Spotifyで多くのリスナー獲得した8組が六本木「Early Noise Special」で熱演

「Spotify presents Early Noise Special」で撮影された記念写真。（写真提供：スポティファイジャパン）

6年以上前2019年04月03日 10:03

3月28日に東京・EX THEATER ROPPONGIにてSpotify主催のライブイベント「Spotify presents Early Noise Special」が開催された。

毎年、大きな飛躍が期待される次世代アーティストを紹介するプレイリスト「Early Noise」を公開しているSpotify。このプロジェクトの一環として定期的にショーケースイベント「Spotify Early Noise Night」が開催されてきたが、今回の「Early Noise Special」にはプレイリストにピックアップされたことを機にSpotifyでの再生回数やリスナー数が急増した8組が集結した。

イベントはハリー杉山のMCのもと進行。フラッグを持って登場したトップバッターのあっこゴリラは、フロアを煽りながらSpotifyのCMソングに使用されたナンバー「ゲリラ × 向井太一」を披露し、バックバンドのBNNZと共に観客を沸かせていく。さらに彼女はコール＆レスポンスを繰り広げてから「余裕」と、メジャー1stアルバムのタイトルトラック「GRRRLISM」をパフォーマンスした。登場するや、春らしいポップソング「ウララ」で場内をさわやかな空気で満たしたビッケブランカは、Spotifyのヘビーユーザーであることを明かしつつ、本イベントに出演できた喜びを語る。続いてテレビドラマ「獣になれない私たち」の挿入歌として書き下ろしたバラード曲「まっしろ」を熱唱した彼は、同ドラマで主演を務めた新垣結衣と夢の中で会ったというエピソードで会場に笑いを起こしていた。

3番手のSIRUPは、Honda「VEZEL TOURING」のCMソングに起用されたことでも注目を集めた「Do Well」を歌唱。グルーヴィなサウンドにキレのあるフロウを乗せてオーディエンスを踊らせたかと思えば、「ちょっとチルしようか」と話し、メロウなソウルナンバー「LOOP」をしっとりと響かせた。ドミコはサマーアンセム「ベッドルーム・シェイク・サマー」を演奏したほか、BPM200を超えるバンド史上最速のナンバー「ペーパーロールスター」でエッジの効いたギターサウンドを鳴らしてフロアをヒートアップさせる。ダンサーを従えてステージに登場したRIRIは最初に「That's My Baby」を歌い、力強く伸びやかな歌声で観客を圧倒。小袋成彬がプロデュースを手がけたナンバー「Summertime」ではKEIJU（KANDYTOWN）とのコラボレーションが展開され、2人の歌とラップが絶妙に絡み合った。

NulbarichはJQ（Vo）の「ひと言で言えば、グルーヴィです」という言葉から、「It's Who We Are」をプレイ。リズム隊が生み出すビートに、ハイトーンなボーカルやソリッドなギターソロが合わさっていく。さらにミディアムナンバー「VOICE」やディスコファンク「ZERO Gravity」を畳みかけたところで、JQは「2016年に片道切符を買って。もう戻る場所はないんで、行けるところまで行きたいと思います」と挨拶。彼らは「Almost There」を披露し、フロアの熱気を上昇させた。照明が設置されたセンターステージに現れたReNは、Loop Stationを駆使したパフォーマンスで観客の目を釘付けに。アコースティックギターのボディを叩く音にカッティングやアルペジオを重ね合わせながら「What I'm Feeling」を歌ったのち、若者の悩みや葛藤を描いた4月17日配信リリースの新曲「HURRICANE」をエモーショナルに歌唱した。

トリを務めたOfficial髭男dismは、フジテレビ系月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」の主題歌「ノーダウト」で勢いよくライブをスタートさせる。ファンクとハードロックを融合させた「FIRE GROUND」ではステージ上に炎が上がり、小笹大輔（G）はお立ち台の上で熱いギターソロをプレイした。藤原聡（Vo, Piano）は「楽しいライブがずっと続いてて、早くライブさせろって思ってました」とテンション高く話し、「Spotifyでたくさん聴かれている曲を選んでセットリストを決めました」とこの日のセットリストについて説明。4人は情熱的なラブソング「115万キロのフィルム」を経て、「Stand By You」でオーディエンスとクラップやシンガロングを繰り広げ、「Spotify presents Early Noise Special」のステージを終えた。