプロが行われた。
「八王子ゾンビーズ」は鈴木おさむが脚本および演出を手がけるオリジナル作品。ダンサーになる夢に破れ、自分を見つめ直すために八王子の山奥のお寺で住み込みバイトを始める主人公・タカシが満月の夜にダンスをすることで成仏できるというイケメンのゾンビたちと出会い、ダンスを通して交流していくストーリーが描かれる。山下は主人公のタカシ役で出演し、彼を取り巻く個性豊かな登場キャラクターたちには、駿河太郎、久保田悠来、小澤雄太、藤田玲、丘山晴己、高野洸、牧島輝、井澤巧麻、前田隆太朗、加藤啓、早乙女友貴、隅田美保(アジアン)、酒井敏也、RIKACOが扮する。
会見にはキャストの山下、駿河、久保田、藤田、脚本および演出の鈴木が出席。初の主演舞台の初日を迎える心境を問われた山下は「いよいよ来たかという感じ。みんな結構稽古をがんばってきたので早くステージに立ってお客さんに観てもらいたい気持ちが強いですね。通し稽古を何回もして、その中で生まれた笑いや動きがあって、エンタテインメント性が強い。歌も踊りも、最後は感動する部分もあって、全部がこの舞台に詰まっているんじゃないかなと。年齢関係なく多くのお客さんに楽しんでいただける内容なんじゃないかなと思っています」と話す。今回の稽古は約1カ月行われたそうで、期間中には隅田川花火大会をキャストたちと楽しんだそう。また稽古場近くの中華料理店にもキャストたちと何度も足を運んだそうで、お店の大将とも仲良くなったと明かす。記者に「お気に入りのメニューは?」と聞かれると「麻婆豆腐と焼き餃子がおいしかったですね……って、これ記事になるんですよね? この情報いります?」と笑った。
初めて務めたという山下の“座長ぶり”について藤田は「別け隔てなくみんなと同じ目線で接してくれてありがたかった。いっぱいゾンビとの絡みがあるので一緒に空気を作ってくれて座長らしかったですね」とコメント。久保田は「最初に振付の方が付けてくれたダンスに山下さんがアレンジを加えてみんなに教えてくれて……あとは中華をおごってくれたり(笑)」と中華料理店の話題を引っ張り、駿河も「あれは座長っぽかったなあ」と乗っかる。山下は「あそこは安いから! でも本番中もみんなでメシに行きたいですね」と謙遜しつつ、キャストたちの仲のよさをアピールした。
脚本、演出を務めた鈴木は「売れている人の共通点が僕はあると思うんですけど、それは根性があること。わからないところに入るのは普通怖いはずなんですけど、そこに対して突っ込んでいく勇気と根性と、あとはやっぱり本人の口から聞いたことはないですけど、三代目の看板を背負って戦っている感がハンパないなって。ゾンビのみんなとか役者の皆さんと戦いながら、座長でいる感じがすごいカッコいいなと思いました」と山下の座長ぶりを評価。それに対して山下は「照れますね。僕は意識していないんですけど。おさむさんが顔合わせのときに『みんなで青春を感じながらこの作品を作っていきましょう』とおっしゃっていて。僕もそういうのを感じたかったので、みんなとコミュニケーションを取って稽古に入って。この夏、めちゃくちゃ青春を感じたし楽しかったので、それを早く舞台の上でしっかり発揮したいなと」と意気込んだ。
振付師のNABEと共にゾンビたちと踊るダンスの振付を考えたという山下。彼は「ダンス経験がある方ない方、レベルの差も多少あったので、そこのクオリティをどんどんあげて。パフォーマーなのでダンスに関してはナメられたくなかった。だからみんなができるギリギリのラインを狙いたいと思いましたね。ひと夏……これだけ期間があるから、練習すれば絶対大丈夫だなというところまで攻めて作ったつもりです。ダンスの出来は100点。ゾンビと僕が踊るシーンは自信があります」と胸を張る。ゾンビ役の藤田と久保田が「そのおかげで僕らは大変だったんだけどね」とこぼすと、鈴木も「(山下は)殺陣の練習だとしんどそうだったけど、ダンスだと生き生きしていたよね」と追い打ちをかける。それを受けて山下は「殺陣は難しいですよ。(早乙女)友貴くんに相当鍛えられました。今は完璧だとお褒めの言葉もいただいて」と話した。最後に記者から改めて意気込みを聞かれた山下は「いよいよ今日から始まりますけど、みんなで青春を感じて夏を楽しんで、最後まで誰一人欠けることなく、最高の舞台にできるようにがんばりますのでよろしくお願いします!」と力強く語り、会見を締めくくった。
舞台「八王子ゾンビーズ」
2018年8月5日(日)~19日(日)東京都 TBS赤坂ACTシアター