osterreich(オストライヒ)がテレビアニメ「東京喰種トーキョーグール:re」の第2期エンディングテーマとして「楽園の君」を書き下ろし。この楽曲の参加アーティストが発表された。
osterreichは高橋國光(ex. the cabs)によるソロプロジェクト。「楽園の君」にはゲストとして、ボーカルに飯田瑞規(cinema staff)、ドラムに山口大吾(People In The Box)、コーラスに鎌野愛(anoh、ex. ハイスイノナサ)が参加する。このうち鎌野は、2014年オンエアの「東京喰種トーキョーグール√A」のオープニングテーマであるosterreich「無能」でボーカルとして参加した経験を持つ。
「楽園の君」は本日10月10日にiTunes Store、LINE MUSICなどでの先行配信がスタート。さらにYouTubeではミュージックビデオが公開された。このMVはミラー・レイチェル・智恵を監督に迎えたもの。日本国内で撮影された壮大な景色と、ミクロな視点という対象的な映像が交差する美しい映像作品となっている。
なおアニメ原作者の石田スイは、今回のタイミングでコメントを発表。2013年に解散したthe cabsや高橋國光への思い、制作エピソードにまつわるコメントを述べている。
※osterreichのoはウムラムト付きが正式表記。
石田スイ コメント
元々、「the cabs」というバンドが好きだった。
とくに「二月の兵隊」という曲が好きで、
無印7巻あたりは、ずっとこの曲だけを聴いて描いていた。
アニメになるなら、
「the cabs」に音楽をつくってもらいたいと考えていた。
無印7巻を描き終わったころに、「the cabs」は解散した。
紆余曲折あって、高橋國光に「無能」という曲をつくってもらった。
それがきっかけで、ぽつぽつと2人で話すようになった。
時折、「the cabs」の話もした。
「いつか一曲だけでも、cabsにやってもらうのが自分の夢」とも語った。
結果的にそれは──2人の間でいろいろあったり、
外の世界でいろいろあったりして叶わなかったけど、
それで良かったと思う。
わりと早い段階で自分は、
「高橋國光がつくる音楽だから好きなんだ」と気付いていたし、
「楽園の君」が出来ていくなかで、良いものがたくさん見れた。
とくに印象深いのは、
曲をつくり終わったあとの國光くんの言葉かな。
曲をつくったあと、
大体きまって彼は「なんでこんなもん作っちまったんだ」と嘆くんだけど、
(そんなことないのに、と思う。)
今回はじめて彼が、「これはいい曲だと思う」と口にした。
それが自分はとても嬉しかった。
僕もそう思う。
この曲に、作品を終わらせてもらうのがたのしみです。
楽曲を支えてくださった岩久保さん、
大吾さん、鎌野さん、エンジニアの川面さんありがとうございました。
cinema staff飯田さん、とてもすてきな歌声ありがとうございました。
最強でした。
石田スイ