ナツノムジナが本日7月10日にニューアルバム「Temporary Reality Numbers」をリリースした。
本作にはサウンドプロデューサーに岡田拓郎(ex. 森は生きている)を迎えた全9曲を収録。リリースに際して、田渕ひさ子(NUMBER GIRL、toddle、bloodthirsty butchers、LAMA)や波多野裕文(People In The Box)らのコメントも到着した。
また7月15日に東京・新代田FEVER、8月24日に東京・下北沢BASEMENT BARで本作の発売記念イベントが開催される。新代田FEVER公演には田渕と岡田、下北沢BASEMENT BARには本日休演と入江陽がゲスト出演。岡田は“Okada Takuro Electro-Acoustic Ensemble”としてスペシャルセットでパフォーマンスを行う。
田渕ひさ子(NUMBER GIRL、toddle、bloodthirsty butchers、LAMA)コメント
Temporary Reality Numbersを聴いて私は涙した。音像、歌、全てが本当に素晴らしい。選ばれた音ひとつひとつが重なって立体になって、とても綺麗で透き通って眩しい。ナツノムジナの音が放つ輝きは初めて見た時からずっと変わらない。たくさんの人に聴いてほしい。
波多野裕文(People In The Box)コメント
ナツノムジナの音楽は決して急がない。風景や人の心の細やかな動きや変化を見過ごすことなく、ゆっくりと描いていく。ムダなものがムダではなくなり、世界が柔らかくなる、そんな豊かな時間が流れている。「報せ」と「金星」は特に大好
きな曲です。
佐藤望(Orangeade、カメラ=万年筆)コメント
ナツノムジナの音楽には海を感じる。目をすぼめる眩しい光、色味が飛んだ砂浜の写真のような少年のノスタルジーが痛いくらいにそなわっている。高校時代に意味もなく海岸に集まる記憶が、レモンソーダの鮮烈な爽快感とともに思い出される。車はない。汗がひどい。釣りをする友達と本を読む自分。今度流星群が来るらしい。お前建築士になったらおれの家作ってよ、なんて話さえ鮮明に。あの日の想いに正直な生活を送れているだろうか。
高島颯心(ベランダ)コメント
谷川俊太郎さんが「詩はいつでも歌に憧れてる」って言っていたけど、彼らの音楽はそれが結実した一つのかたちだと思う。もし僕が言葉だったら、こんな服を着て、こんなステップで軽やかに生きたいと願うだろうな。
木屋和人(GRASAM ANIMAL)コメント
一聴するとこのアルバムは、今までのナツノムジナより軽くて明るくポップなように感じました。しかし音量を上げて更に聴いてみると、とにかく虚しく、肉体を持たない人へ光をさすような、危険な音楽だと気付きました。これからは、地方の漁港に行く時や皿洗いをするときにこのアルバムを聴こうと思います。
なかむらたお(CHIIO)コメント
現実と虚構のどちらでもない、どこかにあるはずの世界で、霧のなかで少年が祈るような、うまく思い出せないあの頃の記憶を辿るような、そんな風景がここにあります。
吉田涼乃(CHIIO)コメント
目が覚めたら部屋のあかりはつけずに、
窓から射し込むひかりで視界はちょうど良い
スピーカーから音が流れてきたら
遠くに揺れる陽炎、草、土、風や潮の香りをどこからか感じた
わたしはもう一度、ゆっくり目をつむりました
からだがすこし、ふわっとした
ナツノムジナ「Temporary Reality Numbers」収録曲
01. temporary,reality
02. 煙の花束
03. 優しい怪物
04. 台風
05. 報せ
06. タイトロープ
07. 漸近線
08. 金星
09. (temporary,reality)
ナツノムジナ「Temporary Reality Numbers」Release Celebration.
2019年7月15日(月・祝)東京都 新代田FEVER
<出演者>
ナツノムジナ / 田渕ひさ子 / Okada Takuro Electro-Acoustic Ensemble
"Temporary Reality Numbers" 発売記念公演「入・本・ナ」
2019年8月24日(土)東京都 下北沢BASEMENTBAR
<出演者>
入江陽 / 本日休演 / ナツノムジナ